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モテる奴とモテない奴とでは、純潔を守る難易度は段違い!!!

こんにちわ。
タンナです。

昨日投稿した転職体験談の続きを投稿しようと思ったんですが、体の疲労が凄くて書けませんでした😿
また五日後に投稿しようと思います。
ごめんなさ~い。

さて、今回も私の体験談。
教会での性教育のお話をしようと思います。


牧師の息子l君。

私と彼の出会いは教会。

当時の私は大学三回生。
実習も終わり、就活も楽ちんな業界なので心配もない。
ただただ、課題を終えた解放感と根拠のない明るい未来への予感で胸がいっぱい。

その日もルンルン気分で教会に参加し、あまりにも美しい太陽を見ながら礼拝を待っていた。
そして「彼」がやってきた。

こういう言い方はどうかと思うが、教会に通っている男子とは思えないほどイケメンだった。
少しチャラいもが高校生らしい元気さと中性的な顔立ちの彼の宿命か、とにかく女性にモテモテだった。

そんな彼、仮にl君としよう。
l君は私と仲が良かった。

というのも、私以外の年の近い男性はバリバリの理系大学生ばかりで話が弾まない。
それ以外の男性も居たには居たが、この世的な価値観(モテるとかお金持ちとか)を許さないタイプのクリスチャンだったのでそもそもモテている彼を嫌っているので対話不可。

そうなると必然的に会話が可能な私と仲良しにならざるを得ない。
l君にとっては悲劇としか言いようのない状態だったが、彼が牧師の息子ということもあって礼拝に参加しないという手段はなかった。

そんなl君が私の隣にドカッと座るなりこう言った。
「ねぇねぇタンナ、いいコンドーム知らない??」

セックスの危険性について語るタンナ

礼拝前になんてこと話すんだと驚いたが、l君は高校二年生。
普通にセックスをする年ごろだろう。

そう思った私はその質問に答えた。
「コンドームは厚ければ厚いほどいい、厚さ=安心の簡単な公式だよ」。
私は周りに聞こえないよに静かな声でそう伝えた。

私はさらに続けた。
「薄いなんて危なっかしくてセックスを楽しめないよ、だからとにかく買える範囲でもっとも分厚いものを買ったらいいよ」。
「そんなものがあるんだ……知らなかった」
分厚いコンドームの存在を知らないl君は驚いていた。

そりゃそうだろう。
世の中のコンドームの主流は極薄とかが多いんだから。
コンビニの棚とか見たらわかるよね。

l君は新しい概念を知れた。
そして湧き上がる疑問をぶつけてきた。
「でもさ、それだと気持ち良くないんじゃない?」
「lよ、ことが終わった後に避妊失敗のリスクを考えたことはあるかい?」
「う~ん、ないね」
「若いなぁ!でもそれでは一人前の男になれないぞ!なんたって妊娠は女しかできない、男は参加できないんだ」

私はlの肩を抱きながらこう言った。
「そして妊娠した場合は女性のキャリアは中断するんだ、君たちの場合は高校生活ということになるだろうね」
「……高校中退ってことになるね、まずいね」
「そう!まずいんだよ!だから気持ちよさよりも安心安全の方が大事なのさ、遥かにね」。

私はそう伝えると満足げに聖書を開いた。
ただ、開いたは良いものの特別読みたい箇所がない。
高校生の性教育っていうか、相談に乗った後の大人なんてこんなもんだと知ったらl君は幻滅するかもしれないね。

ただl君は必死に分厚いコンドームを調べるためにスマホを見ていたので、私の慌てっぷりを知る由もないが。

そうこうしている間に礼拝が始まった。
そして終わった。

会話終わりを捉えらえる私たち😿

礼拝も終わり、l君と他愛もない会話をしていた。
もちろん他人に聞かれても問題ない話だ。

しかし、障子に耳あり壁に目あり。
先ほどの性教育を盗み聞きしていた不届きものがいたのだ!

その名もk君。
ガッチガチの福音派でこの世の価値観を忌み嫌っている奴で私と同い年。
そんなk君が私とl君の会話に割り込んできた。
「あのさ……さっきの話聞いちゃったんだけど」。

私とl君は固まった。
取っていたポーズのまま。


「一応聞くけど、セックスをするってことは結婚するってことだよね?」とkは笑顔でlに聞いた。
しかし、モテる若者であるlはこう言い放った。
とっっても不機嫌に。
「べつに。一回やったからって結婚するわけじゃないでしょ?そんな例ごく少数だって俺でもわかるよ」。
l君はそう言うとポッケに手を突っ込んだ。
彼はムカつくとポッケに手を突っ込む癖があった。

しかし、kはそんなlを諭そうと上から物を言い始めた。
こうしてlとkの喧嘩が始まった。


「l君さ、その話を聞いた神様はどう思うと思う?」
「はぁ?なにそれ?『私の考えてること当ててみて』って言ってるようなもんじゃんか、それ嫌いなんだよね」
「l君、質問に答えて」
「なんとも思わないだろ!」
「ふ~ん、l君は神様の解像度が低いね」
「いいや、俺の知ってる神様はなんとも思わないね」

まさかの神学論争に発展しそうだったので、私は仲裁に入った。
「まぁまぁ、ちゃんと避妊してるんだからいいじゃないか」
「タンナ君?純潔の重要性はもう知ってるよね?」
「知ってるけど、青少年の恋愛を邪魔する気にはなれないね!避妊できないってんならわかるけど、してるからいいんじゃない?!」

木乃伊取りが木乃伊になるとはまさにこのこと。
私もたった一言で喧嘩腰になってしまった。


ムカついてる私を見たことがないl君は少し驚いた様子。
その様子を見て私は、喧嘩を続けようとしていた自分を恥じた。
そしてその場をl君と一緒に立ち去った。


性教育と純潔!!

その後も多少の問題はあったものの、まぁこの件については以上。
当時の私には言語化できなかった思いをこれから書く!

性教育

まずはl君の素晴らしい勇気を褒めたい。
私なんかに質問してきてくれてありがとう。

そして、質問してきた理由は「性教育」が施されていたから。
ここでは、性教育の知識の有無は置いておいて彼のした行動のみに着目してみる。

彼はコンドームの選別に疑問があった。
そこで身近な人間にそれを聞いた。
インターネットや仲間内ではなく。

私はこれを褒めたい。

インターネットでは不確かな情報が多い、仲間内では似たり寄ったりの意見があつまるしその情報源も結局はインターネット。
そうなると自分とは違った道を歩んでいる大人に聞くのがいいだろう。
保健体育の教科書にもそう書いてある。

あの場に限っては私が適任だったと思う。
彼は、誰に言われれるでもなく私に聞いてきた。
いろんな情報を持ってると見込んで。

だから、彼は本来であれば褒められるような行動をしたのだ。
これが性教育だけで完結する話ならば。

純潔

性教育だけに着目するなら彼のした質問は素晴らしいものだったし、その答えにも反論せずにまずは自分で考えた。
性教育に関しては成功と言っていいだろう。

さて、ここから。
lも私もキリスト教徒。

どうしたって純潔の問題はついて回る。
しかしこれに関しては答えは出ている。

彼は純潔を守れなかった。
大体の人がそうであるように。
これが答え。


しかし、彼のおかれた状況は極めて稀。
つまり「死ぬほどモテている」ということ。

私はさほどモテていないにもかかわらず純潔の教えを守れなかった。
これがモテている高校生となると、その難易度は私以上であることは間違いない。

神学的に言えばモテるモテないの差はないだろうから言い訳にしか聞こえないが、実際のところどうだろう?
確実に難易度に差があることはみんな知っているはず。


実際、置かれた状況によって教えを守ることの難易度は跳ね上がる事例などたくさんある。
例えば、虐待を受けていた子供が洗礼を受けて親を敬えと言われても素直にできるわけがない。

私はl君と上記の例えを同列に見ている。
もちろん命の危険性でいえば圧倒的に例え話の方が危険。

ただ教えを守ることのみに注目した場合、双方に大差はない。
だから彼の行動は神学的には褒められたものではないが、その教えを守るのは難しい。


性教育と純潔と難しさ

私の結論。

モテる人は純潔を守るのが難しい、だが純潔を守れなかったのは事実。
とは言え、ことさら責められるのはおかしい。

純潔というのはどうしてもヒエラルキーに直結する問題。
特に現代だと。
モテ格差なんて言葉もあるぐらいですから。

ではヒエラルキーに直結するとして、その上位と下位で聖書の教えに違いはあるのかというと、もちろんない。
何故なら、聖書は万人に伝えられているものだから。


しかし、無視してはいけないのは、教えを守る行為が神様に喜ばれるのは共通だとしても、その教えを守る難易度に関しては個人差がある!
これは間違いない。

デブの牧師が死ぬまで暴食を辞めないように。
お金持ちのクリスチャンが豪邸を手放して貧しい人に施さないように。
モテる彼が純潔を守れなかったように。

だから、これを知ってるクリスチャンは肝に銘じておかなければならないと思う。
つまりは、教えを守る難易度には個人差があって、何かを伝える側はそれを考慮しなければならないことを。

これが私の結論。
現時点での結論だけど、たぶん生涯変わらない。

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