見出し画像

時と場合

私は喫煙者では無い。

だけども、東京で借りた部屋が喫煙可の部屋であったこと。
それと写真家の喫煙率が多い気がしたのでここらでわしも1箱と思ってなんか買ってしまった。

やっぱり部屋で吸うと服全部に臭いが着くのでそりゃヤダなってことでベランダでスパスパである。

道民にとって東京の12月なんざ10月の気温。コートを羽織ればいくらでもベランダでくつろげた。

吸ってみると確かに、これは悪くないなとも思った。

何もなしに面と向かって月と対峙するとなんだかソワソワして恥ずかしくなる。「お月さんゴメンナサイ」なんて言ってコソコソ部屋へ戻るだろう。
しかし、ここでタバコを吸うと言い訳ができる。「お月さんスマンネこれもタバコのためなのヨ」なんて言って思いっきりお月さんと考え事を一緒にできるのだ。

これは人間も一緒だ。喫煙者同士だと、やはりここでタバコを言い訳に会話が生まれるしそれはとても良い事だ。
僕の場合これは酒でもいいかもしれないが、僕は酒に強くても周りのみんなはそうとは限らない。
タバコは吸わない人はいてもタバコに弱い人やタバコを吸うと面倒になる人は少ないであろう。

大量の酒と1箱か2箱ぐらいのタバコを消費した東京生活を終えてみる。

ベランダで1人将来を考えた時間。終電の帰り道でその日に会った人について考える時間。狭い風呂での脳内会議。
どれもかけがえのない時間だったように思う。

夏は自転車乗りに行ったり、キャンプで焚き火を眺めたりとかで考えはまとまるが。冬の実家暮しはなかなかそういうことが出来ないのである。

東京で同時に展示してた仲間はなんか体調を崩したり大変そうであったが私は心が少しばかりいつもより綺麗になって帰ってきたような気がした。

んまぁ時と場合を言い訳にちったァ体に悪いこと、しなきゃね。

将来はベランダと狭い風呂の着いた家に住みたいな。

タバコは20歳になってから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?