退職のご報告(2021.1.29)
お世話になった株式会社スクウェア・エニックスを1月末で退職することとなりましたので、この場を借りてご報告させていただきます。在職中お世話になった皆さまには、緊急事態宣言下ということもありご挨拶に伺えず申し訳ございません。また笑って会える時期が来たら、改めてきちんとご挨拶させてくださいね!
本日1月29日(金)が最終出社日となりました。昨日の雪には驚きましたが、今日は打って変わって抜けるような青空。テレワークで閑散とするオフィスに一礼して、10年と10ヶ月お世話になったボロボロの社員証を返してきました。
改めて数えてみたのですが、10年と10ヶ月勤務して、リリースしたタイトル数はちょうど10本となりました(キリが良い!?)。細かいお手伝いや、残念ながらリリースできなかったタイトルも含めると15プロジェクトくらいかな。海外タイトルのローカライズから、新規ハードのローンチ、大型可動筐体の開発まで、様々なプラットフォームに挑戦させてもらいました。さらに東京ビッグサイトや舞浜アンフィシアターでの大型イベントや、音楽ライブ、コラボ居酒屋、秋葉原駅に筐体を置いてのスタンプラリーなど、オフラインイベントにもたくさんチャレンジさせてもらいました。会社には感謝しかありません。
そんな10年10ヶ月を振り返って一番強く感じるのは「感謝」です。頼りになるプロフェッショナルな同僚をはじめ、楽しいときも辛いときも一緒に走ってくれた開発会社の皆さん、素晴らしい世界を創り、描き、奏でてくれた、シナリオライターさん、デザイナーさん、コンポーザーさん、映像制作会社さん、キャラクターに命を吹き込んでくださった声優さん、デバッガーの皆さん、翻訳会社さん、筐体設計に尽力いただいたメカ&電気屋の皆さん、サーバーエンジニアの皆さん、ライブやイベント運営会社、スタッフの皆さん、生放送番組や宣伝でご協力をいただいた皆さん、カードやグッズ制作に根気よくお付き合いいただいた印刷会社さん、素敵なコラボをしてくださった会社関係者さま、そして、日々ゲームセンターを運営されている法人さまとスタッフの皆さん、本当に、本当に、お世話になりました。皆さまの力を借りることができなければ、僕には企画するだけで何も実現することはできませんでした。どうもありがとうございました。
そして何より、生来ずぼらで暢気な僕が自分でも信じられないくらいパワーを発揮できたのは、ゲームを遊んでくださる皆さまがいてくれたからでした。何度ユーザーとの距離感が近すぎると叱られても僕がオフラインイベントに拘り続けたのは、皆さんに楽しんでいただくという目的の他に、それが僕自身のモチベーションを維持するために必要不可欠だったからでした。皆さんが僕の燃料であり、戦う力でした。本当に、感謝しています。これからも、何があっても、感謝の気持ちを忘れずに生きていこうと思います。ありがとうございました。
またいずれ、もしもどこかでお会いすることができたとしたら、とても嬉しいです。
では皆さま、感染症に気をつけながら、楽しいゲームライフを!
サポートいただけましたら、ありがたく創作の糧にさせていただきます。