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愛について


朝、晴れ
全ては愛の問題だと起きがけに思う
愛が問題なのではなくて、全ての問題が愛に直結しているということ
愛がなければ問題は起こらない
つまりこの世の事象、何をとっても愛でしかない
空気に似ている
空気は当たり前にある
空気がなかったらみんな死ぬ、生きられない

人はよく愛がないという
でも愛はある
残酷なほど愛しかない
どんな悲惨な出来事にも

一人ぼっちだなと思うことがよくある
だいぶ前に離婚して子どもが2人いる
子どもがいて賑やかだけどすごく寂しいし、子どもの成長を同じ目線で見守る人がいないことや、子どもを育てる重圧に、しーんとした夜中の台所で押しつぶされそうになることもある
でも年齢的にも状況的にも今後他人と家族になってともに生きることはないだろう
望まなかった人生の展開に目の前が暗くなったとしても、朝から太陽は照っているし、この世界には愛しかないのだから仕方ないよなぁと思う
そして何よりわたしのあの子どもたちがいない世界なんて、例え過去に戻れてどんな望む未来の可能性があったとしても、一ミリだって選ぶ気持ちはないのだから、そのことが幸せでなければ一体何が幸せだというのか

私は私のために珈琲をいれ、私のために花を飾る
いよいよもってもうこの愛のもとでは光も影も誤魔化すことができない世界であるよなぁと思う
今日も惜し気もなく朝が来て、どこかの家から朝食の美味しそうな匂いがする
隣の家のベランダには赤ちゃんの、小さな小さな真新しい産着が干されている






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