苛性ソーダを使わずに石けんは作れますか?

苛性ソーダは劇物(注)だから扱いたくない。苛性ソーダを使わずに石けんを作ることができますか?という質問をたまにいただきます。いくつか選択肢がありますので、自分のイメージに近いものを選んでみてください。

手軽に石けん作りを楽しみたい方向け

(1)クラフト用の石けん素地を使う
細かいフレーク状になっているクラフト用の石けん素地が売られています。
自然な石けんらしさはそのままに、ハーブや精油など好きな材料を混ぜ込んで簡単にオリジナルの石けんができあがります。好きな型に入れて、または手で成形して仕上げることもできます。作ったものはすぐに使うことができます。
生活の木などアロマショップ、石けん作りやクラフトショップなどで購入することができます。

(2)グリセリン 石けん素地を使う
「透明石けんのもと」や「グリセリン石けん素地」「MPソープ」などの名前で売られています。電子レンジや湯煎で石けんを溶かし、色や香りを加えたら、型に入れて固めるだけです。クラフト要素が強く、色やデザインを楽しめるので親子での石けん作りにもおすすめです。意外に素材との相性もよく、クレイやハーブなど自然素材を加えたものもとてもきれいで使いやすいです。作ったらすぐに使うことができます。
生活の木などアロマショップ、石けん作りやクラフトショップなどで購入することができます。

(3)市販の無添加の液体石けんを使う
ハンドソープなどとして売られている無添加の液体石けんに、好きな精油や色を加えてアレンジを楽しむことができます。市販品の香料が苦手な方におすすめです。

油脂から作ってみたい方向け
油脂から固形石けんを作る場合はアルカリが必要です。いちばん使いやすいのは苛性ソーダですが、その代用を使う場合は苛性ソーダと同じくらい強アルカリのものが必要です。逆にアルカリが低いものになると、油脂と反応しにくくなります。時間や手間がかかり石けんができあがる確率も低くなります。

(1)灰を使う
もともと石けんは灰汁で作っていました。カリウムを多く含む植物の灰が入手できれば油脂を合わせて石けんを作ることができるかもしれません。時間や手間を考えるとあまり現実的ではないけれど楽しい体験になると思います。

(2)オルトケイ酸ナトリウムを使う
苛性ソーダと似ていますが、こちらは劇物ではありません。でも取り扱いの注意については苛性ソーダと同じです。
いまじんさんで取り扱いが始まりました。

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(注)苛性ソーダを劇薬と呼ぶ方がいますが、正しくは「劇物」です。

劇薬=医薬品
劇物=医薬品及び医薬部外品以外のもの ←苛性ソーダ

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