神域リーグ2023戦力分析~監督編①~

前回のnoteですが、ありがたいことにたくさん反響をいただきまして、
頑張って書いてよかったなと思いながら日々を過ごしております。

ドラフト前にどんな記事を書くか迷ったのですが、
ドラフト前でも監督は参加が確定しているので、
監督たちの事から書いていきたいと思います。

第1回は麻雀ミリ知らの人でも大丈夫なように、
麻雀プロとはなんぞや、タイトルとはなんぞやといったところから、
監督たちがどれだけヤバい雀士なのかをご紹介します。
また、第2回は各監督の雀風をご紹介する予定なので、
お付き合いいただけると幸いです。

麻雀プロ団体について

監督たちの紹介の前に、
麻雀プロ団体とはなんぞやというところを紹介しておく。

団体の歴史

もともとは最高位戦という麻雀の大会から派生して麻雀プロが生まれ、
最初に団体として成立したのは日本プロ麻雀連盟であった。
その後最高位戦の流れを汲む団体として最高位戦日本プロ麻雀協会が誕生し、
最高位戦から日本プロ麻雀協会麻将連合の2団体が別れ、
最後に日本プロ麻雀連盟からRMUが生まれた。
※いわゆる主要5団体に絞っており、細かい話はすっ飛ばしてます。
昭和プロレスを知っている人ならかなりプロレス団体の分裂に近いものを感じると思う。

麻将連合は電流爆破デス麻雀をするわけではない

タイトル戦

これは神域リーグの監督が獲得したタイトルの一部を抜粋したものだ。
このタイトルがどういったものかを解説していきたい。

※特に多井さんはWikipediaにも入りきらないぐらいタイトルを獲っている。

各プロ団体では、
団体内でのトップを決めるリーグ戦トーナメント戦
そして団体外の選手も参加できるオープン戦が行われている。

リーグ戦

基本的に1年を1期として、
A1>A2>B1・・・のように複数のリーグに分かれ、
そして年間の上位数名が昇格、下位数名が降格となるリーグ戦を戦っている。さらに最高峰のA1リーグに上り詰めてその中で上位数名に入り、
決勝戦で勝ってようやくタイトルを獲得することができる。

後述のオープン戦などを勝つと特別昇格する場合もあるが、
通常は数年ないし十数年勝ち続け、
さらに最高峰のA1リーグで最後の4人に残ってさらにその中で勝つという長き道のりを歩き切った者のみが触れられる栄冠なのである。
とにかく何が言いたいかというと、リーグ戦は勢いや運だけでは勝てないということである。
※そして30歳にして雀王決定戦まで到達した松本監督はやべえって事も言いたい。
ざっと調べたところ平成生まれでリーグ戦の決勝まで行ったのは松本吉弘のみ

トーナメント戦、オープン戦

また、リーグ戦のほかにトーナメント戦、オープン戦が開催されており、
こちらは新人あるいはアマチュアでも参加できる大会もある。

もちろんリーグ戦の覇者や歴戦のタイトルホルダーも参戦しており、
若手の登竜門ともいえるし、オールスター戦とも言える大会となっている。
個人的には体力的な問題でリーグ戦を引退したレジェンドが、
短期決戦で往年の手筋を見せてくれるのも醍醐味だと思っている。
↓荒さんがシブカッコいいので見て

麻雀最強戦

各団体に所属するプロ雀士たちは団体内のリーグ戦を制することを目指すが、
そのリーグ戦を制したタイトルホルダー達が口をそろえて、
一生に一度でいいから取りたいと願うもう一つのタイトルが、
麻雀最強戦(最強位)である。

これは近代麻雀という雑誌を刊行している「竹書房」が主催する大会であるが、
参加資格は麻雀店に入店できる18歳以上であることだけ(高校生も不可)
麻雀プロの中ではなく、麻雀が一番強い奴を決める大会である。
数多のタイトルを総なめしてきたプロたちも、その肩書きをおろし、
一人の雀士となって戦うのが麻雀最強戦だ。

ちなみにMリーガー、タイトルホルダー、著名人であればAbemaで放映される放送対局予選に出場できる可能性がある。
アマチュアに比べれば圧倒的有利ではあるが、
それでも8人出場し、その中で1位になってやっと第1関門を突破できる。

さらに年末に行われる決勝トーナメントで2度戦い、
最後の決勝戦でトップを取らなければ優勝できない。
もし放送対局に選ばれたとしても確率にして128分の1。
年に1度のチャンスとしたら、一生に1度取れたらいい方という確率だ。

各団体のリーグ戦は”勢いや運だけでは勝てない”と言ったが、
麻雀最強戦は”勢いと運もないと勝てない”と言えるだろう。

まとめ

ここまで麻雀のタイトル戦を紹介してきたが、要するにこういうことで、
リーグ戦→10年単位でずっと強くないと勝てない
トーナメント戦、オープン戦→若手でもワンチャン
麻雀最強戦→人生でワンチャンあるかないか
このタイトル戦を何度も獲っている麻雀プロがどれだけヤバい連中か、
さらにトッププロの何倍も獲っている多井さんが意味が分からないほど強いということがお分かりいただけただろうか。

もし神域リーグを見て、麻雀そのものに興味が湧いたら、
麻雀プロも追ってみるのがいいと思う。
Mリーグもリーグ戦も、過去のアーカイブもめちゃくちゃあるので、
底なし沼にどっぷり浸かれるはずだ。


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