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無色透名祭で感じた成長とこれから

こんにちは、普段はボカロPとしてオリジナル曲を投稿しているTANTと申します。

無色透名祭、お疲れ様でした!
投稿者もリスナーも、普段と違う出会いがあったのではないでしょうか?私個人としても思いがけない反響があり、今後の大きなモチベーションにつながりました。無色透名祭と投稿曲に関わってくれたすべての方に感謝です!

投稿祭全体についてはたくさんの方がわかりやすくまとめられていると思いますので、今回は私がどのようなことを考えてこの投稿祭に参加したか、またそこから感じたことをまとめていきたいと思います。

今回の投稿曲と試み

今回、私は以下の2曲で参加しました。

今回は2曲匿名投稿できるということで、普段できない実験をしたいと考えました。それは、「過去と現在の自分が同じ条件で投稿する」ことです。

無色透名祭に向けて「匿名希望の花束を」を制作していたところ、人生で初めて作った曲である「君へのエール」のデータが奇跡的に見つかりました。

というのも、私にはすべての楽曲データを吹っ飛ばしてしまった過去があり、「君への~」のデータで生きていたのは完成済みの音声ファイルのみで、編集できない状態でした。

そこで、当時のままの「君への~」と現在の全力を尽くした「匿名希望~」を同時投稿して、過去と現在の自分を同じ条件で比べてみようと思ったわけです。

最終結果と考察

この2曲の最終的な数値はこんな感じでした。どちらも多くの反応をいただけて非常にうれしかったです!ありがとうございます。

作者のネタバレシートが公開された直後の画像

2つを比べてみると、再生数・コメント数・いいね数・マイリス数のすべてで「匿名希望~」のほうが高くなっています。
ここに約1年半分の成長が現れていると考えるとちょっと感慨深いですね。

ここからは具体的な感想・考察を書いていきます。

楽曲の評価は再生されてからのリアクションに現れる

当然かもしれませんが、投稿曲は作者も分からずサムネイルも同じですので、リスナーは楽曲を再生して初めてリアクションをとれます。つまり再生されるまでは運や外的要素が強いのです。
よって分析の基準は楽曲を聴いてくれた人のうち、いいねなどのリアクションをしてくれた人の割合ではないかと考えています。

実際、投稿祭最終日の午前までは2曲とも再生数はほぼ同じでした。しかし「匿名希望~」のほうが再生後の反応の割合(いいね・マイリス率など)が高く、この時点で手ごたえに差があったように感じます。
投稿者のなかでも、主催のちいたなさんの以下のポストを気にされる方は多かったのではないでしょうか?

また、コメントの内容も2曲を比べると違っていました。
大前提としてどんなコメントも書き込まれるだけでうれしいのですが、「匿名希望~」のコメントのほうが、楽曲に対する「ここがいい!」という具体的な内容に言及するものが多いように感じました。
なかには「VOCALOIDを聴いていて良かった」というコメントもありました。
もうこのコメントはボカロP冥利に尽きます…。私もボカロ曲作ってきてよかった…!

楽曲に魅力があるほど追い風が吹く

投稿祭最終日、昼過ぎに事件は起きました。突然、「匿名希望~」の再生数が伸び始めたのです。しかも、反応の割合は良好なままでした。
絶対に何か原因があると思い人生初のエゴサをしますが、その時は何が起こったのかわかりませんでした。

ネタバレシートが公開されたあとで気づいたのですが、「匿名希望~」のファンアートが投稿され、そのポストがめちゃくちゃ拡散されていました。このことがきっかけとなり、私の曲も伸びていたみたいです。
X(Twitter)の検索漏れで危うく気づかないところでした。本当に気づいてよかった。

これもめちゃくちゃうれしかったです。ファンアートを描いていただくこと自体初めての経験でしたし、「うちのリンちゃんが笑ってる…!」と感動して比喩じゃなく泣きました。ここで愛を語ってしまうとキリがないので、ひとまずこの辺にしておきます。
はじさん、改めて素敵なイラストをありがとうございました!

本題に戻ります。このことから感じたのは、楽曲の魅力を上げることがたくさんの人に見てもらうことにつながるということです。

これも当たり前と言えばそうなのですが、曲に「拡散したい!」と思うほどの魅力があれば多くの人の目に触れ、評価される回数を増やすことができます。前の見出しで書いた「外的要素」が追い風になります。

またその魅力が強烈であるほど拡散の動きは連鎖し、人気になっていくんだということを身をもって実感しました。

自分の曲を聴いてくれる人がいることを知る

ここまでの話では「君への~」が「匿名希望~」の当て馬にされているように感じてしまったかもしれませんが、私はどちらの曲も好きです。また「君への~」からわかったこともあります。

それは、投稿に工夫を施せば曲を聴いて反応してくれる人が現れるということです。

ボカコレや無色透名祭のような大規模なイベントに合わせて投稿することで、自分の楽曲に反応をもらえる可能性が高まります。反応があれば今後のモチベーションや上達につながるので、積極的に自分の作品は人に見せるべきだと感じました。

無色透名祭は特にここが顕著で、「君への~」は自分が想定していた以上に再生されたし、評価していただけたと思います。すべての楽曲に光が当たる素晴らしいイベントです。この曲が普段の投稿より見てもらえたことがその証拠です。最低再生ラインが400以上ってありがたすぎる。

もしこの記事を読んでいてボカロ曲を投稿するか迷っている方がいましたら、投稿祭のタイミングで楽曲を発表してみてはいかがでしょうか?
ボカロPは楽しいですよ!

まとめ

考察の内容は、文章にすると当たり前で分かりきったことかもしれません。しかし、これらのことを経験して実感を伴うことで今後の作曲・投稿等の活動に真摯に向き合いたいと感じることができました。

何より、楽曲投稿をしていなければできないたくさんの経験・思い出を得ることができました。今回の投稿祭、本当に参加してよかったです。
運営も大変だと思いますが、無色透名祭Ⅲの開催を期待して待ちたいと思います。

こんな長い記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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