「ある犬の飼い主の一日」

離婚歴のあるICUのベテラン看護士ヘンクと老犬スフルクの二人暮らし。故にそんなに大きな事件も起きない、まさになんでもない一日。老犬スフルクは病気になってしまう。ヘンクは恋する人ミアに出会ってしまった。でも若くない二人はドラマのような大恋愛するわけではない。同僚、気の合わない弟、歳の差に関係なく気の合う姪っ子。会話や描写が絶妙でそれぞれの頭の中まで見えるように描写が絶妙で飽きない。側から見れば特になんでもない一日だけどドキドキするような気持ちがその度に読者に伝わる。
最後はああどうなるのかと想像する間に終わってしまった。
自分は平凡で退屈だという人に是非読んで欲しい。読書や食事、人とのそれなりの付き合いは一つ一つ贅肉だけじゃなく栄養をつけてくれるんだ

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