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東洋の哲学まとめ

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東洋の哲学(主に仏教、禅、儒家、老荘、神道)について書いた記事が増えて来たのでまとめました。哲学以外のも混じってるかも。
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2019年8月の記事一覧

ニッポンの勤労観① 田んぼ編

みなさん、「田んぼ」って好きですか? 水田 © 菊池市 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際) 私は好きです。特に初夏の水田が😀 子供の頃、私は静岡の片田舎に住んでいたのですが、実家の周りは田んぼだらけでした。(別にコメの生産量が盛んな地域でもないんですけど…) で、毎年6月頃になると田んぼに水が張られて辺り一面が水田になるのですが、水田にはアメンボやオタマジャクシがたくさんいたりして、遊ぶのに事欠きませんでした。夜になると水田から大量の蛙の鳴き声が

陰陽論がスゴイっていうはなし③

前々回、前回から続いて「陰陽論」の話です。「陰暴論」ではありません。 ※「陰陽論」の話はこれで最後です。 おさらい改めてこれまでのおさらいを簡単にしておきます。陰陽論とは東洋(古代中国)で生まれた思考フレームワークのひとつで「あらゆるモノやコトは、必ず”陰”と”陽”の二つの性質を持っている」と考える、”世界の見かた”です。 この陰陽に基づく世界観を表現した図式が、陰陽図とか太極図とか言われてるこのマーク↓です。 西洋にも、世界のあらゆるモノ・コトを「2つに分けて考える

陰陽論がスゴイっていうはなし②

前回の続きです。 東洋には「陰陽論」という独自の思考フレームワークがあります。これは西洋にはなく、いかにも東洋っぽさに溢れたツールなのに、日本人も含めた現代人の東洋人が意外と知らない(というか、無意識レベルでは理解してるはずなのに自覚がない)、そんな「陰陽論」のお話です。 ※前回を読んでない方はコチラを↓ おさらいまず前回のおさらいです。 陰陽論とは「あらゆるモノやコトは、必ず”陰”と”陽”の二つの性質を持っている」という”世界の見かた”で、それぞれこんな感じで定義され

陰陽論がスゴイっていうはなし①

突然ですが、こんなマーク↓↓↓ 見たことありますか? 太極図とか陰陽図とか呼ばれるマークです。ちなみに私がこのマークを初めて見たのは、B級ホラー映画「霊幻道士(※)」だった気がします(古い)。 (※)もしくは幽幻道士。キョンシーが出てくるやつ。 この陰陽図は「陰陽論(陰陽思想)」の世界観を表現した図柄で、今回はこの陰陽論がめっちゃ凄いよ!というお話です。陰暴論ではないです。 ちなみに「陰陽」の読み方は「いんよう」でも「おんよう」でも「おんみょう」でもなんでもいいようです