蘇民祭幕引きに見る、歴史ある女人規制の祭りが直面する現代社会への対応 ~漢だけの祭りはなくなるのか~
漢の世界は昔から変わらず根本に暴力があります。SNS時代の近年では言論が重視されるようになっていますが、祭りなどを担うとなってくるとそれ相応の方々が関わっている場所があることは念頭に置いておく必要があるのは、みなさんもなんとなくわかると思います。
蘇民祭は名前だけは知っていて、祭りの内容までは詳しく知りませんが、私は20年程前に地元の神事に関わる祭りに人手が足りない地区があり、そこへ応援に行ったことがあるので担い手不足は昔からどこも深刻なんだろうなという肌感覚があります。
それとは別に、近年男性のみに参加が許されている祭りに女性が参加しはじめている傾向は、伝統という部分で難しい問題になっているんじゃないでしょうか。
先祖から受けついてできた女人禁制の伝統を変える判断が難しいのもありますが、祭りを観光しにいくのと、実際に参加するのでは危険度のレベルが桁違いで、漢たちは常に興奮状態なんですよね。
とりあえず、喧嘩しそうになったり、近くにいる興奮した漢が止めに入ってももみくちゃになりやすく、そういった漢たちをコントロールするために山車などに乗って叫んでる人がいるわけです。
地上でも、そういった祭り全体をコントロールする役割を担っている人がたくさんいて、怪我人や死人が出そうな祭りはこの辺りをある程度覚悟した漢達が気合いでやっているのが昔ながらの祭りなんだと思います。
もちろんそこまで厳格でない祭りであれば、今までも男性ばかりの祭りに女性が参加していたというのはありますが、近年見られる安直な女性参加というのは、危険性が低い祭りであれば受け入れていくのも時代の流れと飲み込める反面、厳格な伝統や危険性から女性が参加することになる前に祭りの歴史に幕を閉じる決断をするところもあるように感じます。
※誤解のないよう、熊野神社における蘇民祭では過去に女性が参加した祭りがあったようです。
どれだけ社会が女性参画をうながしても、昔から続く女人規制の祭りごとに女性が入ってくることは、古くからの伝統を重んじている場所であるほど良しとはしにくのではないでしょうか。
とはいえ、女人禁制を続けていくのが難しい社会になっているのは間違いなく、いずれ男性のみの祭りは形を変えるか消えて行くしかないのかもしれまんせん。
ところで、2008年にJR東日本が蘇民祭のポスターを「胸毛など不快に感じさせるものを見せるのはセクハラ」として掲示拒否したことは、今でも同じ対応になるんですかね。「胸毛を不快に感じさせるもの」として掲示拒否というのは今のご時世だと差別的な表現な気もしますが…
蘇民祭ポスター、過去にJRが掲示拒否 モデル男性はどう語っていたか 2024/2/18(記事内容は再掲になっています)
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