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瞬間の共有

思ったこと感じたことを上手くアウトプットするのが苦手です。

 よく移動中に音楽を聴いているのですが、たまに曲のイメージが脳に降ってきて脳内でMVが再生されます。
 動きだったり展開だったり色だったり登場する人物の表情が脳内で凄まじい勢いで駆け巡る感覚ですね。 それらが上手く纏まってくると「これを作りたい」という欲に駆られ、スケッチブックを取り出してコンテを描いてみようとするのですが、さっきまで自分の脳の中にあった世界が、色が、動きがもう消えてしまっている。ということが非常に多いです。

 もっと書く力があればわかりやすく簡潔に言語化できるでしょうし、うまく伝えられなくて歯痒いのですが、自分の思考を他人に伝えたいと思った時出てくるのがその瞬間の場面でして、例えるなら煙のように不定形で、掴もうとしたら消えてしまうような。

ポロライドカメラで撮った写真がそのまま現像されて出て来るように、自分の思考を留めておいて齟齬なくアウトプットできたらいいんですが。

似たような話で写真のノイズの仕組みが当てはまるかも知れませんね。感度を高くすればその分だけノイズが出てしまい、本当に伝えたかったこととは違った物がアウトプットされてしまいます。

もちろん歯抜けながらも要点さえ書き出せていれば後から校正してより真実性は増しますが(たいてい面倒になって辞めてしまいますが。)

いつか、技術が悪魔的な発展を遂げて、思考をビジュアライズする装置が発明されたら真っ先に試してみたいものですね。

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