#16 雨玉
雨が降る朝
小さな地震で目が覚めた
揺れる心で
灰色の夢を絶つ
途切れないように傘を差す
まだ透明な雨音
途切れないように空を見る
差し出した肌に溶ける雨玉
光 隙間から温かく
一つぶ しずく 映し出して
あなたがくれたアメ
ポケットから出して口に含んで
舐めた色は傘と同じ
きいろ。
雨が降る町
小さな想いが目を覚ます
濡れたつま先
染み込んだ白い靴
失くならぬように歩いていく
まだ飛べる 水溜まり
消えてしまわぬように空を見る
差し伸べた手に溶ける雨玉
涙 隙間から温かく
笑えたはずなのに伝わって
優しい風が 傘連れていく
少しだけ晴れた空に
咲いた花は
あなたがくれた
きいろ。
アノヒカラ
タイセツナイロ...
光 隙間から温かく
一つぶ しずく 映し出して
足元に咲いた小さな花
あなたがくれたアメみたいに
傘のイロ 映し出して
一つぶ 雨玉 きいろ。
Lyrics by. Tanuma Yuruto
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?