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Riffusionで音楽の未来を探る:AI作曲の新時代

AIで楽曲を作成できるサービスは多数存在しますが、最近特に注目したいサービス「Riffusion」を今回はピックアップしてご紹介します。
私自身も試しに作曲してみたので、その結果もこの記事の中でシェアしています。


Riffusionとは

Riffusionは音楽知識が乏しい人であっても、楽しんで聞けるクオリティの楽曲をAIによって作成することができるサービスです。
歌詞のみならず、曲調もプロンプトを用いて指定することができるのが大きな特徴と言えます。
さらに、作成した楽曲をダウンロードするだけでなく、SNSでのシェアのためのリンク生成や、動画としてのダウンロードも可能です。

とりあえず曲を作ろう!

登録までの簡単な流れ

まずは以下のサイトにアクセスします。

アクセスしたら右上の「Log inf for more」からログインします。
ちなみに、ログインしなくても曲は作れますが、細かく指定したり、後々楽曲を管理するうえではアカウントを作った方が良いでしょう。

ログイン
自分はGoogleアカウントに紐付けました。

曲を作ろう!

歌詞は英語にしか対応していません。
とりあえず、思いつくままに適当に入れてみます。
日本語で記述した後、ChatGPTに翻訳してもらったり、DeepLを使って英語へと翻訳するのも良いでしょう。

上のLyricsには歌詞を、下のDescribe the soundには曲調を入力します。

1分少々待つと以下のような曲が作られました。

最大3つ同時に作られます。
出来た曲は上記のようにmp3でもダウンロードできますが、TikTok等に投稿できる形で、動画をダウンロードすることもできます。

カバーアートも生成されるのが面白いですね。

ChatGPTに歌詞を考えてもらおう

ChatGPTに歌詞を考えてもらいます。
考えてもらった歌詞が以下です。

星の涙
---
Aメロ:
深い夜空に浮かぶ星
一つ、二つとキラリ輝く
みんなの夢、想いが集まる場所
永遠の希望の灯りとなる

Bメロ:
深呼吸して、風を感じて
この大きな宇宙の中の小さな私たち
だけど、その心は無限に広がる
愛と勇気でこの世界を変える力がある

サビ:
星の涙、夜空に散る
みんなの涙、大地に返る
悲しみも喜びも、全てが繋がる
歌とともに、心を重ねる

(長いので省略)

歌詞の前半。全量は以下リンクを参照。

これも最近界隈で話題になっていた、「深呼吸をしてから、」を先頭に入れて指示しています。
確かに、想像力を求めるような課題には効果大な気がします。

本当であれば、作ってもらった歌詞全量にメロディをつけたいところですが、ここで言うところのAメロくらいでしか作成できないため、ここで区切って作成します。

長すぎると上記のように怒られます。
なので、ほどほど短めに(Aメロ部分)

以下が最終的にできた曲です。(今回はリンクにしました。)

アクセスすると上記のようにプロンプトも表示されます。
見やすくて良いですね。

参考として記事内にも最終的な曲調のプロンプトを掲載しておきます。

Sound prompt
Pop and catchy songs sung by female artists, familiar to people of all ages

無理矢理日本語を歌わせよう

こちらのYouTuberの動画で、そもそもこのサービスを知りましたが、この方がやったようにローマ字打ちを用いることで、日本語で擬似的に歌わせることもできます。

以下は「ちいかわ」というTwitterマンガのハチワレが口ずさんでいた歌詞で生成したものです。

原曲を知っていればさらに面白いですね。
(おそらく公式で楽曲をYouTube等で配信していないので、リンクは貼らないでおきます。)

まとめ&余談

AIで楽曲を作るサービスは多岐にわたって展開されており、今後ますますクオリティや利便性が向上することが期待できます。
そうなってくると、人間のやることがますます無くなる気がしますが、インスピレーションから具体的な楽曲を即時作れるというのは、可能性の裾野が広がるので、それはそれで良いと思います。
それこそ、初音ミクから日本を代表する有名アーティストも多くうまれましたし、きっかけが広く提供されるというのは、社会全体のプラスだと思います。

しかしながら、既存の楽曲の著作権等を侵害している可能性もあるわけで、モデル自体のクリーンさをどう証明するか、といったことも今後の課題なのかなと思います。
ただし言い得て妙で、侵害していると主張する側が裁判等で根拠をあげていく必要があると考えられるので、敷居は高いかなと思ってしまいます。
それこそ、AdobeやMicrosoftが自社の生成AIを使用した結果、訴訟となった際にそれらの費用を負担すると言ってしまっているあたり、勝算があると考えているのかなと思ってしまいます。
いずれにせよ、良いも悪いも抜きにしても、こういった大規模なモデル、AIを持っている企業が大きく伸びていくのでしょうね。

おまけ(記事のサムネイル)

DALL·E 3で作成。耳が…

おまけ(記事の校閲など)


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