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やはりEvernote、さらに拡張されたAIを試す

先ほどWindowsにEvernoteをインストールしていて気付きましたが、EvernoteのAIがアップデートされていました。
これについて、簡単に試した結果をまとめた記事となります。

現状、非常に使いやすくアクセスしやすいものになりましたが、精度についてはまだ改善の余地があります。けれども確かな進化を感じました。
特に「AIクリーンアップ」とされている現行の機能は、あまりにもお粗末であり、さらに既存の文章を上書きしてしまうもので、お世辞にも使いやすいものではありません。(アンドゥーや、バージョンの履歴から復元するしかない!)


現行の機能と最新版の比較

どちらもベータ版といえばそうですが、新旧の比較です。
※このアップデート自体、人によって異なる可能性があります。例えばChatGPTの最新機能も、段階的に適用されるシステムなので、それと同じように、未適用の方もいるかもしれません。

macOS版の最新

こちらは、上記の「AIクリーンアップ」を押すことで、自動的に「良い感じ」にしてくれます。具体的に、どのように「良い感じ」にして欲しいかは指定できません。EvernoteのAI(おそらくOpenAIのAPIがメイン)にお任せする形です。

以下のベンダー一覧より

以下に適当にまとまりのない議事録で「AIクリーンアップ」を試してみます。

左が元の文章
右がAIクリーンアップ後

大して変わっていませんね。
時期や内容にもよりますが、執筆時点のものでは、あまり中身を大きく変えないようになっているようですね。

さて、今回リリースされた「AI編集」で試した結果が以下です。

要約で試しました。

詳細は後述しますが、最新版では文章を上書きすることなく、ポップアップで表示されます。内容が気に入った場合のみ、任意に適用できます。
しかし、良い感じですね。中身が無い会議なので、これが限界ですが、良い感じにまとまっている印象は受けます。

もう少し詳細に「AI編集」

初めて使用する際には以下のチュートリアルが表示されます。
これだけで使い方は分かりますね。

チュートリアルの一部

画像は全部貼りませんが、

  1. ノートテキストを選択

  2. AI編集を選択し、機能を選択

  3. 完了!結果をコピーしてノートに貼り付け

  4. AI編集ウインドウを画面上の任意の場所に移動できます!

となっています。4.については、モバイル版(Android、iOS)では仕様が変わると思います。ウインドウで出されても恐らく邪魔なので(OSの仕様的にそもそも難しいかも)。

さて、現行との大きな違いとしては、結果を勝手に上書きしないということと、どうして欲しいのかをある程度自由に指定できるところだと思います。
例えば、要約して欲しいや、誤字を修正して欲しい、というのを選べるのは良いと思います。

ツイッター?

ただ、これいつの時代にリリースされたのか気になる項目があるのも事実。
流石にTwitterは……Xも浸透しているので別に良いと思いますが、どうにもイーロンマスクが許せない社員が居そうですね🙄

いくつか試してみましたが、要約は上記にあるように精度は良いです。
ただ、誤字を修正に関しては精度はイマイチでした。英語ベースのサービスですし、日本語には弱い印象は受けます。

意図的に微妙に変えてみましたが、検知できていません。

ただし、例えば「です。。」等は検知します。明らかな誤字は問題なさそうです。
以下、隠れてしまいましたが、「与えられr。」や「だから。。」等にして連携した結果です。正しく修正されていることが分かります。

明らかなミスは検知できます。

これは大きな改善点であり、Evernoteの利便性が向上することは間違いありません。

ほか、トーンを変える等はまだ未解放です。

なぞのゆるキャラが登場

まとめ

執筆周りの機能は非常に良くなってきていると思います。
やはり、これまでのEvernoteが悪すぎました。新しい企業に事業として譲渡されて不安でしたが、今のところきちんとアップデートを重ねて、品質向上に努めているのは非常に好印象ですね。
まだまだ、機能面では未完成ですが、やる気はとても感じられるので、そこは評価したいです。

余談

個人的には現状、似たサービスで言うところのNotionより、Evernoteが使いやすいです。
これは意見が分かれそうですが、機能がシンプルというのが一番良い気がします。
もちろん、Notionも有料版をずっと契約していますし、Evernoteも2011年から有料版を使っていますが、結局の所使い慣れているというのが大きいのかも知れません。

Notionは多機能ですが、あまり考えずにストックしていくとカオスになります。
YouTube等でリッチな使い方を見つつ、それを取り入れても結局そういうのがマメにできる人で無いと活かせません。(結局、整理整頓に時間をとられる。)
Evernoteはその辺気にせず、inboxを作ってひたすらそこに入れれば良いのです。必要な情報は「AI検索」等で拾えますので、片付ける必要もあまり無いのも良いですよね。ただし、いまだに1ノート200メガ制限があるので、そこは何とかして欲しいですね。

加えて、NotionでもAIを使えますが、個人的にはあまり便利には感じませんでした。無いよりマシですが、あったからといって生産性は爆上がりしません。
自分の場合「ChatGPT-4」も「Claude 3」も使える状態なので、そうであれば尚更ですね。EvernoteのAIもそのような傾向はありますが。

いずれも人によるとは思うので、先ず課金して使ってみる、というのは有用です。肌に合う合わないは絶対あるので。


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