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当直で大事なのは回数だけではない ~研修病院の選び方~


研修病院選びにおける当直

初期研修病院を選ぶ際、「当直の大変さ」は一つの指標だと思います。
しかし、当直の大変さをどのように評価すればよいのか、医学生の時にはわかりませんでした。

この記事の目的

研修医となり実際に当直を経験し、「どんな当直が大変な当直なのか」をまとめました。
見学に行った際に質問する内容として、参考にしてみてください。

当直を評価する項目

当直回数

夜間の当直や土日の日勤など合計して4、5回程度であれば、体力的には大きな支障はありません。
月8回、つまり週2回以上の当直となると、疲れが残り普段の業務に支障が出そうだな、という印象です。


当直中の忙しさ

救急外来を受診した患者をフィーストタッチでみるかどうか、受診する患者数、救急車の受け入れ台数などが参考にはなりますが、これらの要素が複雑に絡み合って忙しさが決まります。
そのため、実際に研修医の感想を聞いてみるしかないと思います。
暇な当直は何回に1回あるか、寝る時間はあるのか、研修医は何人当直に入るのか、などを聞いてみてください。


当直業務がすべて終了するのは何時か

当直の終了とは自分が診ていた患者の方針が全員決まり、全員分のカルテを書き終えたタイミングです。
「それらを含めると、終了時間は何時になるのか」によって、自分の帰宅時間が変わってきます。


当直明けは帰れるか

当直明けの研修医の待遇は病院により大きく異なります。
主に、「すぐに帰れる」「午前が終われば帰れる」「普段通りの業務が待っている」に分けられます。
もちろん「すぐに帰れる」のが体力的には楽ですが、これは当直中に睡眠時間が確保できるかどうかとも大きく関わります。
当直中の忙しさと合わせて評価が必要です。


当直代

当直手当や時間外手当がどの程度でるのか。
モチベーションにも関わるので、個人的には確認必須です。

複数の病院で比較してみる

上記の指標を把握しても、たった一つの病院だけでは良し悪しの判断が難しいと思います。
病院見学では違う病院で同じ質問をすることで、より違いが見えてくると思います。


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