メタ(META)のカンファレンスコール

February 01, 2024 1:30 PM PT

【質問】
- メタ・プラットフォーム社のFourth Quarter 2023 Results Conference Callの日程と参加者は誰か？
- 2023年はどのようなテーマを掲げて取り組んだ年であり、どのような成果があったか？
- メタは今後の目標として何を重視していくのか？
- メタがAI製品やサービスを構築する上で必要となる要素は何か？
- メタが将来のAIモデルのトレーニングにどれくらいの計算能力を必要とするのか？
【回答】
- Fourth Quarter 2023 Results Conference Callは2024年2月1日に開催され、参加者はMark Zuckerberg（CEO）とSusan Li（CFO）である。
- 2023年は「効率の年」として位置づけられ、メタは技術企業としての強さを増し、AIとメタバースに対する長期的なビジョンを実現するための安定性を確保するための改善に取り組んだ。効率の目標を達成し、強力な収益成長を実現し、新製品の発売やAIの基盤づくりなどの成果を上げた。
- メタは最も人気のある最先端のAI製品とサービスを構築することを主な目標としていく。AI製品を使用する全ての人がワールドクラスのAIアシスタントを利用できるようになり、すべてのクリエイターがAIを活用したコミュニケーションを行い、すべてのビジネスが顧客との対話やサポートにAIを活用できるようになり、すべての開発者が最新のオープンソースモデルを利用して開発できるようになる。
- メタがAI製品やサービスを構築する上で必要な要素には、包括的な一般的な知能の構築が含まれる。社会的、商業、メディアに関連するツールだけでなく、AIの課題の一部を解決することによってこれらの製品を提供できると以前は考えていたが、いくつかの知識や認識能力を含む包括的な一般的な知能を構築する必要があることが明確になってきた。
- メタは長年にわたり新しいテクノロジーをサービスに組み込んできた歴史があり、リーダーとなるための明確な長期戦略を持っている。その中で特に重要な要素は、世界クラスのコンピューティングインフラストラクチャの構築であり、メタはこれを十分に満たすために計算リソースの充実を図っていく。また、将来のモデルのトレーニングと運用にはさらに高い計算能力が必要とされると予想されており、そのためのインフラ整備が重要となる。

【質問】Metaの戦略は何ですか？
【回答】1つ目は積極的に投資を続け、最も先進的なクラスターを構築すること、独自のデータセンターを設計し、特化したシリコンを開発することです。
2つ目はオープンソースのソフトウェアインフラストラクチャーを使用することで、イノベーションを促進し業界標準となることです。
3つ目はオープンソース化によってモデルの改善を図り、他のオープンソースモデルとの差別化を確保し、安全性や効率性の向上を図ることです。
4つ目は長期的な開発に取り組むことで、将来の製品やモデルの開発に注力し、研究プログラムをリードしていくことです。
5つ目は顧客からのユーザーフィードバックを活用し、製品の改善を迅速に行い、AIシステムの進化を図ることです。
6つ目は迅速な学習と実験を通じて製品の改善を行い、成功したものを全てのアプリに展開することです。

【回答】
- FacebookはAIとメタバースの2つの長期ビジョンを持っている
- MetaはAIとメタバースの発展に積極的に投資している
- AR、MR、VRプラットフォームは次世代のソーシャル体験の基盤となると期待している
- Quest 3は好調であり、最も人気のあるミックスドリアリティデバイスとなると予想している
- Asgard's Wrath 2は高い評価を受けており、Metaはそのような品質を提供する能力がある
- Horizonも成長しており、モバイルバージョンとVRバージョンの両方の成長に注力する予定
- Ray-Ban Metaスマートグラスも好調であり、AIとメタバースのビジョンが結びついている
- Reelsと発見エンジンはエンゲージメントの主要なドライバーであり、すべてのビデオ形式で最高のコンテンツを発見できるように統合される予定
- WhatsAppも好調であり、米国でのプライベートで安全なクロスプラットフォームのメッセージングアプリに対する需要が高まっている

【質問】
- Q4の総収益はいくらで、前年比で何パーセント増加したか？
- Q4の総費用はいくらで、前年比で何パーセント減少したか？
- 収益の具体的な項目ごとの変化は？
- Q4の営業利益はいくらで、営業利益率は何パーセントか？
- 税率はいくらか？
- Q4の純利益はいくらで、一株当たりいくらか？
- キャピタル支出やフリーキャッシュフローはいくらか？
- 残高や債務はいくらか？
- Family of Appsセグメントについての結果は？
【回答】
- Q4の総収益は401億ドルで、前年比で25％増加（定常通貨ベースでは22％増加）。
- Q4の総費用は237億ドルで、前年比で8％減少。
- 収益の具体的な項目は、原価が8％減少、研究開発費が8％増加、販売およびマーケティング費用が29％減少、一般および管理費用が26％減少。
- Q4の営業利益は164億ドルで、営業利益率は41％。
- 税率は17％。
- Q4の純利益は140億ドルで、一株当たり533ドル。
- キャピタル支出（リース支払を含む）は79億ドルで、サーバー、データセンター、ネットワークインフラへの投資によるもの。
- フリーキャッシュフローは115億ドルで、2023年前半の所得税の延期支払い16億ドルを反映している。年末の現金および有価証券は654億ドルで、債務は184億ドル。
- Family of Appsセグメントでは、Q4の収益は390億ドルで、前年比で24％増加。そのうち広告収益は387億ドルで、前年比で24％増加（定常通貨ベースでは21％増加）。インプレッション数は21％増加し、広告の平均単価は2％増加。その他の収益は3億3400万ドルで、WhatsAppビジネスプラットフォームからの収益成長による。

【質問】
1. ファミリー・オブ・アプリの経費の割合はどれくらいか？
2. ファミリー・オブ・アプリの経費はどれくらい減少したか？
3. ファミリー・オブ・アプリの営業利益率はどれくらいか？
4. リアリティラボのセグメントの収益はどれくらい増加したか？
5. リアリティラボの経費はなぜ増加したか？
6. リアリティラボの営業損失はどれくらいか？
7. 収益パフォーマンスに影響する2つの主要な要素は何か？
8. 2024年のビジネスの見通しについてどのような進展があるか？
9. ユーザーエンゲージメントを高めるための取り組みはどのようなものか？
10. 収益効率を向上させるための取り組みはどのようなものか？
11. 広告在庫のレベルを増やすために取り組んでいることは何か？
12. マーケティングパフォーマンスの向上に向けて取り組んでいることは何か？
13. ビジネスのマーケティングデータの接続と結果の計測のために行っていることは何か？
【回答】
1. ファミリー・オブ・アプリの経費は総経費の約76%を占める。
2. ファミリー・オブ・アプリの経費は13%減少した。
3. ファミリー・オブ・アプリの営業利益率は54%。
4. リアリティラボのセグメントの収益は47%増加した。
5. リアリティラボの経費は14%増加し、主に人件費関連経費とR&D支出の増加が原因。
6. リアリティラボの営業損失は46億ドル。
7. ユーザーエンゲージメントと収益化効果が収益パフォーマンスに影響を与える。
8. ユーザーエンゲージメントのトレンドは良好であり、製品の優先順位も強力。
9. ユーザーエンゲージメントの成長が継続しており、さまざまなビデオタイプでの視聴時間が25%以上増加している。
10. 広告在庫のレベルを増やすことで収益化効率を向上させる。
11. AIを活用して広告システムと製品のパフォーマンスを向上させる。
12. マーケティングデータの接続と結果の計測に取り組んでいる。
13. 広告クリエイティブの向上とエンドツーエンドの自動化に焦点を当てている。

【質問】
- フェイスブックはどのように広告主に採用を容易にするのか？
- フェイスブックはどのようにビジネスメッセージングに投資しているのか？
- フェイスブックはどのように資本配分を行っているのか？
- フェイスブックはどのように収益見通しを示しているのか？
- フェイスブックはどのように費用見通しを示しているのか？
- フェイスブックはどのようにキャピタル支出を見通しているのか？
- フェイスブックは税金についてどのような見通しを持っているのか？
【回答】
- Conversions APIを使用して、広告主が採用しやすくなるだけでなく、影響を最大化させるための取り組みを行っている。
- ビジネスメッセージングに重点を置いており、クリックしてメッセージ広告が成長しており、広告主がこれらの広告を活用して下流のコンバージョンを促進している。
- 2024年にはビジネスがマーケティングメッセージを購入しやすくなり、より豊かなスレッド内体験を開発するためにFlows製品を採用しやすくすることで、Paidメッセージングの採用を広げることに集中している。
- コアビジネスのパフォーマンスを向上させるための機会に投資しつつ、AIとReality Labsの2つの長期的な投資にも取り組んでいる。
- 第一四半期の総収益は345億ドルから370億ドルの範囲になる見通し。
- 2024年の総費用は940億ドルから990億ドルの範囲になる見通し。高いインフラ関連費用、人件費の増加、Reality Labsにおける運営損失の増加が主な要因。
- 2024年のキャピタル支出は300億ドルから370億ドルの範囲になる見通し。サーバーとデータセンターへの投資が成長の主な要因。
- 2024年の税率は中盤のティーンになる見通し。

【質問】
- 去年の業績を振り返って、投資家に伝えたい主なメッセージは何ですか？
- キャピタル支出予測の上限を今回初めて引き上げたかどうか教えてください。
【回答】
- 去年の効率性の年について、組織の管理について得た教訓やメタの長期的な目標に合わせたスケールの大きさなど、投資家と共有したい主なポイントは何ですか？
- キャピタル支出予測の上限を引き上げたことはないと思われますが、正確な記録を確認いたします。

【質問】
- CapExの幅広い範囲について、どの要素がそれを下限あるいは上限の方向に押しやるのか、2024年までに移行するにあたり、どの要素をモニタリングすべきか？
【回答】
- より効率的な会社になるために、総合技術力を強化し、財務パフォーマンスを改善する取り組みが行われている。
- 持続可能なAIとメタバースの長期的なビジョンに投資するための安定性を確保することが目標である。
- よりスリムな企業運営を重視しており、将来にわたる経営上のパフォーマンス向上を図っている。
- 2024年までには、昨年の採用予定がまだ残っており、それに加えて他の人材の採用も行われる予定。
- 人員増加は相対的に少なく、将来的にも可能な限りスリムな状態を維持する予定。
- 利益性を改善することで柔軟性を確保し、未来の不確実な時期に投資を行う余裕を持つ。
- AIの取り組みをサポートするためには、今後の年においてさらなる投資が必要になる見込み。
- サプライとデマンドの要因によってCapExの位置付けが変動する。
- 大規模なトレーニングクラスタの構築や他の投資に対応するため、コスト構造を柔軟に保つ必要がある。

【質問】
- AIの進歩により、メタバースの実現までのタイムラインは変わるか？
- ショップ広告について、以前の試みとの違いや学びがあるか？
【回答】
- AIは製品やサービスの向上に寄与するため、メタバースの実現を早める可能性がある。
- スマートグラスにAIアシスタントを組み込むことで市場が形成され、その後にホログラムやプレゼンスが重要となる可能性もある。
- リアリティラボの技術の進歩により、AIアシスタントの搭載も早まり、製品の可能性が広がっている。
- ショップ広告については、オンラインコマースの広告パフォーマンスを向上させるために、さまざまな改善を行っている。
- Shopifyとのパートナーシップにより、Shopsへの参加が容易になり、既存の広告もShops広告に変換しやすくなっている。
- パートナーシップの強化やAIの活用により、Shops広告をさらにパフォーマンス向上させていく予定。

【質問】
- メッセージングの収益に関して、現在の状況と将来の機会について教えてください。
- Q1のガイダンスが比較的安定な成長を示していますが、年の後半には比較が厳しくなります。後半の成長についてどのように考えていますか？
【回答】
- 現在のメッセージングの収益化方法は「クリックからメッセージへの広告」と「有料メッセージ」です。両方に注力し、顧客エンゲージメントの全体を補完しています。
- Q4でもクリックからメッセージへの広告の収益成長が強力であり、広告主の採用も広がっている。
- 重点的に投資しているのは最適化とレポート機能の向上であり、購買に最適化するためのファネルパフォーマンスの改善に取り組んでいる。
- 購入オプトインの成長も強力であり、メッセージングの収益化には大きな機会があると考えている。
- Q1のガイダンスでは中間地点で比較的安定した成長を予想しているが、年の後半には比較が厳しくなる。後半の成長については現時点では具体的な計画は示していない。

【質問】
- click-to-Messenger広告の収益最大化についての取り組み
- click-to-WhatsAppキャンペーンへの購入最適化の導入予定
- click-to-messaging広告における報告機能の強化
- メッセージング広告の自動化による事業拡大支援
- 有料メッセージングの購入しやすさ向上の取り組み
- Flowsの導入によるユーザー体験向上
- 2024年の展望について
【回答】
- click-to-Messenger広告の収益最大化に取り組んでおり、報告機能の強化や自動化を進めている
- click-to-WhatsAppキャンペーンにも購入最適化を導入予定
- 有料メッセージングでは、Meta Ads Managerでの直接送信や機能の拡充をテスト中
- Flowsの導入によりユーザー体験が向上し、さらなる機能の追加も計画している
- 2024年の展望については現時点での予測はできず、収益はマクロな状況や需要の変動に影響される

【質問】
- アップルがヨーロッパでApp Storeを開放することがメタにどのような影響を与えるか？
- WhatsAppやMessengerでのビジネスメッセージングの展開について教えてください。
【回答】
- アップルの実装方法は当社には影響を与えないと考えている。彼らが実施している代替のアプリストアに開発者が参加することは非常に困難であると思われる。
- GenAI製品の収益化は現時点では大きなものではないが、将来的には重要な貢献者になる可能性がある。
- 広告クリエイティブツールの収益化が最も近い未来の機会であり、それをさらに有益にするための投資を行っている。
- ビジネスメッセージングにおけるGenAIの機能は将来的に魅力的な機会を提供すると考えている。
- Meta AIはWhatsApp、Messenger、Instagramで利用可能で、現在はチューニングフェーズにある。

【質問】
- 今年の予定は？
- アプリでの展開予定は？
- 現在どのフェーズにいるの？
- 24年の大きなテーマは？
【回答】
- 今年を通じて展開予定があり、それに関して実験を行い、フィードバックを得ている。
- アプリでの展開をより目立たせたいと考えている。
- 現在は学習と調整のフェーズに入っており、進んでいる。
- 次の統合と展開の計画を進めており、それが24年の重要なテーマの一つだ。