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30代前半、キャリアに悩む

 いつの間にか社会人になってからもうすぐ10年が経とうとしている。気づけば30代前半ももうすぐ終わりそうな年齢になっている。最近就職活動関連の業務で20代の大学生や大学院生と話したり、周りの30代とキャリアや人生プランについて話す機会があったりしたので、今回は最近感じた30代前半というフェーズについて取り留めもなく書いていきたい。
 私にとって今年はキャリアに悩み、行動する一年だったと思う。キャリア再考は多くの30代前半が直面する一つの壁なのではないだろうか。私は今年4月から新しい業務に携わることになったのがきっかけだった。これまで現場でのキャリアを歩んできた私だが、前から本社に戻ったらやりたいと思っていた業務に今年4月からようやく携わることができた。しかし優秀な同期はその業務を入社以来継続的に行っており社内で既に高く評価されていた。一方、私は新入社員と一緒に研修を受けているという状況だった。優秀な同期をリスペクトしており、新入社員と一緒に研修を受けるのも別に苦ではなかった。ただ現場を回るキャリアを今後も歩みたいと思っておらず、自分のキャリアに一抹の不安を覚えたのであった。
 そこで自分の市場価値を知るべく、転職サイトに登録して、転職活動を開始したのであった。しかし30代前半で石油開発技術者という特殊性もあり、キャリアを活かせる仕事は簡単には見つからない。求人案内や面接依頼などが来るが、コンサルティング系が多かった。エージェントやキャリアカウンセラーと相談したが、自分の資質からみてコンサルは向いていない気がした。説明会や面接も受けたがどうも私は事業会社で働く今の会社の方がまだ向いている気がしたのであった。ただこの転職活動を通して自己の性格や得意な能力などを改めて整理することができた点は良かった。
 次に取り組んだのが社内での新規事業ピッチコンテストであった。モヤモヤしたときにとりあえず後先考えず行動してしまう性格が発動して、このコンテストに応募したのだ。色々あったが最終的にはコンテストで入賞することができた。来年度からとりあえず入賞アイデアの実現にむけて取り組むことになると思う。当分のキャリア問題は解決したのであった。
 一方、プライベートを見るとパートナーと結婚し、子供も1人はいるフェーズにいた同年代の同僚や友人たちの多くが、最近は持ち家を買い始めるフェーズに移っているのを感じる。20代ではそこまで支出もなく、とりあえずできるだけ貯金や投資で流動的な金融資産を増やしておけばいいぐらいしか考えていなかった私だったが、30代に入ると子供や持ち家という現実的で長期的な支出について考えることが多くなった。就活イベントで20代の大学生や大学院生と話をしていると、自分が人生のステップを歩んでいることを実感する。しかし目をキラキラさせている彼らを見ると今の自分に足りないものを同時に感じるのである。
 案の定取り留めのないものになってしまったが、さてさて私のキャリアはどうなっていくんだか。きっと30代後半に入ると高齢になった両親のことやより現実的な子供の教育費のこと、持ち家なら住宅ローンの返済のことなどを考えるのだろう。でもきっと一番大事なことは自分がやりたいことをやって希望を持ちながら生きていることなんだと思う。その気持ちを忘れず、一つずつ自分のペースでキャリアを歩んでいきたい。そんなふうに考える30代前半なのであった。

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