ぼくの体重の話⑤(高校3年)

高校2年秋までの暗黒期から徐々に回復し、次第に「健康的」になっていきました。

そこで維持ができれば全く問題なかったのですが、もともとは肥満児で食べるのが大好きだったぼく。
食欲に歯止めがきかなくなっていきました。

約2年間、強制的に食欲を抑えつけていた反動がすごく、また食事制限というダイエット方法をとってしまったのもあり、見事にリバウンドに成功しました。

その大きな理由として、毎日お昼ご飯で普通の弁当を食べたあと、食欲が止まらず、学校の購買で菓子パンを買って食べるという生活をほぼ毎日続けたことが挙げられると思います。
菓子パンはやべえ、まじで太る。太り薬。

そんな生活したらリバウンドどうこうじゃなくて太るに決まってるよね。
高校3年春の健康診断の結果を見て唖然としました、数字にして178cm/82kg。

え、30kg増えてるやん。高校2年の秋から生活を見直しはじめたので、実質半年でこの増量です。
エグい、冬眠でもしてたんか。

いや、まあここまで劇的に変化すると、正直健康診断前にある程度覚悟はしてました。
だって明らかに外見が半年前と違うんだもん。
学生証の写真並べると、ほんとに別人レベルです。替え玉にしては無理がありすぎるレベル。

ぼくの高校は文系と理系で建物の棟が分かれています。
ぼくは文系で、毎日クラスで会ってた友人なんかは日々少しずつ変わっていくぼくの外見にあまり違和感なく見慣れていったのですが、別の棟で生活していて冬の間ほぼ会わなかった理系の友人は、春になってぼくを見たときにめちゃめちゃ驚いてました。
冗談抜きで「え、あの人だれ?」って感じ。

食生活の見直しのために協力をしてくれた家族もここまでくると苦笑いですよね。
それでも痩せこけて不健康な我が子よりは安心して見ていられたと思うのですが、、笑

けど、別にこれだけリバウンドをしても、精神的にはすごく楽でした。
自分を追い込んで、押し殺して、食事を極限まで我慢していた半年前に比べたら、ストレスは皆無でした。

また太ったことによる日常生活での恩恵もありました。

ドイツの哲学者であるエルンスト・クレッチマーは次のような説を打ち出しました。

パーソナリティの中心は気質であると考え、それらと体型を結びつけた3つの類型があるとしました。それが以下の3つです。

①細長型:分裂気質。静か。控えめ。真面目。
②肥満型:躁鬱気質。社交的。親切。温厚。
③筋骨型:粘着気質。几帳面。頑固。興奮しやすい。

ぼくで考えた場合、高校2年の冬を境に、それ以前が①、それ以降が②に当てはまります。

太ってからの高校3年の1年間は、誰から見ても本当に明るい人間になりました。
友人との関わりや会話も増え、遊びに行くことも増え、文化祭のような場で有志で人前に立つこともありました。
それまでの自分からしたら考えられないくらいの変わりようです。
今でも友人によく言われるんですけど、太ってから、体型だけじゃなく人間そのものが変わったように思えます。

太ってから仲良くなった友人もいます。むしろその方が多いし、その子とは今でもよく遊んだりしています。

急激なリバウンド自体は褒められたものではありませんが、今思うと太って良かったなと思います。
太ったことによって受けた恩恵がすごく大きなものだったからです。

太ったことで、最後の1年強だけですが、ぼくの高校生活は本当に楽しく素晴らしい思い出となりました。

さて、ここまでつらつらとぼくの体重についての話を書き残してきましたが、次に大学時代から現在にかけての話をエピローグ的に書いて、体重の話は終わりにしようと思います。

つづく

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