ホワイトになりたかったゴリラ女子。失恋ストーリー💔
あたしはゴリラの女の子。
ゴリラ界では、ちょっと可愛いとチヤホヤされてるゴリラです。
でも、実は私、ゴリラの男にキョーミないの。
私が、目を離せないのは、シラサギ界の男子。
どうして、あんなに、細くて、ホワイトで、空を飛べるの?
田んぼや川で、孤高に、佇めるの?
どうして、いろんな世界の空からみた風景、知っているの?
私が、ゴリラ界でチヤホヤされながら、シラサギ紳士に憧れて、お茶しにいってるなんて、誰も想像しない。
シラサギ紳士は、ウンウンと、聴いてくれる。
受容、共感、傾聴、上手だね。
シラサギ紳士も、ゴリラなわたしの話を、面白い、個性的だと、興味深く聞く。
真っ黒なゴリラ男子の中で生きてきたゴリラな私に、シラサギ紳士の、華奢でホワイトな佇まいが、眩しすぎる。
ゴリラな私が、こんな鼻息も出せるよ、と、鼻の穴を膨らませ、ふーーと、紙切れを飛ばすと
シラサギ紳士は、面白いよと、腹を抱えて笑ってくれた。ふふ、嬉しい。
なら、僕は、、、と、シラサギ紳士は、飛んでみるね、、と、空高く飛んで、クルっと円を描いて、戻ってきてくれた。
ホワイトで華奢なすがたが、ふわりと宙に舞う。し、び、れ、た、、ゴリラ女子の私は
ブラックな肌でまた、鼻息をふーふー吐いて感動を表現した。
あの、、、、私も一緒に飛んでみたいよ、、、と、ゴリラな私が、シラサギ紳士に、勇気出して言うと、、
優しい笑顔で、紳士は言った。
君は、ブラックなゴリラ界で地に足つけて、体力を生かしてガッツに生きる方があっている。
ホワイトなシラサギな僕は、同じシラサギの仲間と一緒に空を飛ぶから、ゴリラの仲間たちで、応援しておくれよ。
また、遠い国に飛んでいって何があったか、ぜひ、お土産話しをするからさ、楽しみにしててよ。
、、、、、、、、、、。
(わたしも、空を飛びたい)
、、、、、、。
私は、可愛い?ゴリラの女の子。
華奢にホワイトになって、シラサギ紳士と一緒に、空を輪のように飛んだりできない、体力あるゴリラな女の子。
そこに、シラサギのお仲間がやってきた。
やあやあー、ゴリラ界で人気のゴリラちゃん、久しぶり。
シラサギ紳士と一緒に、旅立つ仲間たちを紹介するよ。ホワイトで、華奢で軽く羽根があるシラサギの女の子、男の子たちが、集まってきた。
私も、ホワイトになって飛びたい。
シラサギ紳士、私たち仲良しではなかったの?
ただ、ブラックで大きな図体で、面白い鼻息が出せる女の子が珍しかっただけ?
さよなら。
シラサギ紳士。
ゴリラな私は、
ゴリラの仲間の元で、
泣きながら、
かもめはかもめの替え歌で、
ゴリラはゴリラを歌うよ。
ゴリラのみんな、シラサギになれないのに、憧れて空を飛びたかった、ブラックな可愛い?ゴリラ女子な私を、もうチヤホヤしないでいいから、部屋の片隅で、だべらしてね。
今度生まれ変わったら、
ホワイトに空飛ぶシラサギになれるかな?
ぅ〜ん、ゴリラの世界も温かいかな。
神様にお、ま、か、せ。
※このお話は、心理学でいう、治療者や援助者への陽性転移みたいな感情体験を
ストーリーとして、文字にしてみたフィクションです。
このブログの作者さん、少し私に似たおばさんだな。しかも、文章が私みたいなメルヘンでなく、理路整然と、わかりやすい。
相談の仕事をされながら、カウンセリングも受け続けておられるらしく、親近感❤️。
http://suzuhazu-journal.hatenablog.com/entry/2019/03/31/121536
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?