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大阪のうどん屋で「しのだ!」と言って出てくるのは? 稲荷神社のお話

メインはうどん屋さんのお話ではなく、稲荷神社にはなぜキツネがいるのかについて書いています。

稲荷神社は「稲が成る」が語源

稲荷神社は小さな祠も含めると全国に5万社あると言われており、日本で一番数の多い神社です。

稲荷の語源は「稲が成る」=イナリ であると言われていて、稲作の盛んな日本ではとても縁起の良い名前です。

稲荷神社と言えばキツネ 

稲荷神社の入り口には狛犬ではなくキツネがいます。

元々農耕民族の日本では、「田の神」は春になると山から下りて来て、秋になると山へ帰っていくと言われていました。

しっぽが稲穂の様であり、その黄金色の毛並みが稲穂を想起させることからキツネは田の神のお使いだとされたのです。

キツネは油揚げが好き!?

また、キツネは稲の生育に大敵のネズミを捕食してくれるところから田の神のお使いとするのにピッタリだったのでしょうね。

地域によっては、感謝のしるしからでしょうか、キツネの好きなネズミを油で揚げてキツネの棲家の前に置いておく風習があったそうです。

仏教の広まりととともに殺生はよくないとの考えが広まり、ネズミの代わりに豆腐から作られた油揚げを使うようになったと言われており、このことからキツネは油揚げ好きということに決まりました。

関西には「きつねそば」は存在しない!

ところで、東京のおソバ屋さんで「キツネ」と注文すると「うどんですかそばですか?」と聞かれますね。

関西から出張に来たサラリーマンだったら「キツネ言うたらウドンにきまってるやろ!」と言いたくなるところです。

関西ではキツネと言えば「きつねうどん」に決まっていて、東京でいう「きつねそば」は関西では「たぬきそば」と言います。これも「たぬき」と言えばそばに決まっているのです。

大阪のうどん屋さんで「しのだ!」と頼んでみよう!

もっと渋いきつねうどんの注文方法に「しのだ!」というのがあります。

大阪府和泉市の信太山(しのだやま)にはキツネがいたという言い伝えから「しのだ」と言えばきつねうどんのことを指しますが、これは大阪でも若い人は知らない人が多いと思います。

なんでも、そのキツネはとても美しくあの陰陽師で有名な安倍清明(あべのせいめい)の父と結ばれ晴明が生まれますが、後にキツネであることがばれて山に帰ったとの話があり、歌舞伎の演目にもなっています。

稲荷神社の御朱印帳

稲荷神社のシンボルであるキツネはデザインがしやすいのでしょうか、キツネを絵柄にした御朱印帳がたくさん販売されています。

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当社、谷口松雄堂でもこれまで多くの稲荷神社の御朱印帳の作製をしております。

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