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作曲のための鍵盤練習を2年続けて実感したメリット3つ

作曲する人が鍵盤練習をするメリットは3つあります。
1 和音の響きを自分の中に内面化できる
Real minor系の理解が進む
MIDIの打ち込みが速くなる

この記事では、鍵盤練習を毎日続けて実感した3つのメリットをまとめました。「作曲がうまくなればいいなー」と思って、鍵盤練習を毎日おこないました。いま、継続してから2年3ヶ月経ちました。
そして実感したことは、鍵盤練習は作曲や音楽理論の理解に良い影響を与えた、ということでした。

「えー?コンピューター(DAW)で曲作りが完結するのに、いまさら鍵盤練習とか意味あるの?」
と思われるかもしれませんが…
これは他のことに例えて考えてみるとわかりやすいです。

「わたし、カレーを食べたことは一度もないけど、おいしいカレーを作れます!」
「コードを1行も書かずにプログラミングを習得する方法はコチラ!→」

こんなこと言ってるヤツがいたら「こいつは怪しい」と思うでしょう。
これと同じです。楽器を触ってもないのに紙の勉強だけで作曲が上達するわけがない。

そういうわけで「鍵盤練習はメリットだらけ。ぜひ続けてやるべき!」が結論です。
続けることでしか効果を感じることができないこともあったので、それらのメリットをこの記事でまとめます。



メリット1「和音の響きを自分の中に内面化できる」
コードが持っている響きやニュアンスを、自分の中に内面化できます。

鍵盤練習を重ねると、何度も同じコード進行を弾くことになります。
このときに、弾いたコードがあたまの中だけで鳴るようになります。
これはかなり強力です。
というのも、鍵盤がない環境であっても、メロディーとコードをアタマの中だけで鳴らすことができるからです。

もちろん、鍵盤練習を始めた頃はあたまの中で音は鳴らず、鳴ったとしてもあいまいな感じでした。
例えば、CメジャーキーでⅢ m7(Em7)とⅢ 7(E7)の区別ができない。
また、Ⅲ m7(Em7)とⅠ / Ⅲ(C / E)のような、バリエーションコードのニュアンスを使い分けられない。
などです。

それが、鍵盤練習を継続することによって、あたまのなかでハッキリと区別できるようになりました。
「ただのⅢ 7よりも、Ⅲ 7(#9 b13)を使いたい。#9でメロディを支えたいから」とか
「ここのコード進行はⅡ m7→Ⅲ m7→Ⅶ ø7→Ⅲ 7としてもいいけど、もう少しⅦ ø7の切なさを際立たせたいなー。じゃあⅢ m7の代わりにⅠ / Ⅲを使おう。メジャーコードのⅠ / Ⅲからø7に進むと切なさのコントラストが強くなるから」
とか。。。

こういった、こまかなところまで理由を持って考えられるようになりました。


メリット2「Real minor系の理解が進む」
AlteredやLydian 7thなどのReal minor系スケールの理解に役立ちました。
「いやいや、#9て、いったいなんなんやキミは。」とか、思うじゃないですか。
そういう疑問が鍵盤練習によって解消されました。
厳密には、鍵盤を弾きながら音楽理論を勉強すると理解が進みました。


メリット3「MIDIの打ち込みが速くなる」
これ、本当に打ち込みが高速になります。そして、リアルタイム入力をすれば人間くささがそのまま演奏にも反映されます。
とくにピアノやオルガンなどのキーボード系の音色は超高速です。
…とは言っても、打ち込みが高速になったところで、そもそも本人の決断力や判断力のほうが楽曲の完成速度に影響するので、あまり推せるメリットではないです…


まとめ
鍵盤練習は作曲の能力に良い影響を与えます。
「悩んでるヒマがあったら、とにかく鍵盤に触れる!」
これで解決できたことが何度もありました。

演奏や即興が目的ではなく、いろんなコードをすばやく押さえるための練習がメインです。
「練習メニューを知りたい」という場合は、NPO法人ミュージックプランツが無償で公開しているテキストが役に立ちます。
音楽理論1の第8回や第12回、音楽理論2の第1回のテキストはコード進行の練習に最適です。
テキストはサイトのメニューから「音楽制作・DTM・作曲を学ぶ」→「音楽制作テキスト一覧」から閲覧することができます。

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こちらの画像は、NPO法人ミュージックプランツのウェブサイトより引用しました。
引用元URL:https://musicplanz.org/

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