川を編む@Alt_Medium/新宿
さて、ここらで川を編むについてまとめなければならないなと思っている。
まだ現在進行中のプロジェクトなので、まとめるも何もないのであるが。展示のまとめ的なものである。
展示にあたってずっと考えていたのは「川と自分との関係」である。
この「川を編む」はセルフポートレート的立ち位置の写真である。
川が荒れると、僕の体調も悪くなる。
川が穏やかであれば、僕の体調もそれなりに良かった。
なんでかと言うとそれはまぁ、低気圧の影響であるが。
かつて高校時代とか通学路だったりしたその川をずっと見ていてなんとなく、自分の分身に感じたのだ。そう考えると自分の血管も血流も川のように感じる。
最初にこのシリーズをまとめた時、川はあくまで素材でしかなかった。
でも生きるほどに喪失感を重ねてきて。
生まれてから自分の細胞は新しくなり続けるけど、それはどこから来るのかと考えてきた時にそれはやはり川が運んできたもので育つ動植物だった。
結局のところ自然には人間も含まれてて、失っていくのも自然の摂理なのだ。
たとえ失っても自然を巡って自分の体に戻る。
だから成長するために失うことを恐れてはならないし、失くしたものを嘆く必要も無い。いつかの川は僕の細胞を流れる。
失ったあの頃の誰かも。僕を流れている。
この作品は自らの分身を写した作品である。
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