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プログレッシヴ・ロックが好き

今宵の担当、noriです。
昨晩は2日連続でシホさんにお願いしてしまいました・・・

今回はワタシの好きなプログレことプログレッシヴ・ロックについてです。

プログレの出会いは大学でプログレサークルに入ってしまったことでした。

厳密にはプログレ&ニューウェーヴのサークルで、どちらかと言えばニューウェーヴの方で入会したのです。高校時代よりUKニューウェーヴにのめり込みながらも、周りはジャーニーやホール&オーツ、ちょっと下になるとBOφWYやTMネットワークなんかを聞いて喜んでいた環境からすると、さすが大学!という感じでした。

ところが、プログレの方とニューウェーヴ(というか今思えばパンクに近かった)の方の先輩方が仲違いし、サークルが分裂したのですが、ワタシは音楽の趣向と関係なくプログレ方面の先輩と仲が良かったので(そちらの方の先輩もニューウェーヴに理解があった)プログレの方に行ったということです。

大学時代は「ワタシャニューウェーヴだから、プログレは苦手」というポジションでおりましたが、それでもプログレの影響は受けるのですね。

どちらかというと、音楽自体よりプログレマニアみたいなファン層の人々が苦手っていうもあり、プログレ=ダサいとは思ってました。

プログレに関しては様々なサイトやブログで説明されているとは思いますので、「プログレって何?」という方向けに箇条書きで説明すると・・・

3コード知ってればOK!というロケンロールのコンセプトと逆行するように、クラシック、ジャズ、民族音楽などの異なるジャンルとの融合と複雑化を目指したロック。

イギリス発祥、その後イタリア、ドイツ、フランス、オランダに波及したヨーロッパのロック=ユーロ・ロック。皆無ではないがアメリカには基本プログレはないと思ってます。(カンサス、ボストン、スティックスがプログレかと言われると・・・う〜ん)

ザ・ビートルズが「Sgt. Pepper’s Lonely Heart Club Band」(1967 / Apple)で提示した「トータルアルバム」感を深遠まで突き進め、世界観が命みたいなバンド・・・かな。

分かりました?
分かりませんよね(笑)

ではそのままワタシの好きなプログレを勝手なジャンル分けでご紹介します。

UK5大プログレ

キング・クリムゾン、ジェネシス、ピンク・フロイド、イエス、EL&P(エマーソン、レイク&パーマー)がその5つのバンドになりますが、うちワタシはクリムゾンとジェネシス以外はほとんど聞いてません(苦笑)、というか好きになれませんでした。かつては、5大の中ではクリムゾンが絶対的な存在でしたが、やっぱりジェネシスが良いんですよね!

ジェネシスといえば80年代は、フィル・コリンズ、ピーター・ガブリエル、マイク&ザ・メカニックスとジェネシス関係者が立て続けに全米No.1を獲るという、今になって思えば珍時がありました。というか、珍時と言われるほど70年代においてはジェネシスのアメリカでの人気はこの中では五番目ではなかったかな。ポップ路線に転換した80年代のセールスではこれら五つの中でトップでしょう。

最初の7枚までは絶対的カリスマ、ピーター・ガブリエルがヴォーカルを含めたフロントマンを務め、変な被り物も含めたシアトリカルなステージングで圧倒的な世界観を醸し出していたのですよね。初めてシンセサイザーを導入した「Selling England by the Pound」(1973 / Charisma)はガブリエル時代では白眉の出来だと思います。

フィル・コリンズにヴォーカルが交代してからも、最初のうちはしっかりプログレしています。

カンタベリー系

こちらもUKなんですが、かのカンタベリー大聖堂があるカンタベリー地方出身のバンド群で上記の5大とは違うテイストのシーンがありました。

カンタベリーの雄と言えばソフト・マシーン、ニューウェーヴのリスナーだったワタシは初期のドラム&ヴォーカルだったロバート・ワイアットからソフト・マシーンに入り、カンタベリーに行きました。
ソフト・マシーンに加え、キャラヴァン、ハット・フィールド&ザ・ノース、ナショナル・ヘルス等、カンタベリー系はほぼほぼ好きです。ジャズの影響下にあるのが特徴なのですが、ビバップ、ハード・バップなどのオーセンティックなジャズではなく、電気マイルス以降の半分フュージョンがかったようなジャズからの影響があります。いわゆるジャズ・ロックですね。

イタリア系

イギリスに次いでプログレが盛り上がったのがイタリアです。
イタリアにも5大プログレがいます、PFM(プレミアータ・フォリネリーア・マルコーニ)、バンコ・デル・ムット・スコロッソ、ル・オルメ、ニュー・トロールス、アレアがそれに当たります・・・全然知らないですよね。

この中ではPFM、バンコ、アレアは聴きましたが、一番好きなのはここに入っていない、アルティ・エ・メスティエリイル・ヴォーロでした。

アルティは(90年代になってからですが)人力ドラムンベースと言われた名手フリオ・キリコのバカテクドラミングを中心に超絶なアンサンブルと抒情的なヴォーカルが交差する素敵なバンドです。

イル・ヴォーロはどちらかと言えばシンフォ系、前身のフォルムラ・トレはアイドル的な大人気バンドだったのですが、後身の方はギターx2、キーボードx2を擁するスーパーグループ過ぎたがため(?)に商業的には成功しませんでした(日本で言えばジュリーとショーケンを擁するPYGが売れなかったみたいなもんでしょうか)しかし、残された2枚のアルバムは素晴らしく、特にファーストの「Il Volo」(1974 / Numero Uno)は名盤だと思います。

日本にもプログレがあるのですが、そちらはまた次回。

今日の一曲:Camel / Never Let Go (1977)

比較的聴きやすい方のプログレです。

「A Live Record」(1978 / Decca)収録の音源とは別テイクですが演奏しているメンバーは一緒ですね。キャメル自体はカンタベリーのバンドではないのですが、キャラヴァン、ハット・フィールド&ザ・ノースのメンバーであったカンタベリーの雄、リチャード・シンクレアがベース&ヴォーカルで参加していた時代の音源です。

この超絶なベースを弾きながら癒し系のバリトン声を聞かせる感じが良いんですよ。サックスはキング・クリムゾンにも参加していたメル・コリンズですね。

今宵の担当:nori

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