見出し画像

推しは推せるときに

 こんにちは。ざまたかです。閲覧ありがとうございます。夏休みに突入しました。とはいえ、今年は出張(オンライン含む)が結構入っているうえに、部活は推奨されており、エアコン工事で職員室も保健室も冷房が入らないのに自宅勤務は推奨されないという何とも言えない状況になっています。休みももちろん取るのですが、もろもろの用事をこなしている間に終わりそう、、、。どうなることやら、、、。

 学校とか教育のことを書いているとつい暗くなるので、ちょっと趣味的な話を。「教員があちこち出かけるなんて!」と言われるかもしれませんが、今年に入っていからいくつかのライブ(配信含む)に行って、感じたことを書いておこうと思います。

 3月には、中野サンプラザで行われたSing Like Talking のライブに行きました。昨年からライブや演劇の公演は中止が相次いで、私もチケットの払い戻しも何回か経験しました。「また払い戻しになるならチケット取らないほうが迷惑かけないのでは、、、?」なんて考えたりもしました。でも、中野サンプラザ自体がいずれなくなるホールなのです。今行かなきゃいつ行けるんだろう!とチケットを取りました。行ってみたら、さすがに感染対策がばっちりでした。入り口でしっかり検温と本人確認、座席は1つおき、観客は声を出さずに聴く。(声の代わりに鳴り物を鳴らしてもらっていいですよ、とボーカルの竹善さん。こういう感じも好き)20代のころ、浴びるように聞いていたバンドだし、何回かライブにも言っています。でも、この日感じたのは「あれ?SLTってこんなに鳴らすバンドだったっけ?」ということ。どちらかというとおしゃれな・大人なイメージが強かったのに、なんというのか、音を観客の前で鳴らせることへの喜びとか、それまで思うように演奏できなかったことへの積もる思いとかがはじけるような演奏だったのです。すごいなー、すごいなー、そうだよねー、音楽って、そうだよねーって。思いながら聴きました。

 6月には松本ヒロさんの「独り立ち」へ。これも昨年払い戻しになったので、なんとなくチケットを取らずにいたのですが、講演間近でヒロさんが「初日のチケットは売るほどあります」なんてSNSに書き込んでらしたので、滑り込みで購入して行きました。私とヒロさんの出会いは、昔渋谷の東急プラザの中にあった、東急Beというカルチャースクールのパントマイム講座でした。当時演劇部の顧問をしていて、脚本など書いていた私は、中学校演劇界の大御所たちから「演劇は身体表現だ!」と若干のお小言を言われていたものの、当時流行っていた劇中にダンスを入れる構成はあまりやりたくなく、、、(天邪鬼)で「パントマイムってどうなの?」とばかりにヒロさんのお教室に通うことにしたのでした。(ここでまた中学校演劇のベテランと出会ったりもしたのですが、それはまた別の話ですね)ヒロさんのライブは私に「世の中」の見方を教えてくれています。まっすぐに、時に毒を含み、そして笑いながら。年々ヒロさんが「伝えたいこと」が胸に迫るようになってきて、苦しいような気分になることもあったのですが、この日のライブも熱量がすごくて、、、。初日なので、ネタを練りながらみたいな感じはあったのですが、根底に流れていたのは「要請するけど補償しません」というやりかたへの批判。演劇、音楽、飲食、それに関わるいろいろな人たちの思いを乗せるようなライブで、これまた熱量が高くて、、、。同じ時間を共有できたことをきっとこの先も忘れないだろうな、というライブでした。

 そしてつい最近、OSAMU METAL80’sのライブを配信で観ました。前回も配信で観ていて、配信ならではの家でリラックスしながら観られる良さ、みたいなものも感じていました。ちなみに、ドラムの藤井修さん、私が20代の頃地元のドラム教室で教えていただいていた先生です。当時もういい大人でしたが、中学生に交じって冷や汗かきながら教えていただいていました。なんていうのかな、私、それまで「苦手なことはあるけどそれなりにクリアしてきた」って思ってたんですが、修先生にそこをひっくり返されたというか、人生ひっくり返されたというか(笑)長男妊娠をきっかけにドラムからはすっかり離れてしまったけれど、大好きな先生なのです。で、オサメタ。前回のライブを配信で観た時に「やりづらそうだな」って思ったんです。観客とのやりとりができないライブが。今回はそこをバンドも観客もクリアしつつ、「あー、ほんとは一緒に歌いたいんだよね!」っていうセトリだったりして、聴きながら泣けてしまった。会場で聞いてたら多分号泣。その熱量や思いがひしひしと伝わってくるようで、、、。次回は可能なら会場で、また息子と一緒に観たいです。

 音楽や演劇に関わる人たちの熱量が今、すごいことになってます。発表できる場所(ライブハウスや劇場など)も守らないといけません。もちろん状況によってはあきらめざるを得ないこともあると思います。でも、配信も含めてできるだけ応援し続けようと思います。「推しは推せるときに!」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?