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2024.遊戯王日本選手権〜12年ぶりに公式大会にカムバックした感想

参加者の皆さん、運営の方々皆さんお疲れ様でした
聞く限りですと、今年の選手権から例年とは違い、予選を2度行わず東京に招集した事で参加人数の多い大会になったようです
参加者約1300名
6回戦のトーナメント方式で行われました
参加を決めた当初はダブルエリミネーションって書いてあった気がしたのですが、1800人を想定して32名まで絞るとなるとそうなりますか

◻︎たぬきについて
大会当日の話の前に簡単に自分のバックボーンについて書いておきます
今年35歳で2児の父です
2023年会社を退職し、現在フリーランスで営業活動をしています

遊戯王は2012年のコナミトーナメントの本戦に出場し、4位だったのが最後の経歴
当時それまでは毎年行われていた日本代表選考会に参加していたのですが、本当にある日突然遊戯王をやらなくなりました。1999年から一度も辞めずに遊戯王し続けていたのですが、ある日突然ぱったり辞めました


当時『力量の差を感じた』というのが本音だったように思っていて、数は人一倍こなしていましたが、正しい考え方、正しい論理で構築やゲーム展開を見れておらず、なんとなく強そうとか、流行ってるからこれにしようとかそういう思考でその場にいた為、辞めた当時は自分でもなぜ辞めたのか言語化出来ず本当になんとなく辞めました
いつも勝ってる人達と自分との差を「見えない壁」のように感じて引退したように思います
コナミトーナメント出場時はすでにカードを1枚も持っておらず、その場その場で面白そうなデッキを友人から借りて出て参加した為、運良く勝ち上がった競技シーンでした

勿論その期間沢山地方に遠征したり、みんなと打ち上げしたり、他には変え難い緊張感の中一回戦目に臨むあの高揚感は素晴らしいものでしたし、良い経験でした
当時の仲間はそれぞれ違う道を歩んで、現役を引退していますが今も一年に一度ぐらいの頻度では会ってお酒を飲む仲です

◻︎復帰のキッカケ
今年、仕事の関係でOCGのデッキを用意して戦う機会があり『スネークアイ』がマスターデュエルにも実装されているのを知りました
昔結構やっていたと仕事の関連で話してしまっていた為、『弱かったら恥ずかしいな』という小さいキッカケから少しマスターデュエルを通じて練習する事にしました
熱量が上がってきて、ある程度わかるようになってきた時、『また大きな大会に出たい』
気がついたら、直近での大きな大会がどんなものがあるのかコナミの公式ホームページから探していました

◻︎12年経て変わった遊戯王
ルールやカードが変化するのは当然の事ですが、1番驚いたのはその大会環境の進歩とプレイヤーの質でした
ニューロンを通じてマッチングを発表したり、わかりやすくなっている点
参加者の方々が皆さんとても紳士的ですし、フレンドリーです
勿論、個人差はあると思いますが今回日本選手権においても対戦相手の方から『どちらからいらしたんですか?』と話しかけて頂き、12年前の殺伐とした大会会場との空気の違いに驚きました

◻︎プレイヤーのレベルが全体的に高い
これはマスターデュエルやデュエルリンクスでも共通していますが、強いデッキリストがWEB上に公開され、デッキの展開方法や、実際の競技シーンの対戦動画など様々な情報が拡散されている為、情報戦における差がある程度埋まったように思っていて、私もこれが無ければ復帰出来ませんでした

例えば、天盃龍の咎姫がヒータ釣り上げてバグースカ突破した上でヒータ自爆特攻すれば、幻禄サーチから展開繋がってワンキル出来るなんてルートは言われなきゃ気付きもしないですし、それを知った上で本戦でバグースカ踏まないだろうからヒータまでの採用でOKなんて所まで詰められなかったと思います

◻︎使用デッキ

使ったリストがこちら
運は人一倍強いので燦幻荘を引き込む自信はあり、本戦では5回中4回持ってました
最後の試合惜しくも敗北しましたが、手札誘発で相手の展開をリトルナイト止まりで抑え、燦幻荘ドラドラスタート出来たので、事前に持っていた勝ちのイメージをそのまま競技シーンに持ち込めていました
しかし、相手の方が上手でスキルドレインがオープン
『あ、これ負けたわ』その場で片付けても良いぐらい突き刺さりました

負けてもOKで勝率の高い、再現性の高い硬いプランニングを必要とされるシーンも数多くありますが、今回の日本選手権においては一度も負けられない為、上振れ狙いの最大値に安定択は抗えないです

オカルトと言われるかもしれませんが、過去の経験上、一回も負けられない競技シーンにおいてお互いに運が良いのは当たり前でその最大値出した時に持っているイメージが1番強い人が勝つと思っています
またスキルドレインの採用は引いたら強いし、引かなくても元々のプランニングがある為、素晴らしい選択だったのは間違いない1枚でした

その点で相手の方が上をいってましたし、自分にレッドリブートを引き込む必要性をイメージ出来ていなかった点で納得の敗北でした

◻︎まとめ
しばらく家庭と仕事に戻る為、ここ2ヶ月間何を考えてどうしてこのデッキ選択に至ったのか後半ツラツラ書いていこうと思ったのですが、負けた論なので辞めておきます

デルタ3枚だけは自分で考えて、エアプにエアプを重ねた答えだったので、今でも正解だったと思っている論です

おじさんの星になれず残念ですがまた機会があれば挑戦したいと思える程に貴重な復帰体験でした
特に一回戦目が始まる手前のあの緊張感
他では味わえない12年ぶりの感覚でした
何歳になろうが、どれだけ忙しかろうが挑戦は出来る事、体現出来たかなと思っています

以下、本戦当日の様子をつらつら書くので蛇足ですが興味のある方はお付き合い下さい。

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□ 本戦当日
ホテルからタクシーで会場へ
受付の開始時間前からすでに列になっており自分も待機列へ
中に入ろうとしたら荷物チェックがあり、
「刃物などの金属は入ってませんか?」
と聞かれる。当然入っていない。
しかしカバンを開き、気づく「あっ。。電動髭剃りって。。」
ロッカーにしまって来いとの事。
髭剃りで人殺しが起きるとは到底思えないがスイッチを入れて後頭部を殴打すれば危険かもしれないと自分に言い聞かせてロッカーへトボトボ向かう僕。

重たい荷物を極力減らして、受付へ。
先程髭剃りで僕を弾いた受付の女性がニコニコしながらこちらを見ていて「ふん。。ロッカーを利用してきたかデュエリストよ。いいだろう中に入れ」そんな顔をしていた気がした。

参加賞を受け取り、会場内の椅子に順番に着席していく選手達。
9時30分から素直に座って待ち続ける事30分程経った10時ごろ、場内のアナウンスで「10時30分よりルール説明を行いますのでそれまでにお手洗いなどお済ませ下さい」
場所離れていいんカァーーーい。全員が思ったと思う。誰も立ち上がらずに数百人が大人しくしていた中で一気に席を立つ音がした。
これは、、トイレが混雑する!!!すでに決闘は始まっていたのだ。
走る僕。すでに満員のトイレ。
全力の競歩でトイレに向かった僕は静かに諦めて喫煙所で一服するのであった。

その後、10時30分ルール説明が始まる。
アナウンス「参加者は1300人程で6回戦行いますので1回戦目はおよそ800人がシードになります。」
うおおおおおおおお確認したい選手達が一斉にアクセスし、ニューロンが大混雑。
「ここでシードを引けないようでは勝てない」そんな意味不明な謎の自信のもと会場を出てトイレに向かい、うんこをしながらそっとニューロンを開く僕。
「トイレはこのタイミングが一番空くんだよ」
すでに何かに勝った気分でトイレを済ませてシードを確認。
12時10分まで暇を喫煙所で潰し、いざ会場へ
その間ずっと燦幻荘引き込むイメージを持って瞑想。
サイド入れ替えを全てどの対面でこうするを決めてきていたので間違わないようおさらい。

2回戦目 デモンスミススネークアイ

1戦目も2戦目もイメージ通り燦幻荘を引き込んでおり、1戦目は圧勝。
2戦目は魔封じで使えなくなる。
サイフレームもあるし、伏せてターンを返そうと2枚カードを伏せたその時。
神の声が。。。
「ここで通せないやつ勝てないよ」
2枚伏せたくせにwドラドラを召喚し、攻めに転じる。
攻撃が通り、勝ち

サイドチェンジでエキストラとサイドのスリーブを違うものを使ってらっしゃる方で1枚(ナイチンゲールかキキナガシ風鳥)他何枚入れ替えているかも見えて少し考慮に入れて動いたが、関係なかった
次から自分は15枚全部デッキに混ぜてから抜こうとは思った。

3回戦目 デモンスミススネークアイ
ニューロンで対戦相手の情報が見れるのだが、アイコンなんか豪華じゃね??やべー気負いたくないから見ないでおこう
そう考え、そのまま対戦宅へ
1本目はイメージ通り燦幻荘ドラドラ
相手も2戦目いきましょうとすぐにたたんでくださり、次へ

2本目先行渡されて、想定はしていて誘発引き込めていたら何も出さずにターンを返そうと思っていたのですが、弱く、仕方なく天球構える事に。
泡打たれてあっさり沈黙して展開始まったので炎王ギミックが入っていないのを見届けて次へ

3本目 誘発3枚燦幻荘ドラドラ。
リトルナイト1伏せ神殿、エクセル貼り付けでターン返ってきて
勝利をほぼ確信。
燦幻荘ドラドラ
相手の伏せは「スキルドレイン」
背筋が凍ったし、同時に負けを確信した。
その後の返しターンの相手の展開も綺麗で見ていたかったですがサレンダー
去年の日本代表の方でした。

2回戦目の対戦相手の方もそうでしたが、本当に紳士的で素晴らしいプレイヤーでした。

失意の元帰路に立つ僕。

「また来ようこの夢の続きを見るためにこの場所へ」

そう気持ち新たに複雑な心境を胸にSuicaを駅の改札へ
「ピンぽーーーん!!!!」
東京でSuica使えない路線あるんですか

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