雑、音、2019

振り返る間もなく過ぎた2019年。
誰の許可を得てはじまったのか知れない2020年も3月に突入していておそれおののきモンゴメリ。
2019年もたくさん曲を聴いたので、2019年リリースの楽曲からマイベストを選んでみようの録。

1.『再生』 / Perfume (2019.11.29)

楽曲ももちろん好きだけど、MVがとてつもなかった。(https://www.youtube.com/watch?v=oqxvaDbAHkI
およそ15年そっと遠くから見続けてきたひとりのファンの心臓をぎゅって掴んでべちーんて床に叩きつけてぐりぐりぐりーってした後でそっと優しく抱きしめるような映像だった。
今年も来年も、ずっとずっと、「わたしのここが居場所なの」と歌えるアーティスト人生でありますように。

2.『あふれる』 / tricot (2019.09.25)

大好きなtricotがいまさらメジャーデビューするということを聞いて衝撃を受ける中、1stシングルの表題ナンバーとしてMVが公開されるやいなや、心をわしづかみにされた。(https://www.youtube.com/watch?v=k2T8jcSOOm4
この曲に関しては見続けてきた人間だからこそくるものがあって、彼女たち(今は男性もいるけど)が積み上げてきたストーリーありきのランクインであることはわかっているけど、僕は専門家でもないしこれは別に年間の良かった曲を選ぶコーナーではなく、僕の中に刻まれる曲選びなのだからこれでいいのだ。
ハヌマーンありきでyonigeの『リボルバー』が死ぬほど好きだっていう理由に近いものがある。
変拍子を操る構成力と演奏力、海外でこなす数々のライブ、「ガールズバンド」という表札をこちらが勝手にかけてしまっていたと目を覚まさせるようなステージパフォーマンス。そんな唯一無二のガールズポップロックバンドとしてインディーシーンで圧倒的な存在感を持ちながら、インタビューを聞いてもあくまで目の前のお客さん、そして今自分たちがいられる場所で思い切り、というような刹那的で飄々としたアーティスト活動を続けてきたtricotがいまメジャーデビューをするということがどういうことなのか、ぱっと理解することはできなかった。
そんな中公開されたMVで、この『あふれる』という曲を聴いて、彼女たちのメジャーデビューを変わらず応援していこうという気持ちがすっと湧いてきた。かわらずそっと応援していきます。

3.『忘れられないの』 / サカナクション (2019.06.19)

よかったです。(https://www.youtube.com/watch?v=BxqYUbNR-c0
ずっと先の時代まで残っていくポップスがやりたいんだと言っていた山口さん。世界がディスコリバイバルの大きなうねりにある中で、日本の歌謡曲を現代リバイバルして、かつサカナクションのものにしているところが最高でした。
少なくとも僕の中では、風化されず繰り返し聴いていく曲になると思います。

4.『新世界』 / BUMP OF CHICKEN (2019.07.10)

CM書き下ろし曲で初出は2018年だけど、楽曲リリースが2019年なので2019年に入れます。( https://www.youtube.com/watch?v=etKuJ7ibrvc
抜群にメロディアスでミニマルなのに壮大な歌詞のラブソング、思わずシンガロングしたくなる「ベイビーアイラブユーだぜ ベイビーアイラブユーだ」。最高でしかないです。
テレビには出ないみたいなトガり散らしていた頃の藤くんも好きだけど、アップデートしながらファンを獲得し続けてずっと歌い続けているバンプはやっぱりかっこいいのだ。

5.『Cosmo Funk』 / Snail's House (2019.02.23)

スーパー推し曲揃いのアルバム『エイリアン☆ポップ』シリーズ。その中の『エイリアン☆ポップ Ⅱ』に収録されている一曲。( https://youtu.be/hzKc7pfGG6U )
キャッチーでポップでビートが心地よくて、4:48もあるのが信じられないほどずっと聴けちゃうすごさ。繰り返し聴ける心地よさとからだが勝手に踊りだしちゃう楽しさが詰まった曲です。Snail's House最高。

6.『HIP』 / MAMAMOO (2019.11.22)

2019年の個人的ベストオブベストかも。( https://www.youtube.com/watch?v=KhTeiaCezwM )
もはや今、北米でクールなアジアといえばK-POP。その理由は世界、特にアメリカのビルボードヒットに照準をきちんと合わせた制作・プロモーションの結実とも言えるBTSの活躍にあるけどそれはさておき、僕は東方神起から韓国ポップアイドルカルチャーに入り熱が上がったり下がったりグループ乗り換えたりしながらもここまでK-POPと仲良くしてきました。
でも好きだったのは男性グループだけで、東方神起、BIGBANG、2PM、SUPER JUNIOR、ZE:A、BTS、SEVENTEEN、(EXOの時代ちょうど離れてた)といった感じで女性グループにはいまいちはまれませんでした。大ヒットした少女時代やKARAの方向性には趣味が合わず、敬遠していたところがあります。(楽曲は好きだったけど、アイドルグループとしてはまれなかった)
それをがらっと塗り替えるほどの衝撃を受けたのがこの曲でした。
かっこいい。もうとにかくかっこいい。それでいてかわいい。
それで気づいたんですけど、自立したパワーがありながらかわいい、憧れられるような女性が好きみたいです。
余談ですが、その流れで(どの流れで?)Amazon Primeオリジナルのドラマ『アイドルマスターKR』を観たんですけど、リアルタイムで観ていなかったことを超絶後悔するほど最高の脚本のドラマでした。超絶オススメです。2話までとりあえず観てみてください。余談は以上です。

7.『Same Thing (feat. Superorganism)』 / 星野源 (2019.10.14)

SuperorganismボーカルのOronoにぐぐっとはまっていた一年だったので。( https://www.youtube.com/watch?v=Gs9Nf8VhFO4 )
InterFMのOh Wow, Very Cool聴いてます? もう最高だよね。

9.『Little Ghost』 / Moonchild (2019.09.06)

1曲に絞れないほどアルバムとして最高だったので。( https://www.youtube.com/watch?v=qV3JMc-kaIo&t=1981s )
動画でフルで聴けるので聴いてみてください。5月に来日するので、運が良ければ会場で会いましょうね。

10.『かえれない(Demo)』 / 橋本絵莉子 (2019.09.27)

チャットモンチーとしての活動を終え、しばらく経ち、ソロアーティストとしての活動を本格的に立ち上げたえっちゃんのデモ音源。( https://www.youtube.com/watch?v=XMCggLQIYb8
限定500セットの現物をうっかりゲットしてしまって浮かれに浮かれている僕ですが、それはさておきデモ音源とてもよかったです。
tricotがインディーからメジャーに行く心境を歌ったように、メジャーでのアーティスト活動を終えてから表舞台には出なくなった彼女が再びひとりのアーティストとして表現していこうとするにあたっての心持ちが痛いほど伝わってくる一枚で、公開されているこれもチャットモンチーはもとよりえっちゃんのファンであった我々にとって2019年という年と共にしかと刻むべき曲だったので選びました。

2020年もリスナーとしていい1年でありますように。と、思っている今もうすでに、何曲ものビッグヒットがあります。
ブレイクしつつあるニガミ17才の『幽霊であるし』、TVアニメ「SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!」発のユニットMashumairesh!!の『エールアンドレスポンス』、BTSのアルバムから『Outro: Ego』、The Weekendの『Blinding Lights』、リーガルリリーの『キツネの嫁入り』。
たのしみね。ねむいね。おやすみ。

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