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仕事があなたに見せるもの。

「仕事」ってヤツはやっかいだ。みんながみんな仕事について自分の思いを語ろうとする。でも私たちは仕事の何を語ることができるのだろうか。

群盲象を評す(ぐんもうぞうをひょうす):数人の盲人が象の一部だけを触って感想を語り合う、というインド発祥の寓話。 -Wikipediaより-
盲人達はそれぞれゾウの鼻や牙など別々の一部分だけを触り、その感想について語り合う。しかし触った部位により感想が異なり、それぞれが自分が正しいと主張して対立が深まる。
『物事や人物の一部ないしは一面だけを理解して、すべて理解したと錯覚してしまう』ことの例え。 -Wikipediaより-

群盲象を評す。私たちが「仕事」を語るとき、そして聞くとき、それがたった一面でしかないことを理解しておく必要がある。

それを承知の上で「仕事」について、私が感じることを書こうと思う。

「仕事」をどう捉えたらいいのだろうか?

例えばある人にとっては仕事はとても怖いものだった。会社が良くなかったのか、職場環境や人間関係に問題があったのか。心身が追い詰められてしまったら、辞めることがあってもそれは仕方ないことかもしれない。本人が一番悔しい思いをしているだろう。何よりもまず自分を守ることが優先されるべきだと思う。

では私の場合はどうなのかと言えば、そんな切羽詰まったものはなかった。人に言えない苦しい思いをした時期もあったけどそれは例外。「仕事」はそのほとんどで優しい顔を見せてくれた。恵まれている方だと思う。

「仕事」をどう捉えたらいいのだろうか?

人によって様々な表情を見せる「仕事」。例えばだけど「友達」と比べてみると案外似たものがあることに気づく。

「友達」とは?

友達にもいろいろあるから、中には怖い人がいたっておかしくない。だけど友達が怖い人ばかりではないことは誰でも知っているはず。むしろ友達になるのはいい人のほうが多い。初めてできた友達が不幸にも怖い人でそこから逃げたとしても「友達」を作るのを嫌にならないでほしい。いろんな人がいるけど、友達っていいものだよ。取っ付きにくいけど付き合ってみたらその人の良さが分かることもあるし、心を閉ざさずにその人を知れば一生付き合える友達になれることもある。自分も大事だけど、友達のためにがんばることがあってもいい。

「仕事」にも同じことが言えるんじゃないかと私は思う。

自分のいるコミュニティが例えば「仕事」で傷ついてしまった人たちなら、その人たちの声も大事にしながら、「仕事」って素晴らしい!と高らかに胸を張っている人の声にも耳を傾けてほしい。

群盲象を評す。象のいろんな部分を触って全体像を探ってみてほしい。象の牙だけ触って「硬くて尖って怖いもの」と思い込んでしまうのは、何だかもったいない。象の大きさや性格にまで思いが及べば、きっと新しい世界が開けるのではないか。そんな風に思っている。

友達は出会いによってつくられる。仕事もまた同じように出会いがとても大切。偶然が大きく左右するものだけど、実はいい偶然を起こす方法がある。最後にそれを紹介したい。

最近読んだ池上彰監修の『なぜ僕らは働くのか』から。
(カミーノさん。本読みました。ありがとうございます)

第4章の「仕事がうまくいく人の特長」に興味深いことが書かれていた。それがスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授の「計画された偶発性理論」。

この理論をすごく簡単に言うと、「良い生き方・働き方ができる人は、いい偶然を自分の力でつかめる」ということです。

そんな人になるために大事な行動の要素は5つあるとのこと。

1.好奇心
2.持続性
3.柔軟性
4.楽観性
5.冒険心

この理論が書かれているのは見開き2ページ分相当。5つの要素の詳しい説明はぜひ本を手に取って読んでほしい。

友達探し、仕事探しにもこの理論は応用できるのではないだろうか?出会うためのいい偶然を自分の力でつかんでほしい。

自分を守るためだけの視点で仕事を探してもたぶんいい出会いは期待できない。仕事に希望を持ってこそ、前を 先を見ている人にこそ いい偶然はやって来るのだと思う。

悩める人にいい風が吹くことを願う。


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