【ダブルクロス】そう、サメだ(7月例会レポート)

 2023年7/16に生野区のTRPGサークルF.I.N(@TRPGcircleFIN)にてダブルクロス3rdのGMを勤めさせていただきました

 PLが今月も3人になり、なおかつダブルクロス初めての方が2人いたのでゲーマーズフィールド掲載→ヒューマンリレーション再録のサンプルシナリオをサクっとやることに。
 なんとこのシナリオ、初掲載時は1巻しか出てなかった頃なんで“ディアボロス”こと春日恭二がちょっと弱いんですよ。行動値が12しかない。
 上級だと行動値18でデバフ付きの装甲貫通体力吸収攻撃捻じ込んでくるからまーじで怖い。

PC紹介

今回は全員クイックスタートでした。完成度高いからね、あいつら。まあ、でも、誇りある紅ちゃんは……(後述)

▼狭間光太郎(はざま・こうたろう)

 PC1の代名詞、不確定な切り札くんそのまんま。白い虎になって戦うスタイル。敵が狼男なので良い対比にはなりました。他2人が正規のUGNに対してイリーガルの元一般人なので少し温度差が……というところにお出しされた出自:犯罪者の子。
 ダムに毒を流した父親は死刑判決を受けて執行待ち状態、その時に自分も生死の境をさまよい覚醒という……重い、重いわ!!
 そんな環境だったので他人の顔色を窺う癖があり捨てられることへの恐怖が強いとかなんとか。

▼榛寿璃(はしばみ・じゅり)

 初期PC最速の閃光の双弾ちゃん。ただ、現在では《マルチウェポン》が割と重いエラッタが入ったので《コンバットシステム》に差し替え。まあ、そもそも攻撃力3のために取るもんでもないので妥当オブ妥当。余った拳銃代を丸ごと手持ちに回したので何気にお金持ち。つか拳銃弱い割に高いんだ。
 ちょっと冷笑的な節があり、口数は少ない一見綾〇系。でも目つき鋭いイラストと怪我した時の眼帯や絆創膏はどっちかというと地雷系に見え……(禁句)。
 エンディングで光太郎をフォローしつつ良いところは日常担当ヒロインに譲るくだりがかっこよかったです。

▼天野光臥(あまの・こうが)

 とてもまともな支部長。イリーガルの光太郎のケアもしつつ街を守るために指揮も執る。ただ、素体が誇りある紅なので脳筋。後方支援ではなく前で戦うことで皆を鼓舞するタイプ。なので書類仕事は苦手。寿璃とは逆に《赫き剣》のエラッタがプラスに働いたくち。基礎火力+6て。Dロイスの羅刹で+8だぞ。
 権力者の血統で望まれた子というライフパスなので護人会絡みの出自なのかもしれない。

シナリオ概要(微ネタバレ注意)

 光太郎の幼なじみの男女二人とのささやかな日常からスタートするのですが……実は、女の子の方がミドル1で光太郎と会話してからエンディングまで一切出番がないという空気っぷり(ボスに狙われたりはするが理由あって直接絡まれたりはしない)だったので、少しでも印象を強くしようと思ってシナリオ内では「映画のチョイスが独特」としか言われていなかったのを、クソ映画ハンターにしてしまいました。

「ね、見に行こうよ。シャーケーノ2!火山から巨大サメが降ってくるシャーケーノは有名よね!?」

 ちなみにシャーケーノは小説として実在します。DX世界で映画化されたらしい。

「その続編は日本が舞台なんだよ。シャーケーノ2 ~フジヤマシャーケーノ 富嶽三十六鮫~」
 
 その次の日からもう一人の幼なじみの少年は学校を休んで行方も分からなくなってしまいます。

PL「よっぽどクソ映画見たくなかったんだな」

 いやまあ確かに間違いなくクソ映画だし山梨とか静岡の人だったら地雷かもしれませんが。
 実はこの時点で幼なじみ(男)が光太郎だけ名前呼びをしてるというちょっとした伏線があったりするのですがサメが全部持って行っちゃった。

 寿璃の前に現れた謎の少年(面識がないだけで幼なじみ男である)は光太郎をUGNに関わらないように忠告しに来ます。話が長引きそうになったら

「じゃあ確かにお願いしましたからね」

と言って退場してしまえばいいのでGM的にとても楽ではありました。いやまあこいつと会話してる寿璃はイラっとしたでしょうけど。ちなみに別のシーンでも出てきて、

少年「約束したじゃないですか!」
寿璃「そんな覚えはないわ」
GM「彼はあの会話で約束したつもりになっています」
PL「やべーぞこいつ」

で、また会話を打ち切って退場する。タチ悪い煽り魔だわこれ。

 ミドルフェイズで情報収集をしているといきなりトラックが突っ込んできてFHのエージェントが急襲をかけてきます。皆大嫌いなエージェント:アタッカー複数という布陣。能力値が割と平たいので近接型に先んじて動いてきます。

光臥「あ、やば。《リザレクト》……HP3しかあらへん」

《赫き剣》に《鮮血の一撃》とHP消費するエフェクトしかない光臥にとって《リザレクト》後のHPは生命線。仕方がないので《赫き剣》だけ省エネで作って無理矢理クリティカル値10で振り回します。アタッカーの方もクリ10なのでとても不毛。

光臥「今度は1やんけ!!!!」

結局ミドル戦闘ではずっとクリ10のままで塩試合を繰り広げた光臥でした。

 クライマックスではついにボスの目的も判明し光太郎も戦う覚悟を決めざるをえなくなり、春日恭二とボスと対峙します。

光臥「今度こそ地獄に叩き込んでやる」
春日「すまないが私は素行不良で出禁になっていてな!」

直後、春日は馬鹿回しして達成値66とか言って殴りかかってきます。

春日「ふん、悪魔の数字には一桁足りないがこんなものか」

達成値666とかやられたら67D10なんで勘弁してください。
 その後ボスも同一エンゲージを形成して攻撃してきたのですが、返しに光臥の《血の宴》による範囲攻撃が炸裂します。達成値はなんと77。

春日「バカな!私の力を上回るだと……ッ!」

ワンパンKOでした。1巻春日かつ攻撃力上方修正あったと言えどこいつワンパンはかなりでかいぞ……と言うかボスも半分以上削れたし。
 誰だPC3人の時はボスのHP-30しろって書いた奴は(クリティカル大爆発は想定外です)。

◆ ◆ ◆

 ダブルクロス初めてのプレイヤーが2人いたのでシナリオはともかくサポート面ではかなり課題が残ることになりました。

・判定がそもそもわかりにくい
・シナリオ中に何度も参照することになる感情表が一人一枚必須
・ライフパスでいきなり親類縁者をポップさせないといけない

この辺が本当に問題だというのが浮き彫りになってきたので次回開催にはなんとか対処したいところです。

 皆様ご参加ありがとうございました!

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