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本当に七萬待ちは濃厚なの?食えない場末オジサン達【麻雀・フリー雀荘】

こんばんは。
場末フリー雀荘出身の田ノ倉です。

本日、雀荘自体は場末感はないものの、
決まったメンツが揃ってしまうとその卓だけ急に場末感がマックスになるフリー雀荘にいき、
4卓マルなのにまんまと場末メンツが揃ってしまうことと相成りました。


東発から
「今日は全然ツイてないんだよな・・・」
からの4巡目立直、
6巡目満貫二枚のツモアガリをかます、
この卓以外では超良マナーの競技麻雀出身Uさん。

続いて、お決まりの
「配牌悪いわ・・・・」
からの2巡目親リー
「だってダブリーじゃないんだもん」
を繰り出す、どの卓でも常に場末感満載のNさん。

今日もみんな元気で安心です。


クソみたいな2巡目親リーで6,000オールをまんまとツモりあげたNさんの連荘を止めるべく、
ぼくが1本場の3巡目くらいに7sを789でチー。

「出たよ、いきなり端っこでチー。役あんのか?」
と煽られる。

5巡目くらいに8pを789でチー。
「チャンタか?三色か?」
とさらに煽られる。

7巡目くらいに「これはどうだ!」と切られた自風の西をポンして、
打8m。

他家から見た牌姿はこんな感じ。
白は便宜上、他家からは見えない牌とする。


西を鳴いて打牌が8m。


ぼくの捨て牌は字牌やらヤオチュー牌ばかりで、
他家の捨て牌も偏りがなく、
特定のメンツは捨て牌だけではほとんど除外できないものとします。
(全員に4枚見えの中張牌は無い、みたいな状況)


この仕掛けに対し、
雀魂で魂天のSさんが
「うわ、これだけは切れねーわ」
といって持ってきた牌をその場に伏せます。


その2巡後くらいにNさんが
「持ってきたよ、そのクソ仕掛けにこれは切れん」
といって同じように回る素振りを見せます。


最後にUさんが
「うわ、こっちにも来た」
といって長考、
「仕方ねえ」
といってドラを叩き切ります。


「さすがにその仕掛けはこれ一択すぎるよ」
「そんな仕掛けでアガれると思ってるなんて俺達も舐められたもんだわ」
と言いたい放題のオジサマたち。

仕方ないので、
「そこまで言うなら、いまみんながそれぞれ切れねーって言ってとめたやつ!それと!それと!これ!どうせ切らないんすよね?」
といってそれぞれが「これ当たるわ」といってよけた牌を指さしながら言いました。

「そりゃ切ったら当たるから」
「切れるわけ無いだろ」
と返ってきたので、
「じゃあ久しぶりにやりますか」
といって、たまにこのメンツで行うあるゲームを提案しました。


今回の場合、すでにテンパイしている僕の待ちを「一点だ」と言い張っている他家3人が、
この時点で待ち牌だと思う牌を選択し、メンバーに見せてから手牌の横に伏せます。(手牌上必要なら、その牌をメンツとして使って和了ることは可能)

最後に僕は自分の手牌をメンバーに見せ、
待ちを示します。

というか、普通にメンバーがこんな遊びに関与してんのって冷静に考えたらおかしいだろ。
やっぱこの雀荘は一見おしゃれ感出してても根っこが場末だわ。


ここから僕は待ちの変わらない打牌のみ可能になります。
他家は、伏せた牌は絶対に切ってはいけません(仮にその牌が当たりでなくて、僕がツモ切ったとしても)。

流局もしくは和了発生後、
僕の待ちと他家が伏せた牌を公開し、
待ち牌の予想が3人中2人以上あたっていれば、
僕は次の親番放棄(親番なのに和了放棄状態。流局時テンパイしていればテンパイ料だけはもらえる)プラス3,000点オールを支払う。

逆に予想する側は、
予想が外れたら次の親番を放棄。
これは3人中2人があたっていたとしても、
外れた1人は3,000点もらえるが、
親番は放棄することになります。


基本的に待ちを予想する側としてはそこまでメリットのないゲームなのですが、
たまに今回みたいな流れで「あいつの待ちは一点だ」みたいなことを全員が言い出すと、「そこまで言うなら、やるか?」となって開催されることがあります。



メンツ的に、Uさんはもともと手牌読みが得意で、
麻雀歴も長く、どこかの団体でプロ歴もある競技麻雀出身者なので、
待ち読みには定評があります。

Sさんはそれまでの麻雀歴はわからないのですが、
まあ魂天なのでそれなりの精度はあるのでしょう。

Nさんはただの場末のオジサンです。
引きが強いだけの全ツァーなので、
読みもクソもありません。

ということで、基本的に待ち読みに関して強者が二人入っているので不利な戦いかと思うのですが、
ただ今回の牌姿的に、待ちを特定する材料ってそんなにあるんですかね?

もう一度出しますが、牌姿はこうです。


西をポンして打8m

ぼくの捨て牌にある中張牌は、4巡目に切った6sがかぶって3枚並んでいるのと、
2pが2巡目に切られているくらい。

他家が「これ一点だわ」と宣言した時点では、
あとはヤオチュー牌しか捨て牌にはありませんでした。



さすがにこの時点で1点読みなんか無理だろ
と思っていたのですが、流局後、
それぞれが当たり牌だと思って伏せていた牌を開くと・・・

全員、七萬でした。

そしてぼくの手牌はというと・・・

四-七萬待ち。

こう。
四ー七萬待ち。

ものの見事に全員に当てられてんの。


いやでもこれって本当に七萬待ち濃厚なんですかね?

自分の雀力が低いのは自覚してますが、さすがにこの手牌はそこまで複雑な要素がなくて、
簡単だからこそ待ちは絞れないパターンだと思うのですが・・・


他家から見える範囲での最終形を考えると、
最初に7sをチーした時点で、789の三色と西バックの両天秤で発信、
8pも首尾よく鳴けて、
西を鳴いて手出しが8mというのを考えると、
西を鳴く時点の形と鳴いてからの待ちは、

西西998m??→9mと?のシャボか??部分の待ち
西西988m??→7m待ち、??がアタマ
西西877m??→7mと?のシャボか??部分の待ち
西西887m??→6-9m待ち。??がアタマ
西西98m???→9m単騎待ち、???部分はメンツ完成
西西87m???→7m単騎待ち、???部分はメンツ完成
西西86m???→6m単騎待ち、???部分はメンツ完成
西西8mX???→X単騎待ち、???部分はメンツ完成
西西8m????→????部分のノベタンか亜両面

思いつく限りでこれくらいのパターンはあると思うんです。

関連牌は全然切っていなかったので、
上記のうち否定できるパターンはありません。

自分の考えが間違っているのか?

何か見落としているのか?

それとも今回、??の部分が56mだったたからたまたま当てられてしまっただけなのか?


「え!なんでこれで全員1点読みできるんすか?意味わかんねー」
とつい声が漏れてしまったところ、

「いやだってこの流れは三色でしょ」
「田ノ倉くんは三色狙いで仕掛けるときに6-9m待ちで9mだけアガれるみたいな仕掛けしないじゃん」
「じゃあ8切ってるから、7じゃん」
「つーか、わざと7m待ちだってわからせて7mツモってドヤ顔したいタイプじゃん」
「性格悪いじゃん」

散々な言われようです。

「・・・・・ってあれ!?三色じゃねーじゃん!」
「あんだけ三色感出してそんな待ちでアガろうとしてたの?」
「きたねーわ」
「やっぱどっちにしろ性格悪かった」
「ノリってもんをわかってない」
「それにしても三色じゃないのに七萬当てられるなんてツイてねーな」
「こりゃラス確定だわ、ツイてない」

さらに散々です。
そして3,000オールを奪われ、次回親番も和了放棄。
散々です。


散々でしたが、結局この半荘はNさんが大暴走してSさんに放銃しまくったのと、ぼくがドラいっぱい引きまくって道中3回連続くらいでツモアガリをしたので、最終的にはなぜか2着で終わりました。


とはいえ・・・

オジサンズはおちゃらけて、人読みだとかノリだとかで七萬一点読みの理由を言ってましたが、
本当は何か決定的な理由がオジサンズには見えていたような気もします。

「場末雀荘常連オジサン 話は9割適当」
という格言もあるくらいですから、真相は闇の中です。
奴らの発言で正しいのは、ツモとロンくらいです。
点数申告すらノリでやってくるので。


魂天プレイヤーがあんな理由で一点読みしてくるもんか?
とか色々思いますが、まったくわかりません。

本当に場末のオジサンたちは食えない人たちが多いです。

でもそれが楽しいんだな、これがまた。

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