人生の相対性理論(26)煩悩と苦悩の相対性
しつこいようですが、自分の存在以外は絶対化できないのですから、愛の基本は「自己愛」です。
自分が誰かを勝手に好きになる。好きになると自分のものにしたくなり、束縛する。これは欲望の一つにすぎません。
仏教では、相手を束縛したくなる欲を「欲愛」、執着することを「割愛」などと呼んでいます。
誰かを好きになったとき、その相手も自分のことを好きになってほしいと心から願うのは一種の「煩悩」であり、その相手が自分のことを好きになってくれないことで「苦悩」が生まれます。
このように