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たんぽぽ、FF7のティファさんを語る

ティファさん

FF7のヒロインの一人であり、クラウド君の幼馴染のティファさんなのです!

幼馴染というとおり、ティファさんはクラウド君と同じくニブルヘイムで生まれ育ちました
同世代の子供たちの憧れの的だったみたいで、クラウド君も例にもれず憧れのまなざしでティファさんを見ていたようです。声は掛けられなかったみたいですけどね

ティファさんは8歳のころお母さんを亡くします
これは彼女にとってとってもショックなことで……まあ小さな子どもにとってお母さんが居なくなるというのは辛すぎますよね?
ニブル山という険しい山を越えればお母さんにまた逢えると信じて入山し、崖から落ちて大けがをしてしまいます。
この時なぜかノコノコとついていったクラウド君が、ティファさんの事を連れ出したと誤解されてティファさんのお父さんに大変非難されます
おかげでますますクラウド君は孤立してしまいます。
理不尽なのです…

ティファさんとしては、あまりクラウド君とは親しくなかった子供時代でしたね
近所に住んでいるあまり話をしたことがない男の子、程度の認識でした。
そんなクラウド君に14歳の時に突然に話がしたいと呼び出されます。

聞かされた話の内容としては、
夢を叶えるために村を出るという事
夢というのは神羅カンパニーに入ってソルジャーになる事、あの英雄セフィロスのように
当時は特に珍しい事でもなく、実際他の村の子供たちには同じように村を出た子がいたようです
そして二人はある約束をします。
”わたしがピンチの時は必ずかけつけてね”と

たぶんこの時からティファさんはクラウド君を意識し始めたのではないでしょうか?
自分に恋してるって事に気が付いてしまったのです。
ちょっと気になる男の子なのです!

そして数年が経ったのちに、村にソルジャーが調査の為に訪れると知らせがありました。
ティファさんはこう思ったことでしょう
立派にソルジャーになったクラウドが帰ってくる!、と

ウキウキのティファさんは調査地であるニブル山のガイドを申し出ます
そしてクラウドさんが帰ってくるのをいまかいまかと村の入り口でまちつづける毎日、かわいいですね!
しかし村に訪れたソルジャーの中に、クラウド君の姿はありませんでした

村に訪れたソルジャーは二人
あの英雄セフィロスと、陽気で話し好きなザックスと呼ばれるソルジャーでした
他に一般兵が二人
クラウド君の姿はどこにもありませんでした

もしかしてソルジャーになれなかったのか、それとも別の任務に就いているのか
落胆したものの任務は遂行されます
そして………セフィロスの凶行が起こります

クラウド君の時にも述べましたが、乱心したセフィロスによりニブルヘイムの住人の殆どが命を奪われます
ティファさんのお父さんも例にもれず、ティファさん自身も大けがを負います
このときたまたま村を訪れていた格闘家に命を救われます
余談ですが、ティファさんの格闘術はこの方から学んだものです

この後、紆余曲折あって反神羅組織”アバランチ”に加入することになります
故郷を焼き払われ、肉親や身近な人の命を奪われたティファさんにとっては当然の流れだったと言えます

反神羅活動を行う中、表向きは七番街にある酒場”ヘブンスヘブン”の看板娘として過ごすティファさんは、ある日運命的な再開をします。
ソルジャーになると言って村を出て行ったクラウド君との、実に7年ぶりの再会でした。

話を聞いてみると、ソルジャー1stにはなれたが理由があって辞めたとのこと
そのせいでお金に困っているということ
そして今は何でも屋をやっているとのこと
それを聞いたティファさんはこれ幸いと仕事を持ち掛けます
反神羅組織、アバランチの活動を手伝って欲しいと


ここからファイナルファンタジー7の本編はスタートします。
故郷を失い、肉親を失い、過去を知る人がいなくなった彼女にとって
幼馴染との再会はどれほど嬉しかったでしょうか?
しかも憎からず思っていた異性が、夢をかなえた立派な姿で前に現れたのです!
これは恋に落ちても仕方ありませんね!

だけど、しかし、私の見る限りでは
彼女は恋というよりも、クラウド君に強く依存していくのです。

出会ってから、それまでも度々クラウド君の言動に違和感を覚えていたティファさんでしたが、セフィロスを追う旅路の中でそれは起きます
旅先に訪れた宿屋でクラウド君が5年前に起きたニブルヘイムの惨劇について”記憶”を語りはじめました
確かにニブルヘイムの惨劇は起きました、ティファさんにとっても忘れようとしても忘れることなど出来ぬ陰惨な過去です
ただ、たった一つ決定的に違うことがありました。
彼は、確かにあの時、あの場所に、”居なかった”のです!

その後も疑念は膨らみ続けます
クラウド君のちぐはくな言動や行動
行く先で現れるセフィロスの言葉
しかし唯一過去を知る彼女は、ついぞとして真実を確かめようとはしませんでした。
そして…

セフィロスを追ってたどり着いた北の果ての地で、ついに決定的な事が起こります。
ここでクラウド君が放った言葉を引用します

「特にティファ……さん。本当にごめんなさい」
「いろいろ良くしてくれたのに……何て言ったらいいのか……俺、クラウドにはなりきれませんでした」
「ティファさん……いつか何処かで本当のクラウド君に会えるといいですね」

このセリフを聞いて混乱する仲間たちの中
ティファさんは声も無く崩れ落ちるのでした

彼女にとって最も恐れていたことが現実として突き付けられたのです
彼は、クラウドだと思っていたモノは、どこのなにかともつかない存在でした。

その後、クラウドを騙っていた存在はライフストリームに落下し、流れに任せ漂うことになります
偶然にも地表に打ち上げられ、片田舎の村の療養所で治療を受けることになります
彼は再度、重度の魔晄中毒を患い、廃人同然となってしまいました。

一方、世界を救うためにセフィロスを止める旅を続けていたティファさんたちも、その旅の途中で変わり果てた彼を見つけました

そのボロボロになったクラウド君の姿をみたティファさんは、戦うことが出来なくなりました
彼女は一人船をおり、彼に寄り添うことを選んだのでした。

ここは評価の分かれるところでもあります
なにせ世界を救う事よりも、自分の愛する存在をえらんだのですから
プレイヤーによって感じ方も違うでしょう
ただ、私は実に彼女らしい選択だと思いました

その後クラウド君の精神世界において、彼が本当にニブルヘイムのクラウド君であることが判明して一件落着となりました。
自分自身を取り戻したクラウド君と共に、セフィロスを止めるために最終決戦に臨むのでした

ティファさんは徒手空拳を使う格闘家スタイルで戦います
それに倣って、服装もタンクトップにショートパンツと動きやすい恰好をしていて、一見性格も気が強くて開放的な印象を受けます。

しかし実際の内面としては、前述したように
弱く、昏く、ともすれば自立すらできなくなるほどの他者依存を見せます。

彼女の評価が分かれる所以ではありますが、こういったギャップがキャラクターに深みを与え、魅力的にするのだと私は思います。

もう一人のヒロインであるエアリスさんが、外見的には可憐で、花売りという職業にも関わらず
内面的には自己犠牲をいとわない博愛精神と、自立性をもった強い人物と対照的に描かれているのも面白いですね


最後に
ティファさんは道中に一回もクラウドさんに真実を確認しませんでした
理由はクラウドさんがどこか遠くに行ってしまいそうだったから
つまりは、彼女にとって真実よりもクラウドと思われる存在が近くにいることを優先したのです

では、仮にですが、本当にクラウドさんがジェノバ因子が作り出した虚ろだったらどうしていたのでしょうか?
拒絶したのでしょうか?
わたしは、それでも彼女は受け入れてしまったんじゃないかと、そう思うのです

あなたはどう思いますか?


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