【ポケモン】レギュレーションHに向けて考察
今日はポケモンの記事です。
発売当初のパラドックス+伝説なし環境(Aレギュ)でたくさんポケモンをやっていて、今回のGレギュがAレギュの環境に近く、知見を活かせると思い言語化してみることにしました。
Aレギュの頃の情報を整理しながら考察していきます。
Aレギュ ランクバトルトップ10
リバティノートさんのまとめを使用させていただきます。
S1で2位のゆずくんの構築はヤミラミ+グレンアルマで壁瞑想をする型で、てるチャレオフラインなどでも話題になっていたと思います。
4位のMeLuCaは韓国の有名プレイヤーで、Regional(地区大会)で優勝しています。ポイントに応じて世界大会に出れる仕組みです。
後に翻訳してくださった記事が投稿されています。
Aレギュで強かったアーキタイプ
ヘイラッシャ
合体ヘイラッシャのパワーがシンプルに高すぎました。
頻繁にTODが発生することが発生するのと、テラスじゃんけんが不毛でした。
流行としては
マスカーニャに弱くなく、ミラーで草テラバーストが強い草テラス
→草テラスヘイラッシャに強い飛行テラス
→草を切ると飛行のリスクが、飛行を切るとシンプルにウェーブタックルがキツイから切り損となり温存しあう展開が増える
→お互いテラスを切らない中で強いあくび持ちの台頭
→あくび対策に合体せずに単体ヘイラッシャであくびをして隣で手数を担保
Aレギュの最初の1ヶ月ではここで一区切りとして、「あくび」の有無がトレンドでした。
当時のヘイラッシャについては、ユウキさんがまとめてくださっているので参考になると思います。
ヘイラッシャのメタについては、以下の引用のように、すくみ関係が発生しています。
ただこれはヘイラッシャ単体の話だけではなく、マスカーニャの「どくびし」など、他のポケモンでのサポートもあるため、複数の要素を採用できるという点で非常に難しい問題でした。
その上発売直後なのもあり情報があまりなく、プレイヤーの創作意欲も強かったため短い期間でメタが回っており、何が正解かわからない状態で手探りで戦っていました。
結果、最終1位を獲得したペンギンさんの「どくびし」マスカーニャ入りの構成が強いと感じました。
まずマスカーニャが初手に出てくる時点で「まもる」の択が発生するところから、「どくびし」を押す択が裏目にならず、ヘイラッシャを出したあとも「みがわり」で「あくび」をケアしながら相手をどくで削ることができます。
そしてドラゴンテラスタルのヘイラッシャ。
「いっちょうあがり」の火力が上がることで、「いっちょうあがり」なしヘイラッシャ対面での打ち合いが強く、素早さを上げることで全抜き性能もあるため、ヘイラッシャを倒すことが目的になっていないのも高評価できます。
このように、「メタ意識をしっかり持ちながらも、汎用性を落とさずにパワーの高いワザやポケモンを採用し、相手に択を強要できるのが重要」なことがよく分かります。
改めて見ても、完成度が高すぎます。
自分がS1で最終14位だった際のヘイラッシャは
■ヘイラッシャ@たべのこし 飛 てんねん
ウェーブタックル テラバースト ねむる まもる
の構成でした。
「じわれ」に対しては飛行テラスでケア、「どくびし」や「あくび」に対しては「ねむる」でケアしつつ、TODも視野にいれるという、最低限の単体性能を担保するという自分らしい型でした。
マスカーニャやキラフロルを採用するのであれば話は別ですが、2体でまとめるにはどれをとってもどっち付かずになるため、こういった構成になりました。
インフレシーズンなのもありレート2200超えでニッコリでした。
ヘイラッシャ対面はどんな型なのかわからないため、すぐ合体して殴ればいいものではなかったです。
というのも、ヘイラッシャは「てんねん」なため、合体していようがしていなかろうが、ヘイラッシャ対面での削るダメージというのは変わりません。
合体してしまうと
合体ヘイラッシャ VS 単体ヘイラッシャ+何か
という盤面を作られてしまいます。
その単体ヘイラッシャが「あくび」などを持っていると、「まもる」などを活かしながら上手く盤面をコントロールされてしまいます。
そのため、最初に前座として何かしらの強い並びを作り、先に相手のポケモンを1体倒し、相手のヘイラッシャを引きずり出して合体を強要させて、こちらのポケモンで戦うというのが一般的でした。
初手で出し勝ちしていればヘイラッシャに引かざるを得なくなりますし、ヘイラッシャ以外を倒せば合体せざるを得ません。引いたヘイラッシャ方向への攻撃は、合体していなければ実質2倍のダメージが入るため、合体後のダメージレースでも有利になります。
そのため、「ヘイラッシャを引きずり出して合体を強要させてしまえばこっちのもの」というのがヘイラッシャミラーを制する上での重要な考え方でした。
自分は初手のイッカネズミ+サーフゴーという対面が強い並びを使用していて、
相手のマスカーニャに対して「このゆびとまれ」+「ゴールドラッシュ」をし、「はたきおとす」をイッカネズミが受けて「ゴツゴツメット」でマスカーニャを削ることで「きあいのタスキ」を無効にして倒し、相手の動向を見てからテラスタルを使えるようにしていました。
ヘイラッシャを出せない相手に関しては、カイリュー+ドドゲザンという対面が強いポケモンを入れていて、いわゆる2-2-2の構築となっていました。
ガオガエン、ゴリランダーの流行でどうなるかが注目です。
イエッサン+グレンアルマ
サイコフィールド+「ワイドフォース」が強力です。
この並びは様々な強みを持っていて、
・全体ワザ持ちアタッカー+サポートの並び「てだすけ」「このゆびとまれ」がシンプルに強い
・どちらともサポートワザ+「トリックルーム」を覚える
→「このゆびとまれ」+「トリックルーム」か、「ワイドガード」+「トリックルーム」かがわからない
・フィールドで「ねこだまし」が無効なため「トリックルーム」と相性がいい
・草テラスをすることで水タイプを半減出来るうえに、「もらいび」によって炎タイプが効かないので耐性が強い
→「ウェーブタックル」+「じしん」のヘイラッシャでは打点がなく、「「エナジーボール」で返されてしまうということも多々ある
・「くだけるよろい」+「じゃくてんほけん」の型も強い
ユウキさんの上記の構築のように
「こだわりスカーフ」コノヨザル+「くだけるよろい」+「じゃくてんほけん」
からイエッサンを展開し、サイコフィールド下での「ワイドフォース」を強く使う並びも強力です。
ゆーさんのように、「くだけるよろい」+「きあいのタスキ」+「クリアスモッグ」でヘイラッシャを対策するようなスタンダード構築も存在し、実際に自分がランクバトルにて対戦して苦しめられました。
カ・エールさんのパーティはイルカマン+グレンアルマで「クイックターン」をする形の構築で、コノヨザルなどと違って後ろに下がった保険起動要因が後半強いのが魅力です。
能力上昇を無効にするヘイラッシャに対しては「こだわりスカーフ」で上から「くろいきり」を打つことで対処できます。
能力が戻って単体だけになったのであれば、交代してこだわりを解除してからイルカマンのパワーで押し切れる構築です。カ・エールさんには同じ構築での再戦を含めてS1で5回ほど当たりましたが、一度も勝てませんでした…。
このように様々なアーキタイプが存在していて、十人十色のためクローズドのランクバトルでは対策が困難なのも強力です。
ヤミカラス+サーフゴー
ヤミカラスで「おいかぜ」をして、サーフゴーで「こだわりメガネ」「ゴールドラッシュ」を打つ並び。
特徴としてはヤミカラスの「くろいきり」で、ヘイラッシャに対しては「くろいきり」で対策でき、ゴールドラッシュで下がったCを戻すこともできます。
ガブリアス、イッカネズミ、コノヨザルが採用されているのがほとんどでした。
ヤミカラス+ガブリアスで「じしん」を使うのも強力ですし、イッカネズミ+コノヨザルの並びも対策必須のため、複数のアプローチを求められます。
いつから流行ったのかは不明ですが、シンプルに強いという感じでした。
大体S2の中盤から台頭してきて、対策必須になったレベルの並びでした。
自分はさしすさんとランクバトルで対戦して真似した次第でした。
1位になっても潜り続ける男、本質情報を提供してくれるだけでなく、対面も強いのでかじりついていました。
カ・エールさんが月末ランクマ配信で使用しており、これが本質か。。。という感じでした。
ミラー対策で炎テラスサザンドラが採用されているのが特徴です。「りゅうせいぐん」は「くろいきり」との相性もいいですね。
そういえば、今でこそランクマ配信は型バレが~と言われ出しましたけど、実際どうなんでしょうね。コンテンツの繁栄を考えると致し方なしとはいえ、情報が大事なゲームだし。。。
ダブルバトルは受けの広いプレイングでなんとかなるところがあると思いますが、
特にクローズドBO1のランクバトルでは試合数を重ねる性質上、動きをある程度事前に決めておくのが強かったりもするので、行動がバレるというのが大きいイメージです。
幸い、ダブルはWCSという目標があるためにランクバトル至上主義という風潮でもないので、そこまで気にしてなかったり燃えたりしていないのでこのままでもいいかなとも思います。実際、月末に本気でレートを奪い合う戦いを見れるのは面白いですし。
お気持ちついでにこの時に見様見真似で使用していた構築です。
次シーズンはBレギュでパラドックス解禁と大きく環境が変わるので簡単に書いていました。
イッカネズミ+コノヨザル
「ふくろだたき」+「ふんどのこぶし」のコンボ。
対策していないとボコボコにされてしまいます。
コノヨザルのテラスタルは
「おにび」無効の炎、耐性が強くヘイラッシャのワザに弱くない水
が多い印象ですが、一部で鋼や毒もいました。
今期はガオガエンやゴリランダーなどのサポートがいるので、これらでのアシストによってどれだけ活躍できるかが期待です。
叩きと思いきや突然「ねずみざん」+「いのちがけ」なこともあり初見殺し性能も高いです。
がはくさんの構築のように、ビビヨン+サーフゴーが主軸で、補完としてサポートでイッカネズミが入っていて、コノヨザルはヘイラッシャ対策で採用したところ、
自然とイッカコノヨを作るというのも強みの一つになります。
上述したヤミカラス+サーフゴーの時にもありましたね。
特にサーフゴーと組み合わせる場合は、「ふくろだたき」をさせないための「このゆびとまれ」や「ねこだまし」に対して、ゴーストタイプであり全体ワザ持ちのサーフゴーが補完として噛み合っています。
Hレギュの注目アーキタイプ
雨ブリジュラス
こもりんさんのパーティを引用させて頂きます。完成度が高くていつも参考になります。
ハバタクカミやテツノカイナなどのポケモンがいた環境では真価を発揮できなかったイダイトウがようやく日の目を浴びそうな予感がしますね。
ガチグマ入りトリル
攻撃にラグがない暁ガチグマでも良いかもしれませんが、「かえんだま」で自らやけどになることで、コータスを水テラスで受けてきたモロバレルに強いのも◎
トリルだと特殊に寄りがちではあるものの、ガオガエン次第かも?
でも最大パワーで殴りたいですね。
イッカネズミ+コノヨザル+ゴリランダー+ガオガエン
コノヨザルを全力介護するパーティ。
Aレギュでもモロバレルを採用してヘイラッシャ対策をしつつ「いかりのこな」「かふんだんご」でサポートすると言った構築もありましたが、「ねこだまし」でゲームスピードをゆっくり進められると「ビルドアップ」を積む隙を貰えるのが偉いです。
加えて「いかく」や「すてゼリフ」によるデバフ、グラスフィールドの回復もコノヨザルとの相性がいいです。
環境予想
環境初期は「おいかぜ」?
環境初期は「おいかぜ」と言われるぐらいには「おいかぜ」パーティが流行りますが、今作は天候などのギミックも強そうで、特に雨ブリジュラスのパワーが高そうなので気になります。
Aレギュ終盤で流行したヤミカラス+サーフゴーについては、雨+ブリジュラスが重たそうです。
そもそもガブリアスが強いという背景があったので、それに雨で対抗できてしまうのは厳しいですし、ペリッパーが重たいですね。
アタッカーを交わしたり倒したりしつつも、ペリッパーの「おいかぜ」「ワイドガード」を乗り越えなければならないため、パワー負けしてしまう印象です。
メタゲーム
注目アーキタイプとして上げた3つは三すくみになっています。
イッカコノヨスタンは、イエッサンのフィールドをゴリランダーでかきかえて「ねこだまし」でトリックルームターンを稼ぐ動きができます。
トリックルームは、雨の高速高火力をシンプルに「このゆびとまれ」+「トリックルーム」でいなすことができます。天候を晴れに変えられるのも強力です。「ワイドガード」で全体技を無効にしたいものの天候も変えたいペリッパーが担う役割が多すぎて間に合いません。
雨パーティは、特殊の高火力な打点と、水、飛行、電気と攻撃範囲が広いため、受けて勝とうとすると厳しいです。
ただパーティはこれだけではありません。
既存のアーキタイプだとヘイラッシャとイエアルマは多彩な攻めを持っています。
高圧的な砂パーティや晴れパーティが絡むと天候の取り合いでメタが動きます。
新規のエルフーン、ガオガエン、ゴリランダー、
ゴリランダー+ガオガエンの流行に合うリキキリンなども注目したいです。
Hレギュは程よく見覚えのあるようなルールですが、まだ見ぬパーティが現れるかもしれません。
勝つために構築とプレイの練度を上げることも重要ですが、研究もして楽しみたいところです。
Hレギュの情報いろいろ
素早さライン
いつもお世話になっております。
レンタルチーム
見かけたものを掲載しておきます。
解説もあるみたいなのでリンク先をご覧ください。
伝説やパラドックス、ウーラオスがいないので、これまでとは変わった展開になりそうですね。
おわりに
いかがだったでしょうか。
環境については既に仲間大会が実施されているみたいですし、それらの結果を見てみるのもいいと思います。
自分はとりあえずレンタルで遊びながら、面白そうなギミックがあったら試しつつ、メタゲームについてなど自分なりにまとめてみたいと思います。
以上、最後までご覧頂きありがとうございました~!
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