人生の相対性理論(10) 相対化が簡単にできない「フクシマ」の事例
川内村はもともと極端な過疎の村で(千代田区の17倍の面積に家は1000戸足らず、人口は3000人以下)、スーパーも24時間コンビニもありませんでした。そこに外から除染の作業員がどっと流れ込んできたため、村の見かけの人口は3・11前より増えるという現象も起きました。
長い間閉まったままだった飲み屋が再開し、廃屋になっていた縫製工場は「ビジネスホテル」という名の除染作業員用宿舎に変わりました。
村長は他市町村に先がけて帰村宣言を出しましたが、戻って来た村民は多くはありません