「ずるいぞ!なんでお前らだけ!!」(7月例会レポート)

 2024年7月14日に開催された、「TRPG circle F.I.N.(エフ・アイ・エヌ)」7月例会で、「モノトーンミュージアムRPG改訂版」のGMをさせていただきました。初めてGMに挑戦するシステムです。

 ちなみにTRPG circle F.I.N.(エフ・アイ・エヌ)はこんなところらしいですよ。
TRPG circle F.I.N.(エフ・アイ・エヌ)|note

 今月は他に
・トーキョーN◎VA THE AXLERATION
・エモクロアTRPG
・Cathulhu キャトルフ神話TRPG 第6版
・アリアンロッドRPG2E

がプレイされました。

■“邪祓いの果実”って何だよ!

 今回は初GMにもかかわらずサンプルシナリオではなく自作シナリオ“邪祓いの果実”をプレイしました。別にモノトーンミュージアムに限らずファンタジー系のシステムで一度やってみたかったお話です。
 参加キャラクターはこちら

▼ エディ・コルバーン


 18才男性。サンプルキャラクター“名もなき旅人”をそのままクイックスタートで使用。貧民育ちで上昇志向が強い。旅人1・戦人2。公務員的な他PCと違い国に属していないので報酬を請求するも……?

▼“神託の賢者”アルデバラン


 113才男性。不死者ではなくただの老賢者。トロネア・ヤーノシュより年上じゃねえか。賢者1・僧侶2。このゲームでは僧侶が強いそうですが、実際にGMとして敵に当ててみて納得。でもお手軽最強じゃないし良い気はする。賢者の自動習得特技もいぶし銀に光りました。昔はもっと強かったという彼だが伽藍との戦いで……

▼セイン


 24才男性。不死者の子として産まれるも不死者への階梯を急かされるプレッシャーと親よりも先に死ぬという事実から出奔して今回の舞台“崖縁の国”に流れて騎士団に加入するぐらいには出世した。サンプルキャラクター“守護の騎士”をアレンジし特技のみ差し替え。【豪華絢爛】が良い仕事をした。戦人2・貴人1。

 今回のシナリオは平和な田舎の国に戦争を示唆する御標が下りてきて……というところから始まります。ここから先はネタバレしかないのでプレイしてみたい奇特な方はスクロールしちゃ駄目ですよ!





◆ ◆ ◆

 “商いの国”(公式に実在)から街道で繋がっている“歓喜の崖”(これも公式)にほど近い“崖縁の国”(オリジナル)が舞台です。この国は信心深い人が多く王都を鹿が闊歩しており観光客が時折クッキーを強請られる……。流石に即バレしました。奈良県です。東京都日野市ではない。

 亀が日向ぼっこをしている平和な池にいきなり御標が現れます。かつて“崖縁の国”の果てに位置しつつも地理的事情から隣の“湖畔の国”(オリジナル)の飛地となった“果ての村”を国が攻め落とす……といった代物。御標である以上従わねば国まるごと異形化してしまうかも知れず、見た者は大慌てで王城に走るのでした。



 そんな騒ぎがあると知らずに行商人の少女を護衛してやってきたエディ。謝礼とおまけに村の名産品だという“邪祓いの果実”のジャムを貰います。
少女「果実をヒタヒタに煮てやねぇ。そのまま食べてもええけど水やお湯に溶かしてお茶にしてもウマイで!」
 めっちゃ訛ってます。あんまり訛るもんだから釣られて素の関西弁が出るPCが出る始末(大阪市内での開催です)。え?語録?キノセイデスヨ?
 しかし少女は巡回の兵士にスパイの嫌疑をかけられ連行されてしまいました。兵士たちの背中にはほつれが走っていたのでした。

 合流を果たした一行は情報収集を開始します。急進派の王子、謎の仮面の賢者、姿を現さない王……情報が錯綜して誰が黒幕かわからない中、とりあえず当たってみた情報から一行は一気に真実だけを一足飛びに知ることになってしまいました。これは完全にGMのミスです。情報項目をもう少し小出しにしておく必要がありました。反省と今後のための改善が必要ですね。

 ともあれ更なる情報収集で全ての事情を把握した一行は黒幕と相対します。逸脱能力をリスクなく行使し圧倒的な力で暴れ回る伽藍は……

HPが半分近く残ったまま逸脱能力を使い果たし、PCサイドの憤怒の一撃連打で削られていました。兆候表でひどいのが出ると破綻する薄氷だけどな!

 タイトルの台詞はその時のものです。PC側がブレイクスルー無限使用できるって珍しいですよね。
 どうしてこうなった。結局、基本剥離値もさして高くなかったこともあり、全員ダイスロールすらなく剥離チェックは無事終了と相成りました。
 ま、まあ【降り来たる天怒】が腐ったしダメージロールの出目も酷かったし命中3に対して回避2振ったしエディが神回避して逸脱能力での復活が温存されたからしょうがないしょうがない。PLやってなくて良かった(真顔)。なお戦闘中にアルデバランの配役が全部喪失した模様。老齢特有のアレか?

 無事伽藍を討ち果たした一行は日常に立ち返ることとなりました。幾人かには紡ぎ手として認知されはしたものの救国の英雄である以上無碍にされることはないでしょう。そしてエディが報酬を要求するものの……

GM「ちゃんとそれなりには出ますよ。もしそれ以上を要求しても条件と引き換えに快諾されるでしょう」
エディ「条件?」
GM「そりゃもう、アルデバランとセイン同様この国を守るためにここに腰を据えるならある程度の地位ぐらいなら約束されますよ」
エディ「俺はもっとビッグになる男だぜ。こんな国にはこだわらないのさ

 そして行商人の少女ともいつかどこかで再会する約束をしてまた放浪の旅に出るのでした。めでたしめでたし

 これを書いている間に今回の問題点が浮かび上がるとともに改善点も具体的に思いついたのでセッションメモに入れておきます。やはり振り返りは重要ですね。来月は何を立てようかなあ。でもPLもやりたいぞ。
 




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