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第六回偽物川主催者ピックアップその3
ドブリー・ヴィェチュル!(ポーランド語の挨拶)いい加減自己紹介もいらんかもしれませんけど偽物川小説大賞主催者のきょうじゅです。やるかどうか決めてなかったんですけど、結局やることにしました三度目のピックアップ、今回は「SF以外の作品」という縛りでいってみようと思います(お題がお題だけに、SFでの参戦が多いので……いや別にいいんだけどさ)。というわけで、れっつらごー。
クニシマさん 『うみすを持つ』
一作目も紹介しましたクニシマさんの二作目。「機械というテーマの解題の意外さ」という意味ではこれが全参加作品中もっとも意外でした。正直、ここに書いてしまうとネタバレが過ぎるので、伏せますが。ジャンルは現代ドラマ、サイボーグとかアンドロイドとか出てこない現代の日本が舞台のガロマンス的なやつです。そこに機械というテーマはどう読み解かれるのか?それは読んでのお楽しみ。
押田桧凪さん 『再演』
これも設定カテゴリは現代ドラマ。声優の母を持つ声優が主人公で、母は故人なんだけど主人公は売れっ子だったその母の二代目としての立場を要請されていて、だけどそこに葛藤があり……という物語構造になっています。これはピックアップがどうとかとは無関係なほぼ独り言なんですけど、押田桧凪さんの作風、実はわたし割とファンなんですよね。
中田もなさん 『Thy soccs』
そろそろ常連と呼んで差し支えないかもしれない中田もなさんの、これは歴史もの。いちおうテーマとしては「ソックスを作る機械」の物語で、ソックスを作る機械を史上に初めて発明したんだけど生涯それによって報られることのなかった不遇の実在人物の生涯を描いた伝記的な作品になっています。断片だけ読んでもなんだかよく分からないんですが、まとめて読むとなかなか読み応えのある作品ですよ。
というわけで、さすがに第六回の偽物川での主催者ピックアップはこれで終わりです。最終ピックアップ。次の発表は一気に全結果の発表となる(と思います)ので、もうちょいとばかりお待ちください。んじゃ。
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