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消えた食器
父と口論をした。
顔を見るのも嫌になったので、終日無視をしていた。
それでも仕方なく昼食を用意。訪問看護の時間までに食べ終わらせた。食器は本人に流しまで運ばせた。
訪問看護が終わってからコンランドリーに洗濯物を出したり買い物に、1時間ほど外出をした。家を出る前に水に浸けてある食器を眺めながら、帰ってから洗うかと思い家を出た。
コインランドリーにスーパー、郵便局そして洗濯物のピックアップ。朝からバタバタしていたことと腹を立てていたせいもあり、荷物を下ろしたら疲れがドッと出た。
冷たいコーヒーで一息ついたあと、食器を洗うべく台所へいった。
あれ? 食器がない! 父が自分で洗って片付けたのかと思った。食器棚を見たがそれらしきものはない。
少し狼狽えながら冷蔵庫を開けてみた。そこにはきれいに並べてられた食器たちが寒そうに震えている。急ぎ救出作業に取り掛かり、食器棚のあるべき位置へと助け出した。
「おじいちゃん、もうご飯は食べたでしょ!」我が家ではすでに済んでいる。いよいよ冷蔵庫に物をしまうという事態が我が家にも起こった。
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