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愛は志多留も救う

 皆さん、対馬に行ったことがあるだろうか?佐渡島、奄美大島に続き、日本で三番目に大きな離島。船のアクセスだと、博多港から4時間30分かかる。独特の生態系や豊かな自然、日本のルーツが見える文化がたくさんある。
 さて、いつも徳島の牟岐で活動している私が、対馬について書いているのか。それは、8/30-9/3に対馬(志多留)であった「対馬市島おこし実践塾2019」に参加したからである。研究室の教授の勧めで、縁もゆかりもない地域に向かった私の5日間の学びを紹介!!

 今回の実践塾のテーマは、「現場で学ぶSDGs」。SDGsとは、2015年に国連サミットで採択した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた17のゴールである。中高生もよく言葉を耳にすることがあるのではないだろうか。しかし、SDGsを十分に説明することに自信がある人はどれだけいるだろう。私自身、SDGsのイベントに何回か参加することはあったが、知識としては身についていなかった。その中で、現場での実践を交えながらSDGsを考えることができたのは、良い経験だった。

 参加者は大学生が中心で、東京圏と九州地域がほとんどだった。四国からの参加者は、私だけだった。方言の壁と人間関係の壁である。これは、ひとつむぎではあまり経験してこなかったことである。しかし、この2つの壁は1日目ですぐに解消された。なぜか?それは、自己紹介が何回もあったからである。自分をアピールする機会が多くあることは、話の可能性が広がる。特に様々な地域からきた学生ばかりいる場では、話のネタがつきない。日が経つにつれて、深い話をする仲までになった。同じ時間を共有し、ひとつの目標に向かって進めていたからだと思う。合宿型のイベントで、人のつながりが強くなる要因が分かった。

3つの小テーマ「住み続けられるまちづくり」「海の豊かさを守る」「陸の豊かさを守る」があった。その中で、「海の豊かさを守る」を取り上げる。この日は、朝5時から一日が始まった。定置網漁をしている漁師さんの船で沖に向かい、漁の様子を見ていた。TVで見たことがあるシーンでも、魚の匂いや漁師さんの動きなどめったに見られない姿があった。消費者に美味しい魚を届けるために一匹一匹締めておく作業は、漁師の愛を感じた。

宿泊は、すべて地域の方の家の家に泊まる、民泊だった。4泊という長期の民泊をしたのは初めてで、不安と緊張。しかし、受け入れ先のお父さん、お母さんが優しくて、本当にステキ。一緒にお酒を飲んだり、柔道を見たりと普通のことを地域の方と一緒にできることが大事だと感じた。

今回の気づきは、「ソトモノの視点の大切さ」と「出会いの面白さ」である。
いつもなら結論は最初に書いているが、ここまで読んだ方に気づいてほしいため最後に書いてみた。学びをより自分自身で消化するためにも、人に共有することが大切だと思う。気軽に「対馬のやつ、どうだった?」と聞いてくれれば、話しますよ!