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線量計が鳴る ~どこかで何かが起きている?


6月30日あたりから線量計が頻繁に警告音を発している。
警告音の閾値は0.5μSv/hに設定してあるので、警報音が鳴るということは、瞬間的にではあっても0.5μSv/hを超えたということだ。
過去24時間の平均値を出してみると、0.222μSv/hだった。
そこそこ高いものの、常にこんな数値であるなら、そういうものだということなのだろう。2011年4月に全村避難中の川内村の自宅に戻ってからの家の周囲は、これより一桁高かった。0.2や0.3でどうのこうのということは全然ない。

念のため、前回リセットしたときから現在までのログを取りだしてみた。

↑前回リセットは2023年9月9日。右端が1日平均の線量で、およそ0.1~0.2μSv/hだと分かる
↑過去1か月くらいはこんな感じ。6月21日までは1日の平均が0.2μSv/hを超えることはなかったのが、6月24日あたりから0.2μSv/hを超えるようになっている
↑分かりやすいように、日付の欄と右端の1日平均値だけを切り出してみる

6月11~14日、6月24日以降が0.25μSv/h前後とかなり高めになっているが、平均が0.3μSv/hを超えた日はさすがにない。
ただ、2023年11月あたりの数値は0.1μSv/h前後だから、それに比べると倍以上高くなっているようだ。
我が家の線量計固有の数字だから、実際にはどうなのか分からない。一応、バッテリー残量は十分にあるが、精度が狂ってきている可能性は高い。

2023年11月6日~12月9日あたりの平均値↑

何が起きているのか知ることの難しさ

ほとんどの人は、もう原発爆発のことは忘れてしまっているだろう。
丹誠込めて育てた畑や牛舎が汚染され、自殺した人たちもいた。それでもそのすぐそばで生活している人たちは、いつも通りの生活を続けていた。
2011年3月後半からしばらくの間、福島市、郡山、二本松、那須あたりの一部は、避難区域並みに線量が高かった。しかし、人口密度の高い地域の住民に保障をするには莫大な金がかかり、パニックも誘発するため、報道も抑えられた。
あの時点では、それが長期に渡って住民にどのような影響を与えるのかは誰も予測できなかった。13年経った今、当初懸念されたほどの影響はなかったかな、と実感できてはいる。

これは現在の「ワクチン」(遺伝子製剤)禍が今後どのようになっていくか予測がつかないことと同じだ。報道規制、情報統制、情報隠蔽・偽装といった、国家とマスメディアの犯罪は2011年当時よりずっと悪質かつ巧妙になっている。それに気づいていない人たちが圧倒的多数を占めている。
2011年、イチエフで起きたことの詳細を知った人はごくわずかだったが、少なくとも、原発が爆発したこと、そこから大量の放射性物質が流出して広範囲を汚染したことを、日本国民、そして全世界の教養人は知り得た。しかし、遺伝子製剤がもたらした被害の実態や犯罪性については、今なおまったく知らない人が多い。政治家もマスメディアも、その話題は避けて知らん顔をする、あるいは(信じがたいことだが)未だに瞞されたままでいる。そのため、選挙結果にも反映されない。

原発爆発から13年が経ち、「3.11から10年後の世界」がどうなっているかを、私は見届けることができたが、ワクチン禍が始まって10年後、20年後の世界がどうなっているかを見届けることはできないだろう。
来年あたりにかけて大きな変化に呑み込まれるとすれば、それをなんとか生き抜くことだけで精一杯。
燃料費や食料費の高騰は止まらない。一昨年、10kgで2800円くらいだった米が、じわじわと上がり、今は4000円を超え「一家族様2袋まで」という制限までつけられていたりする。
ズボラ苑を始めてからは、肥料の値段が馬鹿高いことに驚いた。これも以前はもっとずっと安かったはず。
本格的な食料危機は必ず訪れる。そのときまだ生きていれば、周りが畑、田圃だらけのこの土地に住んでいることは、都会暮らしの人たちに比べればある程度安全保障になるとは思うが、自給自足で生き抜くなんてことは到底無理だ。

7月6日現在、線量計の数値は少し落ち着いてきている。
今のところ全国レベルで放射線量が変化しているという報告はネットにも上がっていないので、我が家で線量計がたまに高い数値を示すのは、狭い地域的な要因かもしれない。例えば、放射性物質を含んだ残土や木くず(肥料や燃料にされる)を野積みした場所から風に乗って漂ってくる、とか。
そういうレベルだと、原因究明はほぼ無理だろう。
もちろん線量計が狂ってきているという可能性も大きい。
とりあえずは、頻繁にピーピー鳴るのはストレスフルなので、警告音閾値を0.5μSv/hから0.6μSv/hに上げた。

原発爆発を目の前で経験し、その後の十数年をうまく生き延びたことで、今は放射線量そのものに対しての恐怖はあまりない。しかし、ウイルスだのシェディングだの人の心の変化だの、見えないものに対しての恐怖は膨らみ続けている。
どこまでうまくやりすごせるだろうか……。


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Tanupack
こんなご時世ですが、残りの人生、やれる限り何か意味のあることを残したいと思って執筆・創作活動を続けています。応援していただければこの上ない喜びです。