最近観た映画パート①

最近、一人で映画を観に行くことにハマってます。

直近6作品について、自分なりの感想をゆるーく書いてこうかなと思います。

以下、若干のネタバレが含まれる場合があるので、もし読んでいただく場合はご注意ください。

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①MOTHER
一本観きって、なんとも複雑な気持ちになった。

この話が実話に基づいたものだというのが、なんとも信じられない。
自分が過ごす日常のすぐ近くに、こんな出来事が起きるかもしれないという怖さ。

ただ、奥平大兼演じる息子と長澤まさみ演じる母親の、共依存のような関係性というのは、ある意味では身近なものにも感じた。

実話に基づいた話だからこそ、すごく刺さった映画でした。

奥平大兼の無垢な息子の演技が素晴らしかった。良い意味で「どこにでもいそうな青年」という感じで、だからこそ、観ている自分自身も一歩間違えたらこうなっていたかもしれないと感じさせてくれる演技だった。

一方、長澤まさみの演技も魅力的だった。
個人的に、前まではそこまでだったが、ここ最近の長澤まさみの大人の女性の魅力はものすごく惹かれるものがある。
作中で、特に中盤〜終盤の年老いていきながらも危険な妖艶さを醸し出していく様子に引き込まれていった。
役柄としての母親の生き方には全く共感できないが、神社で息子を抱き寄せるシーンからは確かに我が子への愛情というものを感じたからすごい。

阿部サダヲもよかったね。予告編でみたときは、長澤まさみの相手役のホストということで、少し不安だったけど。(コメディの阿部サダヲしか見たことがなかったので、、)
個人的には、完全にハマり役だった。

親子の歪んだ愛情を感じさせる一本でした。

②劇場
予告編をみたときからすごく気になっていた一本。
アマプラでも同時公開していたが、スクリーンで観たいなと思い映画館へ。

ただ、ひたすらに松岡茉優が可愛かった。
可愛いというのは外見はもちろん、山﨑賢人演じる燻った劇団の脚本家を健気に支えて、信じ続けて、その結果次第に壊れ、最終的に決別する、作品を通した彼女の姿すべてが愛おしく思える演技だった。
まあ、それっぽいこと言ってるけど、松岡茉優みてえな彼女がほしい、結局ね。

山﨑賢人の演技にもすごく共感できた。
自分に才能がないのに見栄を張る感じとか、自分を棚にあげて他を貶す感じとか、自分が愛して唯一安心できる彼女という居場所に素直になれず反対に壊していく感じとか、側からみればただの自分勝手野郎なんだけどめちゃめちゃに共感できた。
なんだか自分を見ている気持ちにもなったけど、顔がイケメンだったので勘違いでした。

あとは、伊藤沙莉もよかったね。
山﨑賢人に呆れつつも、完全に彼から離れることはなく、近くも遠くもない絶妙な距離感で接する彼女が非常に良かった。
作品通して、個人的には最も大事な役柄だったと感じた。

好きだからこそ壊れていく関係。
好きだからこそ離れなければならない関係。
ポスターにもあるとおり、「一番会いたい人に会いに行く。こんな当たり前のことがなんでできなかったんだろう。」という言葉が、全てを表している切ない一本でした。

③WAVES
この作品は、まず最初に劇中で使う歌を決めたうえで、それらに肉付けをしていく形で制作された映画。すなわちストーリーが曲ありきの映画である。

元々、公開時はノーマークの作品だったけど、この制作方法に音楽好きのミーハー心がくすぐられ、半ば衝動的に観に行った作品。

ちなみに普段あまり洋画はみません。
すごく久しぶりにスクリーンで観た洋画。

曲先行の制作方法のため、どちらかといえばストーリーは二の次になることを予想していたけど、意外にもそれは裏切られた。

この作品はアメリカの4人家族を中心に描いてて、前半は兄が家族やその他周りの人々からのプレッシャーに押しつぶされ壊れ転落していく人生、後半は残された家族、特に妹にフォーカスを当て辛くも強く生きていこうとする様子が描かれている。
兄妹の対称的な人生を描いていて、言ってしまえばありがちなストーリーではあるんだけど、特に妹を中心とした後半部分がよかった。
生きる希望をもがきながらも見つけていこうとする妹や家族に感動した。

また、上述の制作方法なだけあって、音楽とあとは映像がすばらしく綺麗だった。
要所要所の重要なシーンで使われる曲は、歌詞とストーリーがリンクしていて特に印象的だったし、映像にもすごくこだわっている感じで、これはスクリーンで大音量で感じる映画だなと感じた。

これを観たあと少し洋楽ブームが自分の中できている、やっぱり影響されやすいんだなと再確認。
Tame Impara、Frank Ocean、Radiohead、Animal Collective、Kanye West などなど。
シンプルにかっこいい音楽たちをスクリーンで浴びることができて、最高の気分。

ちなみに君の名は。や天気の子を観たときは、RADWIMPSの大長編MVを観た気分でストーリーは正直そこまでな感想を個人的に受けたので、正直本作品も音楽ありきであれば尚更賭けな部分はあった。
ただ、予想を裏切って、満足度は高い作品でした。


つづく













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