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連続講座だから学べる事

今年度のXデザイン学校(大阪校分校 ベーシックコース)での最終授業が終了した。発表直前まで内容を作り込んでいたがこの1年の取り組みは本当に難しかったが、メンバーと四苦八苦しながら最後までやり遂げることができた。今回はこれまでの学びを振り返ってみたい。

チームで学ぶということ

当初は家電業界や勢いのある企業で活躍している方々が多かったので少し気後れしていた。でも、時間が経つにつれてそれぞれの個性がかみあってチームがうまく回り出した。アイデアがいくつか出てきて自分では判断つかないとき、メンバーが論点決めてスパッと判断して進めていくことができた。こういった所は違った視点のメンバーが集まったチームだからできた部分だと思った。さらに最後の3回は全体を見通す、描く、作るなどメンバーの得意が発揮され成果物は想像以上の出来栄えとなった。ここまでくると手を出すことが難しく歯痒い感じがしたし、こういった時に自分に何ができるのか考えさせられた。

外化は必須の能力

外化がとにかく苦手だったがメンバーとのディスカッション、授業後のブログなど外化の機会は多かった。体験したことから自分なりに得たものを概念化して外化するが難しい。他の受講者のブログを見ながら「こういう風に感じて表現できるってすごいな…」と思った。そうこうしているうちに他のメンバーも外化が上手くなり、必死になって今までと違ったところから文章を捻り出して言語化したら終盤に近づくにつれて少しずつ自分の言葉で書けるようになってきた。染み付いた癖は分かっていても簡単には直せない。まだ十分にできる訳ではないので、継続して練習していきたい。

姿勢・判断

ゲームチェンジをするためにいくつもの条件があった。アセットは活用できるのか、なぜその会社が行うのか、どんな世界を作り出すのか、儲かるのか…、とにかく難しい。メンバーと何度も議論を繰り返して「本当にアセットは生かせるの?」、「これじゃ儲からないな…」と不完全ながらも作業を進めていった。
ちょっと学んだくらいでそんな上手くいく筈ないのだが、ついつい完全を求めてあれもこれも加えた上に深めようとして結果ハマってしまうのだ。何度かハマった頃、時間に迫られながら終わらせて全体から学ぶのか、それとももっと深めていくのかが議論になり、皆んなで「終わらせて全体を学ぶ」という選択肢(ルール)を選ぶことができた。この事がその後のチームの決断力の礎となったし、最終回の時間内に成果物に繋がったと思う。良い経験であった。

制限

チームで発散している時はAIで何でもありの製品などを考えてしまうこともあった。でもメンバーとの対話でそれはダメだと判断することができた。そうやって色々と目移りしながらも、一定レベル以上は飛躍しないように理念、アセットの活用を大切にして案を作っていくことができた。大変苦しい状況だったが、今思えば制限された状態でアイデアを出していったからこそ最終段階でコレだと自信を持てるような案を作ることができた。

アセット

チーム内で「次年度は自社も…」という話が出ていたが、負のアセットを持っているのはどこの会社も一緒なんだなと思う。さらに最後の2回の資料作りはメンバーの力が発揮されるのを目の当たりにして単純に凄いなと感じていたが、自分たちも持っているアセットを生かしてナンボだしそういった意味では一緒なんだなと感じた。ここで学んでいることは様々な場面で通用する根源的な学びだと思った。

全体を通して学ぶ

最終回に近づくにつれて初期に作ったこと、選択したことが大きな足枷と感じるようになった。「あの段階でここまでしとかなきゃいけなかったけど、今からそれは無理だ…」と判断することもあった。これは調査からプラン発表まで通して学んだからこそ分かった。今更だが、他にも連続して授業を受けているからこそ学べる事が多い事に気づいた。こうやって初期の教えがジワジワと響いてくるんだな…。

終わりに

浅野先生、課題提供企業の皆様、Dチームの皆様、Xデザイン学校の皆様、1年間ありがとうございました。今後も可能な限り学びを継続していきたいと思います。どうぞよろしく願いいたします。


♯Xデザイン学校

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