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25年前に追浜に居酒屋の「美味物問屋うれしたのし屋」をオープンし、食にはもちろん興味はあったが、三浦半島、横須賀の食材を改めてクローズアップし、追い掛けるようになった。そうすると、30年間横須賀の地で育ってきたのにも関わらず全くと言っていいほど地元の食について全く無知であった。
地元の食材を使用した料理を提供していくと、地元のお客様も全く同じ反応で「これ、横須賀の食材?」「こんなの獲れるの?」「知らなかった!!」と驚かれるお客様が大半であった。そして段々と、横須賀の食材を深く知ることで、美味しさと同時に地元に対する興味と誇りのような感覚を抱くようになった。

生産者
こんなに美味しい食材がある、そしてそれをつくる生産者がいる。生産者は土や海や風を感じ、野菜や波と対話しエンドユーザー自分たちのために美味しい食材を取ってきてくれる、思いっきり自信を持って、誇りを持って。

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食材
三方を海に囲まれ、ちょっと丘を上がればそこには広大な畑が広がる半島。
東京湾、太平洋、相模湾そこで獲れる魚の魚種はかなり豊富で、さまざまな種類の魚が獲れる。相模湾には黒潮周りの巨大魚マグロやカツオ、イナダなどなど、東京湾には潮の流れの早い海流で育ったアジやさば、温暖な緩やかな沿岸で育つヒラメ、カレイ、海藻類の養殖も盛んである。
野菜に至っては、三方の海から降り注ぐたっぷりなミネラルのおかげで豊潤な土が育つ、そこで獲れた野菜たちは生産者の想いも入り、贅沢な美味しさを表現する。

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生産者も含めて横須賀に住む人は見かけはごっついが中身はガラスのハートでできており、意外と人を思う人が多い。横須賀は狭い街だから友達の友達はなんらかの知り合いで繋がる場面が多い、だからこそ人には人として大事に接する人間が多いと思う。世間は狭い、そんな言葉がぴったりの横須賀。

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景観〜景色〜環境
横須賀市の東側はグレーなイメージ、西側はアースカラー。
横須賀中央を中心とする東側エリアは軍港と米軍のベースのイメージでグレーのイメージはあるがちょっと下がれば馬堀海岸からの観音崎、浦賀とビーチが続く東京湾と千葉を見渡せる気持ちよさ、歴史と生活が溶け込んだ景観。
西側、秋谷から佐島にかけてのエリアは相模湾の向こう側に聳える富士山を中心にため息が出るほど癒される景観が続く、長井から荒崎にかけては少し丘に上がった位から望める海が豪快で美しい。海を渡る風と、大地を駆け抜ける風、歴史の街を吹き抜ける風、さまざまな風を感じられるのも半島ならでは。

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食から始まり様々な物や人、景色に興味を持ち、興味を持った目で見る地元横須賀が今まで以上に愛着と誇りが湧いてくる。そして「地元愛」を感じるようになってきた。そしてまたそんな目で見る横須賀の様々な景色、どんどんとその地元愛が雪だるまにように大きくなっていく。

食を通じて、この横須賀に興味を持って欲しい。そしてその興味を持った心で様々な横須賀の姿を感じてほしい。きっと愛しさや懐かしさがいつしか誇りとなって染み付いていく。そして地元が好きになる。

YOKOSUKA PRIDE 

みんなんがこれを携えれば、他から来る人にも笑顔で「ようこそ!!」と言える。
海や、山や、自分の街の環境についても丁寧になれる。
次の世代に残すものを考えられる。

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https://yokosukacent.thebase.in  横須賀セントラルキッチン

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