いちご打激闘録 ~ひらがな1文字から北欧神話まで~

※この記事はタイパー Advent Calendar 2021の25日目の記事です。
24日目の記事は「nagarl」さんの「ニコ生タイピングを振り返って」です。

はじめに

こんにちは! たのん(@tanon_710)です。
今回の記事は、性なる夜、もとい聖なる夜のクリスマスにふさわしい成人向けタイピングゲーム「いちご打」の攻略レポートになります。
20年前に販売されたタイピングゲームでありながら、最高難易度の攻略にかなり苦労したので、「いちご打」の魅力と難しさを伝えられたらと思い記事を書いています。

まず「いちご打」そのものの仕様を簡単に説明し、つづいて「いちご打」に登場する全敵キャラクターの紹介と攻略について説明していきます。
こうした構成の都合上、記事の分量はかなり多めになってしまいましたが、少しでも読み進めていただけたらと思います。
では、さっそくはじめていきましょう!

「いちご打」とは?

「いちご打」は2001年発売の成人向けタイピングゲームで、「Milkyway」という成人向けゲームのファンディスクとして販売されました。
非常に古いゲームということもあり、現在入手するには中古品販売店の取り扱いを探すか、もしくはオークションにかかるのを待つ必要があります(自分は駿河屋のマーケットプレイスで購入しました)。

今回の記事の中心は「いちご打」の各面攻略にありますので、さっそく「いちご打」のタイピングゲームとしての仕様を説明していきます。

「いちご打」は全4章からなる面クリア型のタイピングゲームで、各章はそれぞれ7・6・6・7ステージの全26ステージで構成されています。
各面は基本的に3ラウンド先取となっていますが、一部1ラウンド先取の面も存在します。

「いちご打」は設定画面から5つの難易度を設定することができ、最低難易度では出題ワードの入力制限時間が無制限になり、難易度が上がるごとに入力制限時間が短くなっていきます(入力制限時間以外は難易度によらず固定となっています)。
また、入力制限時間は面ごと、ワードの長さごとに変化し、同じ面では基本的にワードの長さが短いほど必要な入力速度が大きくなるようになっています。
ちなみに、「Ctrl」キーを押すことで入力制限時間の進みを早くすることができ、これを利用することで面のリトライを素早く行うことができます。
後述するように「いちご打」はミス回数が一定に達すると相手の攻撃を受けるため、最低難易度であってもミス数をある程度抑えないとゲームをクリアすることができません。

「いちご打」はこの時代のタイピングゲームにしては珍しく柔軟な入力システムに対応しており、入力方式もローマ字とかな入力から選ぶことができます(この記事ではローマ字の仕様についてのみ説明します)。
基本的なローマ字入力はすべて対応していますが、「し・せ」の「ci・ce」での入力、「っか・っく・っこ」の「cca・ccu・cco」での入力、「ん」の「xn」での入力には対応しておらず、文末の「ん」は「nn」での入力が必須となっています(ちなみに、マイナーな「く」の「qu」での入力にも対応しています)。

この記事では最高難易度での攻略を前提とします。
最高難易度でのクリアのためには「いちご打」特有の仕様である「先行入力システム」の利用を前提したうえで、750kpmノーミスをある程度維持できる程度の実力が必要だと思います。

次に、「いちご打」のプレイ画面について説明していきます。

「いちご打」プレイ画面

上記が「いちご打」のプレイ画面です。
画面上部の左右には、自分と対戦相手のHP(14ブロック分)と後述するSP技のゲージの枠が表示されています。
HPはブロック表示のため1ブロックずつ減っていくかのように思いますが、実際には小数点まで考慮された減り方をします。

また画面中央には、現在の出題ワードと次の出題ワードが表示されています。
「いちご打」は成人向けゲームのファンディスクということで、各面の出題ワードが敵キャラクターにちなんだ単語や文章、面ごとのテーマに沿ったワードで構成されています。
最初のうちは比較的なじみやすいテーマのワードが多いですが、後半になると見慣れないテーマも多く登場するため、各面攻略にはワード慣れも重要になってきます。
出題ワードの中には「~」や「=」などの記号を含むものがいくつか存在するのですが、これらの記号が次の出題ワードの欄には表示されないという仕様があり、特定のワードについては、あらかじめ記号がどこに登場するかを覚えておく必要があります。

そして、画面下部のパフェの形をした枠は、現在の出題ワードの入力制限時間を表しています。
制限時間の減少速度は一定ではなく、最初は速く最後はゆっくり減っていくため、見かけよりも猶予があります。
また入力制限時間は面ごとに異なり、1章の各面は最高難易度でも比較的緩やかですが、4章の終盤面の制限時間は非常に短くなっています。

入力制限時間内にワードを打ち切ると残った制限時間に応じて画面下部に「Great」などの青文字が表示され、相手にダメージを与えることができます。また入力制限時間を超過すると画面下部に「BAD」という赤文字が表示され、相手からのダメージを受けることになります(以下、ワード打ち切り時に発生するダメージを通常技と表現します)。
通常技のダメージは出題ワードの長さに依存して少し変動しますが、この記事では平均的な値を記載することにします。

次に、「いちご打」特有の仕様について説明します。
まずSP技について、自分のSP技は規定のワード数を打ち切ることでゲージが溜まり自動的に発動します。
SP技は通常技のダメージよりもダメージが高くなっており、自分のHPが回復する補助効果が発動する場合もあります。
相手のSP技は、こちらのミス数が規定の回数に達することでゲージが溜まり自動的に発動します(敵キャラクターによって回数が異なります)。
この際、現在の出題ワードが強制的に相手に取られる形になるため、入力タイミングなどに注意が必要です。
相手のSP技も基本的には通常技より高いダメージを与えるものになっていますが、一部、通常技よりもダメージが低いSP技を持つキャラクターも存在します(こうしたケースはたいていHP回復の補助効果が付いていますが、一部、単にダメージが低いだけのSP技を持つキャラクターもいます)。

また、「いちご打」の大きな特徴として、「先行入力システム」と「入力ミス時の入力不能時間」の存在が挙げられます。
「先行入力システム」について、設定から「先行キーボード入力を許可する」をオンにしていると、現在の出題ワードを打ち切ってから次の出題ワードが表示されるまで、もしくは現在の出題ワードの入力制限時間を超過し次の出題ワードが表示されるまでの間、次の出題ワードを打ち進めることができます。

先行入力の受け付けは次の出題ワードが表示されるまで、もしくは先行入力中にミスするまで続きます(ミスしても次の出題ワードが表示されるまでの時間が短くなることはありません)。
次の出題ワードが表示されるまでは先行入力の受け付けが続くので、現在の出題ワードを打ち切った直後に余計なキーを入力したり、あるいは次の出題ワードを打ち切ったあとに余計なキーを入力すると、そのキーはミス入力扱いとして処理され、次の出題ワードが表示されると同時にミスした扱いになります。

後述するように「いちご打」には「入力ミス時の入力不能時間」が存在するため、先行入力中に余計なキー入力をしてしまうと、次のワードの実質的な入力可能時間が非常に短くなってしまいます。
また、先行入力中にミスしたかどうか、またワードをどこまで入力したかのフィードバックは次の出題ワードが表示されるまで分からないため、先行入力は慎重に行う必要があります。
ただ、先行入力を利用しない場合1000kpm程度の速度が要求されるため、ゲームクリアのためには先行入力システムをフル活用する必要があります。

「入力ミス時の入力不能時間」について、「いちご打」では入力ミスをした際、ミスした直後から体感で0.3秒ほどは入力したキーがすべてミス扱いになります。
このため、「いちご打」の攻略においてはいわゆるかすりミスが致命的となるほか、仕様上連鎖的なミスが発生しやすいため、タイピングの際に細心の注意を払う必要があります。
特に、こちらのミス数が規定の回数に達すると相手のSP技が発動するため、「いちご打」は非常にミスの扱いに厳しいゲームとなっています。

「いちご打」各章攻略の凡例

次項から「いちご打」の各章の攻略を行っていきますが、攻略に進む前に、各章攻略の凡例を説明します。

各章攻略の凡例は以下のようになっています。

[各章の通し番号:サブタイトル]
通常技:xxダメージ/SP技:xxダメージ+HPxx回復/SP技発動までのミス数:xx
必要ラウンド数:xx/撃破までの目安ワード数:xx/先行入力なしでの必要速度:xx/難易度評価:xx
コメント

1行目には、各面を各章と面の番号の通し番号で表したもの、そして各面のサブタイトルを記載しています。
2行目には、敵キャラクターの基本的なステータスである通常・SP技のダメージと、存在すればHP回復の量、相手のSP技発動までのミス回数を記載しています。
3行目には、勝利に必要なラウンド数と撃破までの目安ワード数、先行入力なしでの必要速度と各面の難易度評価を記載しています。
4行目以降には、各面の攻略ポイントなどのコメントを記載しています。

また各章攻略の見出しの下に、章の紹介を簡単に書いています。

それでは、さっそく各章攻略に移っていきましょう!

「いちご打」各章攻略~第1章「いちご打」~

「いちご打」の第1章であり全体の導入でもある章です。
最高難易度であっても入力制限時間にかなり余裕があり、苦戦することはないと思いますので、先行入力などの「いちご打」特有の仕様に慣れるための章だと捉えて先に進んでいきましょう。
また、「いちご打」全4章のなかで唯一、最終面が一番難しい面となっているので、適正帯のプレイヤーにとってはやりがいのある面だと思います。

[1-1:いぢめられっ娘♪]
通常技:3.5ダメージ/SP技:3.5ダメージ/SP技発動までのミス数:6
必要ラウンド数3/撃破までの目安ワード数:11/先行入力なしでの必要速度:150kpm/難易度評価:D
清音のひらがな1文字しか出てこないので、先行入力を活用することで完封できます。
先行入力などの「いちご打」特有の仕様に慣れる面とも取れるので、さっさと倒して次に進みましょう。

[1-2:プリティー=レミー誕生!]
通常技:3.5ダメージ/SP技:3.5ダメージ/SP技発動までのミス数:7
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:12/先行入力なしでの必要速度:150kpm/難易度評価:D
ひらがな5~6文字程度のワードが多く出題されます。
また「いちご打」の覚えゲー要素である、ワードに含まれる「~」が次に入力するワードの欄には表示されないという仕様を体験できるワードも出題されます。

[1-3;強敵いちごん登場!]
通常技:3.5ダメージ/SP技:3.5ダメージ/SP技発動までのミス数:7
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:20/先行入力なしでの必要速度:150kpm/難易度評価:D
1-1同様ひらがな1文字しか出てこないので、先行入力を活用することで完封できます…と見せかけて、この面は濁音・半濁音・小文字のひらがなが登場します。
そのため、先行入力には「よ」と「ょ」などの区別を行う必要があり少し苦労します。幸い入力制限時間には余裕があるため、ローマ字を見てから打ちはじめるのがおすすめです。

[1-4:新たな刺客・・・レミー危機一髪!]
通常技:2.8ダメージ/SP技:3.5ダメージ/SP技発動までのミス数:8
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:14/先行入力なしでの必要速度:200kpm/難易度評価:D
ひらがな7~8文字程度のワードが多く出題されます。
1-2と異なり「~」の含まれるワードは登場しないため、とりあえずワードを打てば敵を倒せます。

[1-5:新たなる挑戦!]
通常技:3.5ダメージ/SP技:6.2ダメージ/SP技発動までのミス数:3
必要ラウンド数:1/撃破までの目安ワード数:18/先行入力なしでの必要速度:200kpm/難易度評価:C
ひらがな7~8文字程度のワードが多く出題されます。
SP技のダメージが1章では最大であること、SP技発動までのミス数が少ないことから、要求速度こそ低いものの正確性を要求される面になっています。
幸い1ラウンド取れば勝利となるため、勝てるまで何度も挑戦しましょう。

[1-6:闇の女王]
通常技:2.8ダメージ/SP技:5.2ダメージ/SP技発動までのミス数:5
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:18/先行入力なしでの必要速度:200kpm/難易度評価:C
ひらがな10~11文字程度のワードが多く出題されます。
1-5と比べて、要求速度はそのままにSP技のダメージが下がり発動までのミス数も増えているものの、出題されるワードの長さが伸びているため、長文が苦手なプレイヤーにとっては1-5以上に苦戦する面になっています。
必要ラウンド数が3と長丁場の戦いになるため、多少のミスは気にせず落ち着いて打つのがポイントになります。

[1-7:レミーよ永遠に・・・]
通常技:2.8ダメージ/SP技:5.2ダメージ/SP技発動までのミス数:4
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:20/先行入力なしでの必要速度:250kpm/難易度評価:C
ひらがな15~16文字程度のワードが多く出題されます。
1章の中では要求速度が最大かつ出題ワードが最長であり、また1-6と比べて撃破までのワード数が伸びる一方でSP技発動までのミス数が減っているため、よりいっそう落ち着いて打つ必要があります。

「いちご打」各章攻略~第2章「プリンだ~」~

比較的オーソドックスなワードが多かった1章と比べ、「いちご打」らしい個性的なワードが増えてくる章です。
一部かなりの入力速度が求められる面があり、序盤の章とはいえ足をすくわれることがあるかもしれません(自分が初敗北を喫したのも2章でした)。
この章ではじめて、敵キャラクターのSP技にHP回復の効果が付与された面が登場しますが、2章の序盤の面ということもあり大した問題にはならないと思います。
続く3・4章に向けて、少しずつギアを上げながら進めていきましょう。

[2-1:ぷりん戦争]
通常技:3.5ダメージ/SP技:5ダメージ/SP技発動までのミス数:8
必要ラウンド数:1/撃破までの目安ワード数:16/先行入力なしでの必要速度:300kpm/難易度評価:C
ひらがな7~8文字程度のワードが多く出題されます。
1章から必要速度が少し増していますが、必要ラウンド数が1であり、またSP技発動までのミス数が8となっているため、落ち着いて打ち進めれば問題ありません。
初見の場合、自分の通常技のダメージが非常に低いため長期戦になるように感じますが、SP技のダメージが非常に高く設定されているため、1章と同程度のワード数で撃破することができます。

[2-2:いちごん退治]
通常技:1.5ダメージ/SP技:3.5ダメージ+HP1回復/SP技発動までのミス数:4
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:30/先行入力なしでの必要速度:400kpm/難易度評価:B
ひらがな4~5文字程度のワードが多く出題されます。
この面から一気に必要速度が増し、撃破までの目安ワード数が大幅に増えSP技発動までのミス数も少なくなることから、先行入力をうまく活かしながら正確に打ち進めていく必要があります。
2-1までと2-2以降は明確に難易度が違うため、1章で苦戦した場合にはこの面から難易度を1つ下げるのがよいと思います。

[2-3:誤解]
通常技:3ダメージ/SP技:4ダメージ/SP技発動までのミス数:4
必要ラウンド数:1/撃破までの目安ワード数:25/先行入力なしでの必要速度:400kpm/難易度評価:B
ひらがな7~8文字程度のワードが多く出題されます。
2-2よりも撃破までのワード数は減っており、また必要ラウンド数が1となっているものの、そのぶんワードの長さが伸び、攻撃のダメージも増しているため、難易度としては同等程度だと思います。

[2-4:初仕事はゴーストバスター?]
通常技:6ダメージ/SP技:14ダメージ/SP技発動までのミス数:5
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:30/先行入力なしでの必要速度:350kpm/難易度評価:B
ひらがな9~10文字程度のワードが多く出題されます。
これまでの面と比べて必要速度は少し下がるものの、SP技ダメージは脅威の14と、5ミスした時点でラウンドを落とす形になっています(SP技ダメージ14は「いちご打」全体を通してもこの面のみです)。
また、出題ワードが少し長めであり、撃破までの目安ワード数も30と多いため、毎ラウンド安定した正確な打鍵が必要になります(初見時はここで1ラウンド落としました)。
「長丁場をミスを抑えて乗り切る」という「いちご打」の本質を突きつけてくる面となっており、ある意味で「いちご打」を象徴する面ともいえます。

[2-5:友情v.s.愛情]
通常技:3ダメージ/SP技:5.2ダメージ/SP技発動までのミス数:4
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:30/先行入力なしでの必要速度:500kpm/難易度評価:A
ひらがな6~7文字程度のワードが多く出題されますが、一部ひらがな17~18文字程度のワードもあります。
2章のこれまでの面と比べて、技のダメージやSP技発動までのミス数、撃破までの目安ワード数は大差ないものの、必要速度が2-4までの面とは一線を画しており、序盤の壁と呼ぶにふさわしい難易度になっています(初見時はここで1回敗北しました)。
「いちご打」は各面の間での急激な難易度上昇の目立つゲームですが、そのなかでも2-4と2-5の難易度の上昇幅は相当なものがあり、2-4までで苦戦した場合は難易度を1つ落とさないとクリアは難しいのではないかと思います。

[2-6:せくしぃの方程式]
通常技:6ダメージ/SP技:5.2ダメージ/SP技発動までのミス数:4
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:40/先行入力なしでの必要速度:400kpm/難易度評価:B
ひらがな13~14文字程度のワードが多く出題されます。
要求速度こそ2-5から大幅に落ちているものの、ワードが長く撃破までの目安ワード数も非常に多いことから、正確性を99%以上に保ってのタイピングが要求されます。
純粋な速度を求められる2-5とは異なり、体力勝負な面となっており「いちご打」らしい難しさを備えた面となっています(とはいえ、難易度としては2-5に軍配が上がるとは思います)。

「いちご打」各章攻略~第3章「ひもパンDA」~

「いちご打」折り返しとなる3章です。
この章から必要速度が大幅に増えるため、一気に難易度が向上します。
また、敵キャラクターのSP技にHP回復が付与される面も増え、その回復量も上昇してくるため、より一層タフな戦いを強いられることになります。
逆に、3章の最難関の面は4章の道中と同程度の難易度になっているため、3章を乗り越えることができれば、4章のクリアに大きく近づくことができます。

[3-1:ザコじゃないもん!]
通常技:6.5ダメージ/SP技:7.9ダメージ/SP技発動までのミス数:8
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:20/先行入力なしでの必要速度:450kpm/難易度評価:B
ひらがな6~7文字程度のワードと、ひらがな15~16文字程度のワードが多く出題されます。
2章の各面(特に2-5)と比べダメージは大幅に向上しているものの、SP技発動までのミス数が多く、撃破までの目安ワード数も少ないため、2-5よりは楽な面になっています。
とはいえ、最初のワードが間に合わなかった場合には厳しい戦いを強いられるため、決して気を抜ける面とはいえません。

[3-2:いきなりBOSSへ!]
通常技:1.1ダメージ/SP技:2.4ダメージ+HP1.5回復/SP技発動までのミス数:4
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:28/先行入力なしでの必要速度:650kpm/難易度評価:S
ひらがな9~10文字程度のワードが多く出題されます。
各種ダメージや撃破までの目安ワード数はそれなりですが、必要速度がここまでの面を鼻で笑うような速度になっており、SP技発動までのミス数が4であるにも関わらずSP技にHP回復スキルが付与されているなど、ミスの回数によって目安ワード数が増加していきます(SP技1回につき3ワード程度必要ワード数が増加します)。
これ以降の面は3-2すら茶番と化すほどの難易度を誇りますが、とはいえ3-2もこれまでの面とは一線を画す難易度となっているため、2-5や3-1に苦戦した場合には無理せず難易度を下げて進めましょう。

[3-3:必殺技伝授!]
通常技:1.6ダメージ/SP技:2.1ダメージ+HP0.7回復/SP技発動までのミス数:4
必要ラウンド数:1/撃破までの目安ワード数:20/先行入力なしでの必要速度:650kpm/難易度評価:S
ひらがな7~8文字程度のワードが多く出題されます。
一見こちらの通常技のダメージが非常に低いため長丁場になるように見えますが、例によってSP技のダメージが非常に大きいため、20ワード程度で撃破することができます。
必要速度こそ3-2と同程度ではあるものの、必要ラウンド数や撃破までの目安ワード数が少なく、敵キャラクターのステータスも大差ないため、3-2よりは楽にクリアすることができます。

[3-4:華麗なる罠]
通常技:2.1ダメージ/SP技:5.2ダメージ+HP1.4回復/SP技発動までのミス数:4
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:28/先行入力なしでの必要速度:1000kpm/難易度評価:SS
ひらがな5~6文字程度のワードが多く出題されます。
先行入力なしでの必要速度をご覧いただくと分かるように、この面から「いちご打」の本番がスタートします。
短文ワードが多いとはいえ、撃破までのワード数が多く、SP技発動までのミス数が少ないため、集中して先行入力をつないでいく必要があります。
また、以降の面でのコメントを簡潔にするため、ここで3-4以降全体での「いちご打」の難しさの肝をご説明します。
「いちご打」の入力制限時間は初速を加味しておらず、面を追うごとに要求速度が増していくため、短文での必要速度は平然と1000kpmを超えてくるようになります。
そのため、ここから先は先行入力が事実上必須となるのですが、先行入力を行うために最初のワードを捨てる必要があるため、相手の通常技を1回受けた状態でゲームがスタートすることになります。
3-4の通常技のダメージはそれほど大きくないため、これが大きな問題となることはないのですが、以降の面では通常技のダメージが非常に大きい面も存在するため、見かけ以上に厳しい戦いを強いられることになります。

[3-5:許されざる者・・・]
通常技:5ダメージ/SP技:6.5ダメージ/SP技発動までのミス数:4
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:13/先行入力なしでの必要速度:700kpm/難易度評価:S
ひらがな17~18文字程度のワードが多く出題されます。
一部に短いワードもあるものの、ほとんどが長いワードで構成されているため、結果的に3-4よりも楽に撃破できる面になっています。
とはいえ、通常技・SP技ともにダメージが大きく、取りこぼせるワード数が非常に少なくなっているため、決して楽な戦いとはいえません(少なくとも3-2と同等の難易度はあります)。

[3-6:窮鼠猫を噛む]
通常技:2.1ダメージ/SP技:5.3ダメージ+HP2.8回復/SP技発動までのミス数:5
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:25/先行入力なしでの必要速度:800kpm/難易度評価:SS
ひらがな14~15文字程度のワードが多く出題されます。
3-4よりは必要速度が低いものの、とはいえSP技でのHP回復量がこれまでで最大であり、また、これまでの面とは異なり長めの文章で800kpmが要求されるため、3-4と同等かそれ以上の難易度の面となっています。

「いちご打」各章攻略~第4章「ヒロイン奪」~

「いちご打」最終章にしてこれまでの章をさらに上回る難易度の面が続く章です。
特に4-5・4-6の難易度向上ぶりがすさまじく、打鍵速度はもちろんのこと、高い正確性や持久力が求められ、果ては特殊なワードの覚えゲーにまで取り組むことになります。
どの面で諦めることになってもおかしくない難易度ですので、無理せず攻略を進めていきましょう。

[4-1:昨日の友は・・・]
通常技:0.7ダメージ/SP技:1.5ダメージ/SP技発動までのミス数:1
必要ラウンド数:1/撃破までの目安ワード数:30/先行入力なしでの必要速度:700kpm/難易度評価:S
ひらがな12~13文字程度のワードが多く出題されます。
1ミスするとSPゲージが急上昇し、ミスからおよそ0.5秒後にSP技が発動という特殊なスキル持ちです。そのためミスが連鎖すると現在のワード+次のワードの2つぶん取られてしまいます。
ミスからSP技の発動までにおよそ0.5秒の猶予があるため現在のワードを打ち切ることもできますが、この場合はSP技が次のワードで発動する扱いになります(SP技の発動をキャンセルすることはできません)。
先行入力時などに1ミスしてしまうと相手にワードを取られてしまうため、見かけの必要速度以上に大変な戦いになるのですが、1ラウンド先取であることと相手の各種技のダメージがそこまで高くないため、3章の難関面よりはやや簡単な程度の難易度に落ち着いています。

[4-2:NO.1の意味・・・]
通常技:5ダメージ/SP技:1.8ダメージ/SP技発動までのミス数:6
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:25/先行入力なしでの必要速度:800kpm/難易度評価:SS
ひらがな7~8文字程度のワードが多く出題されます。
先行入力がほとんど前提の設定で、通常技のダメージも高く設定されているため、一見難しい面に見えるかもしれません。
しかしながら、SP技のダメージが(なぜか)通常技より低く、SP技に回復効果が付与されているわけでもないため、あえてSP技を発動させることで通常技のダメージをキャンセルすることで余裕を持たせることができ、ワードも短文中心で撃破までの目安ワード数もそれほど多くないため、難易度としては3章の難関面と同等かそれ以下となっています。

[4-3:ヒロイン奪!]
通常技:0.6ダメージ/SP技:2.8ダメージ+HP3.7回復/SP技発動までのミス数:4
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:25/先行入力なしでの必要速度:800kpm/難易度評価:SS
ひらがな16~17文字程度のワードが多く出題されます。
「いちご打」ボスラッシュの第1弾で、目安ワード数こそそれほど多くないものの、SP技発動までのミス数が少なく、SP技によるHP回復の量が過去最大なため、全体的にワードが長いことと合わせて非常に長丁場の戦いを強いられます(SP技1回につき8ワード程度余分に打つ必要が生じます)。
初見時は撃破まで30分ほどかかってしまいましたが、とはいえ丁寧に打てば勝てる相手ではあるので、先行入力の恩恵を最大限受けるためにも、ミスを最小限に抑える意識を持って入力を進めていきましょう(これは4-3以降の各面での共通の目標になります)。

[4-4:宿敵!]
通常技:6ダメージ/SP技:10ダメージ/SP技発動までのミス数:6
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:16/先行入力なしでの必要速度:850kpm/難易度評価:SSS
ひらがな13~14文字程度のワードが多く出題されます。
「いちご打」ボスラッシュの第2弾にして、お勉強パートその1です。
慣用句やことわざのワードが多く出てくる面ですが、ワードに有名でない慣用句やことわざがそれなりに含まれており、先行入力には読みを覚える必要があるため、ある程度のお勉強が必要になります(自分は実戦メインで進めたため30分程度かかりました)。
とはいえ、ワード総数が214と相当に多いためワードをすべて覚えきる必要はなく、覚えていないワードが10程度あっても3ラウンド先取することは可能です。
基本的には最初のワードを捨てざるを得ないためSP技を受ける余裕がなく、事実上6ミスでラウンドを落とす形になり、また通常技も1回しか受けられないため読めないワードが2回来てしまうとラウンドを落としてしまいます。
必要速度もこれまでの面で最速級のため、かすりミスなどのミスに細心の注意を払いつつ、きっちりと先行入力をつないでいく必要があり、4-3以上の難易度となっています。

[4-5:天使光臨]
通常技:1.9ダメージ/SP技:6ダメージ+HP2回復/SP技発動までのミス数:3
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:25/先行入力なしでの必要速度:950kpm/難易度評価:SSSS
ひらがな14~15文字のワードが多く出題されます。
「いちご打」ボスラッシュの第3弾にして、純粋なタイピングゲームの難易度としては最難関の面です。
ひらがな14~15文字のワードが中心でありながら先行入力なしでの必要速度が950kpmに達しており、撃破までの目安ワード数もそれなりであり(SP技を受けると目安ワード数が5程度増え)、さらにSP技発動までのミス数が3でありながらSP技のダメージが6であり通常技のダメージも決して低くなく、果てはSP技にHP回復効果まで付いているなど、カタログスペックは文句なく最強の敵となっています。
当然ながら先行入力のために最初のワードを捨てざるを得ないため、SP技を打たせない前提であればそれなりに余裕があるものの、SP技を1回受けてしまうと通常技の許容回数が2となってしまうため、先行入力を前提してもかなりの速度がないと門前払いを食らいますし、仮に十分な速度があったとしても正確性が伴わなければ3ラウンドを先取するのは極めて困難です(初見時は突破までに2時間かかりました)。

[4-6:一変]
通常技:3.4ダメージ/SP技:2.8ダメージ+HP3.2回復/SP技発動までのミス数:4
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:24/先行入力なしでの必要速度:950kpm/難易度評価:SSSSS
ひらがな9~10文字程度のワードが多く出題されます。
「いちご打」ボスラッシュの第4弾であり、お勉強パートその2の面です。
「いちご打」の仕様を最大限難易度向上に活かした面で、事実上のラスボスといって問題ないでしょう。
短文が中心ということもあり先行入力なしでの必要速度は驚異の950kpmに達しているにも関わらず、総ワード数257のうち日本神話にまつわるワードが大半を占めており先行入力が困難という、「いちご打」の仕様を最大限に活用した最難関の面となっています。
このためワードの大半の読みを覚えきらないと1ラウンドを取得することすら困難で、自分の場合はワードの習熟までに4時間、そこから突破までにさらに2時間を要しました。
4-5同様、撃破までの目安ワード数が控えめなのが唯一の救いですが、とはいえ最初のワードは捨てざるを得ない関係上、見逃せるワードは多くて4ワード、さらにミスがかさみSP技を使われてしまうとHP回復も許してしまう(目安ワード数が5程度増える)という厳しさで、仮にほとんどのワードの読みを覚えたとしても、クリアにはかなりの試行回数を積む必要があります。

[4-7:審判の日]
通常技:1.1ダメージ/SP技:5.2ダメージ/SP技発動までのミス数:3
必要ラウンド数:3/撃破までの目安ワード数:30/先行入力なしでの必要速度:1000kpm/難易度評価:SSS
ひらがな18~19文字程度のワードが多く出題されます。
「いちご打」ボスラッシュの第5弾であり、「いちご打」ラストを飾る面です。
ストーリー上はこの敵がラスボスであり、実際、先行入力なしでの必要速度は圧巻の1000kpmに達していること、また出題ワードの多くが北欧神話やギリシャ神話に由来しておりその多くが長文であることを考えると非常に難しそうな面に見えます。
しかしながら、海外の神話がテーマであるためにカタカナの単語が多く読み方を覚える必要がないこと、また通常技でのダメージが非常に小さいこと、SP技でのHP回復が存在しないことから、SP技発動までのミス数が少なくSP技のダメージが大きいとはいえ、打ちにくいワードは積極的に見逃すなど、ノーミスを意識しながら丁寧に打ち進めることで、ある程度の速度を出せるのであれば余裕を持って倒すことができます。
実際、自分の場合は初見から30分かからずにクリアすることができました(4-6はもちろん、4-5よりも楽にクリアすることができました)。
とはいえ、先行入力を前提としても相当な速度と非常に高い正確性が要求され、かつ撃破までの目安ワード数も4-5・4-6より多いため、決して楽な敵とはいえません。
せっかくここまで歩を進めたのですから、ウイニングランだと気を抜かず、最後までしっかりと向き合っていきましょう。

おわりに

以上、おそらく世界初にして唯一の「いちご打」攻略レポートでした。
もし「いちご打」に取り組む場合は、4-5/4-7を抜けられるだけのタイピング速度と4-4/4-6を覚える気合いをご準備のうえ挑戦してみてください。

これにて全25記事終了となります。
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