ぶどう樹液石けんでデザインするには?

お教室をしている方からの質問が届きました。
ぶどうの樹液を後入れしてゆっくり手混ぜをしても、トレースがあっという間に出てしまい、受講者の方のデザインがボテボテになってしまう、どうしたらぶどう樹液の石けんでスムーズにデザインができるか、というご相談です。


ぶどう樹液は私もよく使う素材ですが、トレースが早まることは一度もないんです。トレースが出やすい素材というわけではないので、トレースが早まるということは、おそらく苛性ソーダ水の水分が少ないので、反応が早まり、生地の熱が上がったところにぶどう樹液が入ってさらに反応が早まる、という感じなのでしょうか。

デザインと素材をセットでレッスンをするときは、どちらがメインかを決めておくといいですよ。
デザインメインならデザインの作りやすさを優先し、素材はシンプルにします。
水分オプションなら攪拌途中で入れるのではなく最初から入っている方がいいです。(葡萄樹液100%にするか、しっかり冷ました苛性ソーダ水に葡萄樹液を入れてしまう、など)

素材メインなら入れやすさを優先し、デザインはシンプルにします。
模様は型入れ後のトップのみに入れるとか、コンフェを使うなどして、作りやすくします。そうすることで、主役(デザインまたは素材)がはっきりしますし、教える側も進めやすく、習う方も作りやすいです。

また、受講者の方がどんなふうに作っているか、よく観察してみてください。
先生から習っていても、先生とまったく同じに作る人はいなくて、受講者のひとりひとり作り方に特徴があります。受講者が作りやすいようにサポートするとスムーズにデザイン作業が進むかもしれません。
デザインは講師が試作したときよりも作業時間が長目に必要なことが多いです。
受講者は講師の指示を聞きながら作るわけですから、講師の試作したときの作業時間プラス10−15分くらいかかることもあります。その点を考慮してトレースのタイミングなどを見てください。自分と同じ通りではなく、受講者にとってのタイミングを見つけてあげるといいですよ。

想像で書いてますので、的外れなアドバイスでしたらすみません。

追記
上の回答を送ったあとにお返事が来て、上記の通り水分少なめで作っていて、熱がとても上がっていたそうです。水分量を少し増やして、ぶどう樹液も冷めた苛性ソーダ水に入れて作ったらよい感じになったそうです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?