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第1話「ブチギレ始動!最初の敵は身内!?」



#### 第1章: 朝の騒動

晴れ渡った朝、ゲキリンジャーの秘密基地にはいつものように穏やかでない空気が漂っていた。いや、むしろ穏やかな日など彼らには縁がない。ブチギレ戦隊の隊長、ブチギレッドが今日もまた、何かに激怒していた。

「おい!誰だ、俺の朝飯を勝手に食ったのは!」レッドは拳を握りしめ、怒りのオーラを放っている。

「知らねえよ、そんなんでいちいちキレるなよ。」ブルーはソファに横になり、目も開けずに呟いた。最近は怒りすぎて、逆に萎えていることが多い。

「俺じゃないぞ!」イエローは両手を上げて無実を主張するが、その口の端にはまだ何かの食べ物の痕跡が残っている。

「イエロー、明らかにお前だろ!」ピンクが突っ込みを入れるが、彼女の声にも苛立ちが隠せない。ピンクは細かいことでキレやすく、その言動には普段から注意が必要だ。

「うるせぇ!俺がいつも腹減ってるのを知ってるくせに、そんなもん目の前に置いておく方が悪いんだよ!」イエローは言い訳をしながら、机の上の菓子パンに手を伸ばす。

「食べ過ぎだって、イエロー!また医者に怒られるぞ!」グリーンは静かに注意を促すが、彼もまた怒りのエネルギーを内に秘めている。

「そんなにキレるなって。朝っぱらから腹が減るのも、キレるのも当然だろ!」イエローは満足げにパンを頬張りながら開き直った。

「お前がそうやって甘やかすから、余計にブチギレるんだよ!」ピンクが再び突っ込んだ。

「そうだよな、ピンクの言うとおりだ!」レッドが拳を振り上げる。

「そんなことより、敵はどこにいるんだ!今日こそ俺たちの怒りを解放する時だ!」レッドは拳を振り下ろし、テーブルを揺らした。

#### 第2章: 戦隊出動の知らせ

その瞬間、基地内のアラームがけたたましく鳴り響いた。モニターには街中で暴れている怪人の姿が映し出される。

「ブチギレッド、緊急事態だ!街中で怪人が現れてるぞ!」基地のAIが緊急警報を発した。

「やっと来たか!」レッドは即座に立ち上がり、出動の準備を始める。「みんな、準備しろ!今日は絶対にあの怪人をぶっ倒してやる!」

「俺は後でいい…」ブルーは再びソファに沈み込もうとするが、ピンクに背中を強く叩かれて強制的に立ち上がらされる。

「何言ってんのよ、ブルー!さっさと行くわよ!」ピンクはブルーを引きずりながら、ドアの方へ向かう。

「また戦うのか…」グリーンはため息をつきつつ、いつものように心の中で自然と平和を願っていた。

「俺はやるぜ!」イエローは胸を張って意気込んだが、口元にはまだパンくずが付いていた。

「みんな、出発だ!」レッドが拳を掲げ、全員がそれに続いた。

#### 第3章: 怪人との対決

街に到着すると、そこには凶悪な怪人・コバカニアンが市民たちを襲っていた。コバカニアンは見た目は不格好なカニの怪物で、その巨大な鋏であちこちを破壊していた。

「よくもそんなことをやってくれたな!」レッドがコバカニアンに向かって叫ぶ。

「俺様に歯向かう気か?この鋏でミンチにしてやる!」コバカニアンは鋏を振りかざし、レッドに向かって突進してきた。

「やれるもんならやってみろ!」レッドは激昂し、鋏をかわしながらパンチを繰り出す。

「おい、そんなに必死になるなって。怪人相手にそこまでキレる必要あるか?」ブルーは冷静を装いながらも、内心では少し焦り始めていた。

「お前も戦えよ!」ピンクがイライラしながらブルーに命令する。

「わかったよ…」ブルーはしぶしぶ前に出て、渋々とコバカニアンに向かって攻撃を仕掛けた。

「俺も行くぜ!」イエローがカロリーを補給したばかりの力で、コバカニアンに突進する。

「俺たちの力を見せてやる!」グリーンもついに戦闘に加わった。

それぞれの技が次々と繰り出される中、コバカニアンは次第に追い詰められていった。

#### 第4章: チームワークと勝利

「みんな、最後の一撃だ!」レッドが叫ぶと、全員が同時に攻撃を仕掛けた。

「レッドラッシュ!」レッドの拳がコバカニアンの体を貫く。

「ピンクメガトンキック!」ピンクの強烈なキックがコバカニアンを吹き飛ばす。

「イエローパワーストライク!」イエローが力を込めてパンチを放つ。

「ブルーファイア!」ブルーの炎の一撃がコバカニアンを包む。

「グリーンエコブラスター!」グリーンのエネルギー弾が決定打を放ち、コバカニアンは消滅した。

「やったか…?」レッドは息を切らしながら確認する。

「ふぅ、これで終わりか。」ブルーは肩をすくめた。

「結局、みんなが力を合わせれば勝てるんだよ!」イエローは満足げに胸を張った。

「そうね…でも次はもっと冷静に戦ってほしいわ。」ピンクがため息をつきながら言った。

「今日も無事に終わったな…」グリーンは自然を見上げ、安堵の表情を浮かべた。

#### 第5章: 戦いの後

戦いを終えたゲキリンジャーは、再び基地に戻り、リラックスした様子でソファに沈み込んだ。

「腹減ったな、何か食べようぜ。」イエローが提案すると、他のメンバーもそれに同意した。

「だが、今日の戦いもやっぱり俺が一番キレてたな!」レッドは満足げに言った。

「それがあんたのいいところよ。」ピンクは微笑みながら答えた。

「俺たちも、これからも怒りの力でどんな敵も倒していこうぜ!」レッドが拳を掲げると、他のメンバーもそれに続いた。

「おう!」全員が声を揃えて答えた。

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### エピローグ: 次なる戦いへ

その後も、ゲキリンジャーは日々の小さな怒りをエネルギーに変え、町を守り続けた。彼らの戦いはまだまだ続く。そして、次回もまた、怒りの力で敵を撃破するのだろう。

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