【2019年卒】就活狸に聞いた、「化けたいものランキング」 1位は例年通り、食品サンプルは人気低迷
2018年4月、株式会社タヌキコミュニケーションズが全国の2019年卒タヌキを対象に、「変化希望先アンケート」を実施した。
アンケートによると、総合1位は8年連続で「大型旅客機」であることが明らかになった。2位は「新幹線」、3位は「輸送機」と、例年通り乗り物の人気の高さが如実に表れている。
(「4000社落ちて感情を失ってしまった」と答える就活生の狸原さん)
大学卒業を目前にしたタヌキ達は、希望する変化対象を扱った企業への就職活動を行なうことになる。
例えば、圧倒的人気変化先である「大型旅客機」を扱っているのは「TNK(タヌキナンデモカイケツ)」や「FGL(ふぐり輸送)」といった大手企業。
これら企業に入社して初めて、タヌキは旅客機への変化を認められる。
総合1位にランクインしたのは「大型旅客機」
「大型旅客機」は9年連続で総合1位にランクインした。
「大型旅客機」を希望したタヌキ達のコメントの多くから、大空を舞い、人びとを目的地へ送り届ける航空機のスケールの大きな仕事に魅力を感じていることが大きな理由であることが明らかになっている。
近年は学生たちのグローバル志向が高まっていることも相まって、例年航空業界の人気は不動のものとなっている。
2位の「新幹線」においても、スピード感と地域をまたいだ仕事の規模感に魅力を感じている学生が多い。
(企業合同説明会に参加する就活狸たち)
大きく順位を下げる「食品サンプル」と「石像」
本ランキングでは例年人気の上下が激しい「家電」と「遊園地のアトラクション」が上位にランクインしている一方、「食品サンプル」や「石像」は大きく順位を下げた。
バリエーションが豊富で人目に付きやすい「食品サンプル」は、学生から華やかな印象を持たれやすく、3年前まで上位十位に常駐する人気業界であった。
しかし、昨年度に話題となった「食品サンプル一斉ストライキ事件※」が影響してか、今年は28位にまで下落している。
以前から話題となっている、業界全体に蔓延する長時間労働問題。
加えて、2016年には大手企業「八畳敷フーズ」において業績の悪いタヌキを強制的に刺身のツマとして働かせる「つまはじき」なる制度が横行していたことが内部告発によって明らかになっている。
「食品サンプル」の人気低迷は業界の労働者不足、ひいては飲食店の売上減に繋がる。これらニュースによるイメージの低下は、今後「食品サンプル」業界において大きな課題となっていくことが予想される。
※2017年4月、「食品サンプル」業界社員が過酷な労働条件に耐えかねてストライキを起こした事件。その中の200数名もの社員が、池袋駅周辺にて食品サンプルに化けたままデモを起こしたことから「池袋百鬼夜行事件」などと呼称されることもある。
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