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タペストリー 大人の等身大作文集

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TAPESToRYの部員のみなさんの作文を、こちらに文集としてまとめています。
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2021年12月の記事一覧

自分らしく生きるとは|46歳 広告代理店 Business Producer

2020年2月末から止まった感覚で2年間。予期せぬパンデミックによって世界から隔絶された気がした。仕事や生活も一変。オンラインで自宅にて仕事、誰とも会わないまま、ただただ単調な毎日を過ごした。いろいろとモノの見え方も、考え方も以前のままではいられなかった。TransformationとかNew Normalとか洗脳されて違和感だらけ。人との強いConnectionを感じることなく、一人で生きている感覚。同時に、自分の生き方に自信が持てなくなっていた。 そして、年齢を意識せず

私へ|47歳 UXデザイナー

とても小さい頃、お父さんが怖くて、お父さんがお母さんに怒鳴る度、自分の幼さを呪ったね。かわいそうにね。でも、よく一人で苦しさ受け止めたね。 そんな私にこれ、言いたいです。そんな風だけど、あなたは守られているんだよ。そんな彼らに、彼らなりのやり方で愛されている。お父さん今ではすっかり丸くなったよ。お母さんは強くなって。ふたりとも元気だよ。だから大丈夫だよ。 10代の頃、私は言われる程賢くなくて、でも、がっかりされたくないから、これからはそれを隠して誤魔化しながら生きて行くし

タフな愛情をもって愛することを誓う|30歳 娘

この作文は、私の選手宣誓だ。 「幸せな」家族日本には従来こうあるべき、みたいな「家族」に対する固定概念が存在すると思う。家族は分かり合えるもの、幸せなもの、ずっと変わらないもの…。 私の家族はまさにそうだった。 社長令嬢だった母はちょっと世間知らずなところはあるけれど、家族が大好きで愛情たっぷりだった。大学病院で医師をしている父は、とにかく研究が楽しそうで、そしてよく遊んでくれた。4歳下の妹とは対等に仲が良かった(私はお姉ちゃんと呼ばれたことは一度もない)。小さな頃から

デキる私を超えたい|27歳 もうすぐ親になる副業ワーカー

弱さを見せられない”正直な性格”が私の良いところだと思っていた。 昔から、周りの人に感謝や愛をうそ偽りなく伝えることが得意だった。小学生の頃は、母が仕事の用事で出張があると、前日の夜に「いつもありがとう、お仕事がんばってね、お母さんのこと大好きだよ。」という手紙を渡していた。高校生の頃に女子ハンドボール部のキャプテンだった時、チームメンバーへ積極的に良いところを伝えていたら退部0名のチームになった。大学生の頃、オーストラリアへ1年間の留学に行く前に、お世話になったゼミの教授