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【ヴァイス】宝扉ラブライブに触れた感想

今回もラブライブのデッキ紹介ですが、前回記事の扉電源ではなく、宝扉のラブライブを紹介します。

今回も彼のデッキを使わせてもらっています。構築経緯などはこちらを読んだほうがわかりやすいかと思います。

この記事では、自分自身のデッキの理解度と、デッキ全体と各カードについて、このデッキから得られた感想を述べていきます。


デッキの理解度

初めに言い訳がましくなってしまうので楽しみに開いてくれた方が不快になられたら申し訳ないんですが、各カードについて述べる前に初めに補足しておくと、現状はこのデッキを解説しきれるほど理解度が足りていません。

カードの効果とゲームプランは最低限の理解をしているつもりですが、複数の事象を比較した時にどちらが最善かは比較材料が多すぎて難しいです。
単に要素の足し算だけでは成立しないし、運が絡む上に要素が複雑すぎて正確な数値を出すのが難しいと思っています。
こういった時には何かしら強みと理由を定義しておくことで、そこから逆算して理由が見えてくるというものではありますが、前回記事でも取り上げたように完コピから入ってなぞっているという状態では書こうにもうまくかけないです。
わかってはいるけど言語化できないではなく、そもそもわかっていないし言語化しようにも指標がないし指標を定められない、いわゆるわからないことがわからない状態です。

ではなぜ書いたのかというと、現状の理解度で言語化しておくことに価値がある(前回記事でできなかったこと)と思っているのと、この記事をきっかけに言語化している中で何かが見えてくればいいなという願望はあります。
そしてこの文章を通じて、わからないことがわからないを解消する手助けになれれば幸いです。


デッキリスト

画像1

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デッキ全体について


本より扉

流行りの本宝と違い扉を採用していることで、手札に安定してキャラが入ってくるのでプランを立てやすくなります。
本では不安定なため補うための後列宝連動ですが、本で引くカードは不確定なため宝連動で拾うカードは無難な1枚か決め打ちの1枚になりますが、扉であれば2枚セット(CX入れ替え真姫+レベル3連動)で使って強いカードを揃って集めることができます。
CXをめくらなかった場合についてはそのCXはキャンセルに回ってくれるのでもう1ターン待つ動きを取ることができ、裏目が少なくて強い行動を選びやすくなります。

山にCXが多い時にも本をめくって引いたらCXだったということも、扉だと解消できます。
一般的に扉が安定して強いとされるのも、本のイベントを引けたり山越しでめくっても強いというメリットを差し置いて、「強い山を崩さず必要なカードを集められるor噛まなければキャンセルに回る」といったどちらに転んでも良い状況を作れる動きがあるからですね。


レベル3真姫はネーム指定が強い

カードの効果は最大限発揮したほうが強いと思いがちでデザイナーズ通りに組みがちですが、このデッキはCXを扉にしつつ土台は宝連動とそれに合わせたデザイナーズで構成されています。

宝連動を強く使えるレベル応援、その加速ギミックを強く使えるレベル1加速真姫、加速真姫の対象であるレベル3真姫、レベル3真姫をサーチできる2/1絵里。

レベル3真姫入りはデザイナーズ通り本宝で使うと思っていたので思いもしないデッキ構築で気になっていましたが、実際に動きを見ていると手札に入れたレベル3真姫は宝連動で他のカードに変換していて、変換さえできればストックや手札の総量が増えてしまえばいいんだと気づくことが出来ました。しかも本の弱みが解消されていて安定感もあります。

最近だとレヴューの門連動(新たな舞台 雪代 晶)も早出し後列やツインドライブ、1/0 7000など経験指定を取ることがあり、本体のパワーを存分に活かそうと門を4枚いれるというよりかは、新たな舞台 雪代 晶を参照するカードが強いのが採用理由になっていて門は負担にならない程度に2枚だけ入れた構築も見受けられます。


安定感がある

扉を採用しているのもありますが、アタッカーにレイアを採用しているので必要なカードを引っ張ってこれるし、ストックを思い出に変換することで光景メタにもなるので静流連動が抱える光景の弱さを解消できているのが魅力的でした。
本宝で “クリスマスキャロル”西木野 真姫が採用されているのを見て、拳移動や2ルック相殺ではダメなのかとレベル0の理由がわからなかったんですが、レベル1のカードに繋げて静流連動を一面でも多く決めればレイアぶんのストックが帰ってくる話を聞いてレイアの強みを感じ、なるほどと思いました。
某対戦会でレイア入りが優勝したのをきっかけに地区入賞リストにもレイアが見られるようになったと感じます。

他にもレベル0にはなのフェイが採用されているため道中のストックと山管理が優秀です。宝トリガーと加速で山札の枚数が変動しがちなラブライブが綺麗に山札を作りやすくなったのは大きいです。
貼ったCXを控えに落としやすくなるだけでなく、レベル3絵里の加速前に山を2枚に調整することで、加速で1枚、集中の1ドロー1ディスで1枚落として確定分を消すことができるのが偉いですね。



CXについて

大きな違いとしては、CX配分が前者は扉4宝4、後者は扉3宝1本1となっているところです。

・扉4宝4
山のCX配分が均一だとブレにくい
レベル3真姫がネーム指定のある11000ヒールでしかない

・扉3宝1本1
本採用により真姫連動を使えるようになり詰めの選択肢が広がる
CX入れ替えを採用して1枚採用でも使えるし、トリガーした宝を連動に変換できる
山の中に違うCXが複数あるとドローやトリガーにブレがある
(統一していると連動を引いた場合は詰めに行くが引かなかった場合はキャンセルに回すといったように二極化させやすく、扉では欲しいカードを拾えるが本だとそうではない上に山札の減る枚数も変わる)


前者は安定、後者は爆発力といったところ。
どちらにもメリット・デメリットがあるので平均値を測るのは難しいです。この場合、検討材料になるのは環境です。Fateや冴えなどの山が強いデッキに細かい打点で刻むのが重要であれば前者のほうが安定かつ入れる打点が強いと判断できます。
本入りにはかなり惹かれて使っていましたが、プレイングの要求値が高いのが懸念要素でした。
引いた本は連動のために握り続けるのか山に返してキャンセルを狙うのか。
そもそも本を引くか控えに落としつつCX入れ替えで拾うのがどれぐらいの頻度でできるのか。

「行動ごとの勝利への貢献度」が曖昧だと、間違えた選択を取りやすいです。
とはいえそれを解消するためには何を意識すると見えてくるのかが不明です。これがわからないのがわからない状態です。

面取りをどれぐらいすれば圧縮ができて勝てるだの、相手のデッキがこういう動きをしてくるからどれぐらい強いだの、試合ごとにお互いの圧縮や手札の状況が多少の再現性はあれど流動的で、自信を持ってこの行動は正解だったというのって難しいなと思わされました。

これを解消するには下積みを積んで土台を固めるのが一番で、いわゆる習慣化させることでより正確に思考できるようになるかなと思っています。
幸い、環境トップにFateがいることから一度に大きな打点を入れるよりかは刻む重要性はわかりやすく感じているので、扉4で進めて問題なさそうで安心できる気がしています。


各カードと所感

・カウンター2種

イベント3500拳は助太刀無効絵里がゴブリンスレイヤーやSAOなどのパワーが高い相手に踏まれてしまうのを弾いてくれるおかげで面取り勝負で勝ちにくるデッキへの対策になります。
Fateのライダーの1000+1500+CX1000+連動3000が15500で、ほのかがレベル応援込み12500なので3500で綺麗に弾ける値になるのが強力です。
電源が減り1連動デッキが増えているのでそれを弾くカウンターとしてももちろん使えます。

反面イベントなのでサーチできないため手に入らない可能性があることと、序盤から抱えておくことによる事故の原因にもなり、プレイングを難しくさせます。

2000拳は増えてきた1連動に対して0コストで弾けてサーチできるところが偉いです。特にCX連動で控え回収できたり扉なので使用機会も多く安心します。
反面、しっかりと面が完成していない状況でこのカードを控え回収しても、Fateの相打ちでレベル1は倒されてしまいレベル0の面に島風を決められてしまうと裏目になってしまいます。これはイベントカウンターも同じことが言えますが、回収できるという強みが薄れてしまいます。


メリット・デメリットがありますが、イベントカウンターのほうが強いけど理論値は高いな~と悩んで、今は前者のリストのように1-1で採用してます。

これは自分の悪い癖でもあるんですが、選択肢を多い方を取りがってしまいがちです。
どちらもあるほうが安心できるし相手によってプランを変えられるのは理論値が高いですが、引くかどうかわからないイベントカードは2枚積んでおいて動きを安定させ、2000カウンターに頼らずに動きを一貫させるのも重要だとは思います。

いわゆる好みの話で取り上げられる話題ではありますが、言い換えると自分の経験から得られた信頼度なのかなと思っています。


ここでカードの役割付けという話になりますが、2000拳は拾ってこれる上にダイレクト面を貰いつつ相手の連動を決めさせないといった逆転要素も含むので、打点とリソース面で一気に優位に立つという意味合いでは負けそうな試合を取り返してくれるとも言えますし、面が強い時に効果を発揮すると見ると強い時に更に強いカードといった見方もできます。

ヴァイスシュヴァルツは打点を入れれば勝つゲームですがそのためのリソースも必要で、捉え方が複数あって難しいです。とはいえ流動的だから定義付ける必要がないとすると採用理由が曖昧になりフィードバックがしづらいです。
そのため推論して証明するといった流れで構築を進めていくことになりそうですがこれが難しい。

どのTCGでも勉強でもそうなんですが、知識に土台があれば土台を元に進めて行けそうに思えても、何を持って土台とするのかが曖昧だと、仮に正しい知識を身に着けていたとしても土台が固まっていきません。それを証明して納得するためにテストの点や勝ち負けや議論や統計が存在しています。

とはいえ、ヴァイスシュヴァルツは運要素のあるゲームなので、知識や行動が試合に及ぼす度合いが測りにくいように思えます。
そして最近はシステムカードが優秀になり再現性がある動き(例:Fateの集中暁疑似リフ)を取りやすくなったのでわかりやすくなった反面、一つの効果が及ぼす影響力が高い(暁は手札の処理をしつつ山札を削り欲しいカードを手に入れることができる)のは変わりなく、依然どの行動が正解であるかというのは定めにくいなと感じます。


膨大なパターンを整理して自信を持って選択するには、強固な下積みと調整時間、そして効率よくできる環境が必要です。このあたりの整備を怠っているからわからないのは当然で、最近よく話題になるチームは上達においての近道と言えるのは明白です。


・レベル3ヒール

先程貼った扉4のリストのレベル3ヒールは、ほのか4真姫3花陽2となっています。

扉連動はしたいし経験もあるのでほのかは4、真姫はネーム指定なのでなるべく多く入れたい、花陽は早出しして面を制圧するのが強力でボトム確定も強い山を作るのに便利なため、1枚よりかは引きやすいor回収しやすいように2枚。
となるとスペースの関係で真姫が減りましたが、最初は4枚で試していたのが3枚になり、2/1絵里の連動を使った時に山にないことが多くなって絵里のカードパワーも発揮しきれないように思えます。ほのか3で試していた時期もあったんですが色発生+多面連動もあり早い段階で4だなとなりました。

おるかの最終的なリストでは2/1絵里が抜け、レベル3はほのか4真姫1花陽3となっていて、下のレベル帯のカードが補填されています。レベル1の加速真姫も拾う対象が少なくなるので4、レイアが抜けたので必須の1/1真姫は増量で3枚と、レイア入りとレイア無しでは序盤のゲームプランが異なることから大幅な変更が見られました。

個人的な感想としては、始めはレイア4、レベル3真姫4、ほのか4、花陽1で回してたみたいなので素直に完コピして使っていて、採用理由も枚数も納得できていたので特に気になりませんでした。
ただ花陽が2枚に増えたという話を聞いて、強みも理解できたので殖やしてみました。
ただそのあたりから違和感はあり、花陽が強いのは当然で増やしたいけど、経験で赤発生もしたいしほのかは多面したいし、2/1絵里が優秀なので山にレベル3真姫が残っていて欲しいためどれも削れずしぶしぶ真姫を削ってみました。
その弊害としてレベル1の真姫の加速が決まらない可能性があるということでぶたつきを2枚にしているという話を聞き納得しましたが、回しているうちに問題点は2/1がうまく使えない可能性があることにもあると思っていました。要は「カードパワーをフルに発揮できていない場合はそのカードは思っているよりも弱い可能性があるのではないか」という点です。しぶしぶ真姫を3にした結果、花陽を2枚にした時よりもちぐはぐになってしまうのは避けたいところです。

あくまで微調整というのはデッキの太い筋を保った上で肉付けしていく作業なので、ゆがんでしまうのは避けたいところです。自分はよく理論値を求めてピン刺しをするんですが、強くなった気でいることが今まで何度もあったのでここはすぐ違和感を覚えることができました。

当然、メリット・デメリットを計算して花陽2枚採用のほうが強いのであればそうするべきだし試してみるのは重要なことなので変更するのも回すのも大いに歓迎ではあるんですが、ぶたつきを増量して落としやすくするといったようにまた違う視点でプレイングが変わってくると、単に回すのが難しくなってしまったなーと感じていました。
こんなことうまく回せるようになってから変えろという話で蹴られてしまいますが、このあたりも含めて「好み」という言葉が使われているように思えます。自分的には真姫4で2/1絵里をしっかり活かせる形が綺麗で裏目も少ない(枚数が少ないと加速真姫でクロックに落ちたり1ドロー1ディスで引いてしまったりもします)でのでこれでいい!と思ってしまったあたりが好みなんだなと感じました。

その点、レイア非採用から回してみようだとか踏み切るところも、それに伴って変更された各カードを見たときは衝撃でした。こんなにも変わるんだなって。同じ感想の方いません?リプください。 #おるか宝扉ファンと繋がりたい


本の方のリストの話になると、真姫を活かすためにレベル3真姫4、ほのかは前述の通り多面したい+経験色発生もあり4、CX入れ替えを採用したのでその枠もあり花陽1、カウンターは1本となっています。

本もうつからほのか3でいいかなと思っていたりしたんですが、12500で面取りしてくれるのが強力で、先上がりの試合でまくるのに貢献してくれるので減らせませんでした。控え回収が強力なので花陽は1でも意識して拾えばいいかなと妥協です。

といったように、メリット・デメリットを鑑みて50枚でまとめるのが難しいデッキだと感じました。

挑戦するならもう少し簡単なデッキのほうがいいかな、、、とは思ってはいたんですけど、圧縮デッキを使いたいと思っていたのと、Fateの流行もあり貼る宝連動を使って強さを実感しておきたいと思っていたのと、なにより身近に先駆者がいるので、答え合わせがしやすければ成長しやすいと思えたからです。
扉電源の資産を使えたっていうのもありましたね。買おうと思って1日で揃えたんですが、アメドリとメルカリで揃えたら2万かかって、環境トップの値段の高さを感じました。


おわりに

ラブライブは発売から触ってみて、どの構築も強そうだなと感じるものの、「どのように良いのか」「どうすれば良くなるのか」を言語化するのは難しく、ヴァイスシュヴァルツの難しさを痛感しました。

楽なのはリストを真似して極めることなんですが、そもそもリバースエンジニアリングは難しいし、なぞっていても作成者は次のステップへ進んでしまうので高い目標を見上げ続けているような感覚になって達成感をあまり感じられませんでした。

勝っているプレイヤーは初期から使い続けていると、全国大会優勝デッキを見ても化にせよケモノにせよSAOにせよFateにせよありますし、自分がこれまで納得行く結果を出せたデッキも、使い続けて信頼できていたからこそだと感じています。

ひなろじの記事で取り上げた、自分が目標をどこに置くか、何のためにカードゲームをしているかというと、研究して実践して、納得行く結果が出た時に達成感を感じていると思えてきました。

だからといってビルダーになります!という話ではないですが、ビルダー気質のほうがより楽しめると感じたので、楽して勝とうとあぐらをかいて、いろんな趣味に広く浅く取り組んでいる今のスタンスよりかは、1つに集中して取り組むことでより充実感を得られるのではないかと気づきました。

地区シーズンは新規タイトルが出るたびに自分なりにプールをこねくり回してデッキを作り、どのようなデッキリストを組む人がいるのかや大会で勝つリストはどのような視点で組まれているのかをSNSで調査をしていることが多かったです。

シーズンが終わったり次に出る大会がなくなると次のことをやりがちで、そうして2017年ぐらいからは過ごしてきたせいでどれも中途半端になってしまっているように感じています。

1年中一つに絞って取り組むというのも大変なことではありますが、少なくとも自分の中で区切りを付けて取り組むことで納得行く取り組み方ができると思っていて、そのために現状の知識に区切りをつけるという意味でもこうしてブログを書いているのもあります。

インプットがかさばると整理できずに疲れてしまうので、今はインプットを意図的に減らしてアウトプットを増やそうと努力してます。
最近見たツイートを紹介します。

情報を水に例えるならですが、昔は必要な分だけ井戸に汲みに行っていたようなものが、今はSNSの普及で日々雨のように降り注いでくるので取捨選択が必要になりましたよね。
不要な情報には傘をさして、有益な情報はバケツに溜めて、必要な情報でも雨に打たれすぎたら弱ってしまうことを覚えておきたい。

引用元はこちら

時代の変化というのもありますが、情報が雨のように降ってくるので意図的に整理せねばと思っていた時にまさにこのツイートが流れて来たので共感しまくりました。

今日で世界大会が終わり、月末には制限改定も来ます。シーズンオフにどれだけ頑張るかがシーズンの結果に響いてくると思います。
自分は他にも趣味があるのでどれだけヴァイスに取り組むかはまだわからないんですが、まずは現状の整理をして、今後入ってくる知識を積み重ねられるような土台を固めておくためにも、こうして所感をつらつらと言語化してアウトプットするのが重要だと感じています。
ツイッターもやっているので反響があるとさらなるモチベにも繋がりますし内容について討論して更に理解を深められるのもいいですね。


今後もこうして言語化して土台を固め、いずれは全国大会に出場するのを、自分も他人も納得できるプレイヤーになれたらなと思います。

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