『窓の魚/西加奈子』。 ああ、そうそう。だから西加奈子さんが好きなんだよーって改めて言いたくなる本。 「小説にはリアリティがない」という人も世の中に時々いるけど、そういう人はもしかして、物事に起承転結を求める人なんじゃないかなと思う。 私は本当の純文学とは、この上ないリアリティだと思っている。 ページをめくるその一瞬一瞬、刹那。現実。 リアリティ。 音楽も文学も、一瞬一瞬が人の数だけある。 そこには「人間てすごいなー」みたいな感動もある。 『窓の魚』は、解説が、