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石けん作りにおすすめの本は?(2)

ここでは私が石けん作りに役立ったと感じた本をいくつか紹介します。古い本が多いです。

新版 お菓子「こつ」の科学: お菓子作りの「なぜ?」に答える 河田昌子・著(柴田書店)

石けん作りで乳製品や卵を使うにあたり感じていた疑問が解決されたり、砂糖や塩の役割がわかったり、というメリットがありました。この本に限らず、お菓子作りや料理の科学の本はどれも参考になることが書かれていると思います。出版年数が新しい本を選んで買ってもいいかもしれません。

アロマセラピーとマッサージのためのキャリアオイル事典 レン・プライス・著(東京堂出版)2001年

精油ではなくキャリアオイルについて書かれている本です。搾油の仕方や脂肪酸組成などが出ています。古い本ですが、辞書のように使えるので、何か調べたり確認するときに今でも時々使っています。

軟水のお風呂で赤ちゃんの肌に 神関久美子・著(怪書房)2005年

石けんと水の関係がわかる本。石けんカスや泡立ちの悪さの原因がわかります。石けんの作り方も出ています。

薬湯 身近な野草で健康風呂(ヘルシーバス) 大海淳・著(農文協)1994年

野草入浴剤辞典のような本です。お風呂に使える野草がたくさん出ています。やや渋めの本で、入浴剤や石けんの素材のアイディアを探すときにおすすめ。現在はAmazonのKindle版で購入ができます。同じく大海淳さんの本で「すぐ作れる果実酒・薬酒百科」というのもあります。こちらも今はKindle版のみ。どんどんお酒を漬け込みたくなります。

ナチュラリストのための食べる植物栄養学 フランソワ・クーブラン・著(フレグランスジャーナル社)2014年

野菜やハーブなどを石けんに入れるときに水分量や成分のチェックをするのに使っています。翻訳本なので紹介されている植物には珍しいものがあったり、知っている素材でも解釈が違っていたりして、この本で素材知識が増えた気がします。栄養学の本はたくさん出ています。この本に限らず、野菜や果物を石けん作りに使う方は1冊あると便利だと思います。

おばあさんの知恵袋 桑井いね・著(文化出版局)1976年

桑井いねさん(仮名)の暮らしの知恵がたくさん書かれています。ベルツ水(グリセリンカリ液)の存在を知ったのはこの本です。灰汁を使った衣類の汚れの落とし方、ふのりを使った髪洗い、昔ながらのコールドクリームのレシピなどおもしろいものがいろいろ出ています。Amazonで中古で見つかるかもしれません。

新しい本で石けんを作っている方が興味を持ちそうな本はインスタグラムにその都度アップしています。今年投稿した中から3冊、下にタイトルを入れておきます。どれもおすすめです。

驚きの皮膚 傳田 光洋・著

かぐわしき植物たちの秘密 田中修・著

季節を愉しむ手作り石けん うた・著

(3)へつづく


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