お店の光熱費を節約する

店舗の省エネ(冬編)

暖冬とはいえ寒さが身に沁みます。
ちょっとした節約して電気代を安くしましょう。

1.卸売・小売店舗の消費電力

店舗では9時~21時頃に多くの電力を消費します。

消費電力の内訳は照明が照明が約24%、空調が約22%、ショーケースが約6%、冷凍冷蔵機器が約6%、合わせると58%を占めています。

冷凍冷蔵機器のある店舗はこの4分野を、冷凍冷蔵機器のない店舗は照明と空調を中心に対策を行うと効果的です。

2.基本的な対策

1)照明

①照度の見直し
・労働安全衛生規則の基準値を参考に過剰な照度となっていないか見直す
 精密作業300ルクス、普通作業150ルクス、粗い作業70ルクス

②不要照明の消灯
・執務室などが過剰な照度であれば照明を間引く
・使用しないエリアや時間帯は消灯する。(会議室・倉庫スペースなどバックヤード、駐車場など)
 使用頻度の少ないエリア(倉庫スペースなどのバックヤード)は人感センサー付きを利用し自動点滅させる
・駐車場照明は閉店後お客様に支障のない範囲で早く消灯する

2)空調
  温度設定の見直し
  ・無理のない範囲で温度設定を下げる。(環境省の推奨温度は20℃)
   執務室などではサーキュレーターなどを使い温度ムラをなくし局所冷えをなくす
  ・冷蔵ショーケースのあるエリアでは暖房温度は低めにする
  ・使用していないエリア、時間帯は空調を停止させる

3)冷凍・冷蔵、ショーケース 
  ・冷凍・冷蔵機器は保管量に合わせた最小限の台数で運用する
  ・ショーケース照明は営業時間だけ点灯する
  ・オープンショーケースは閉店後ナイトカバーを使用する
  ・フィルター清掃はこまめ(2週間に1度)行う

3.メンテナンスや設定変更、設備改善

1)照明
  ・LED照明器具など高効率器具へ交換する。
   蛍光灯からLED照明に更新すると50%程度消費電力を削減できる

2)空調
  ・バックヤードで長時間使用しないエリアは停止する
  ・フィルター清掃を定期的(2回/年以上)に行う。
   吹き出し口周辺にある障害物を取り除く
  ・夕方(直射日光が弱くなる時間)以降は、ブラインドやカーテンを閉めて暖かい空気を逃がさない。
   ガラス面には断熱フィルムを貼る(外からの見通しを優先する)
  ・室外機周辺の障害物を取り除く。
   熱交換器が汚れたいたら専門業者に清掃を依頼する
  ・同じエリアで複数台の空調を使用している場合は、季節の変わり目に暖房と冷房を同時に使用していないか確認する。
   同時使用している場合には、温度設定を変更する。

3)冷凍・冷蔵、ショーケース
  ・調理機器、冷凍・冷蔵庫の設定温度が適正であるか確認する
  ・空気の吸込み口・吐き出し口前を整理整頓し障害物は撤去する
  ・オープンショーケースにナイトカバーが無い場合は追加設置する
  ・開閉頻度の高い冷凍・冷蔵庫は扉内側ににビニルカーテンを設置する

4)その他
  ・デモンストレーション用機器はデモンストレーション時のみ電源を入れる(余熱時間は最短とする)
  ・温水洗浄便座は、可能な範囲で便座保温・洗浄温水の温度設定を下げる。不使用時にはふたを閉める。
  ・トイレなどの手洗い温水の温度設定を下げる。(上げすぎない)
  ・暖房器具を個人で使用しない。
  ・ウォームビズを励行する。
  ・自動販売機の冷却・温め停止時間の延長や節電モードへの切り替えを行う。
  ・液晶ディスプレイの輝度は外観上支障のない範囲で低くする
  ・外看板、外部ディスプレイの点灯時間を見直す
   営業時間外は消灯する、営業終了後も点灯する場合は明け方も点灯必要か見直す
  ・キュービクル設置店舗ではデマンド監視装置を設置し、警報発生時の対応を決めておく

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